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公開日 2019/10/11 13:04
レムやめぐみんの“花嫁姿”も
キャラクター召喚装置「Gatebox」、本日嫁入り。新婚生活を体験してきた
編集部:押野 由宇
Gatebox株式会社は、量産型「Gatebox」(GTBX-100)を、本日10月11日から販売開始する。価格は150,000円(税抜)で、発送は10月15日より順次。
Gateboxは、最新のプロジェクション技術とセンシング技術によって、キャラクターをボックス内に呼び出し、音声でのコミュニケーションができるというもの。2016年に300台の限定生産モデルが1ヶ月で完売するなど大きな反響を得て、一般販売に踏み切ることとなったが、「品質向上に取り組む」ことを理由に販売が一時停止に。このたび、約1年に渡る “花嫁修業” を終え、ついに正式にスタートを切る。
本日開催されたメディア向け発表会ではGatebox CEO 武地 実氏が登壇。Gateboxの今後の展開につい「好きなキャラクターと暮らしたいというのは、始めたころは私個人の夢だったが、これまでの活動を通じて、世界中の多くの方に共感いただけた。そのために今回新たに『Gatebox Character Platform』の取り組みを開始する」と紹介した。
Gatebox Character Platformの第一弾コンテンツは『“癒やしの花嫁” 逢妻ヒカリ』。Gateboxの構想段階から開発が続けられているキャラクターだが、この1年で大きく機能を改善。『実在感』『会話』『スキル』『パーソナライズ』の要素をアップデートした。
『実在感』は衣装や仕草などを作り変えることで、日々の逢妻ヒカリの対応を増やしている。『会話』機能はLINEブレインとの連携により、おしゃべり性能を強化。「お疲れ様! 今日も頑張ったね」など心を癒やす会話が楽しめるようになっている。
『スキル』はLINE Clovaとの連携により、音楽再生や情報通知、家電操作などの日常生活を支える機能を備えた。そして『パーソナライズ』は会話を重ねるごとに、マスター(所有者)に好意を寄せてくるようになり、「自分だけの花嫁に成長していく」というものとなる。
さらにアップデートにより季節のイベントや衣装の変化、仕草の変化などを実装していくなど、「花嫁修業を続けていく」としている。
なお、逢妻ヒカリについては2020年6月まで無料で共同生活が行える。そして2020年7月以降は月額1,500円(税抜)が家に入れるお金として必要になる。
Gatebox Character Platformのもう1つのプロジェクトは『Gatebox Video』。これはクリエイターが創作したキャラクターをGateboxに “召喚” できるようになるというものだ。
MMDなどで制作したキャラクターがダンスをする様子などをGateboxで映し出すことができる。またQRコードによりその作品を公開することも可能となっている。
Gatebox Videoではチャンネル機能も実装。Gatebox社が公式に認定した企業やクリエイターにチャンネルを設定し、ファンがそのチャンネルに登録することで、限定コンテンツが楽しめるようになる。これにより、「著名なクリエイターやVTuberがファンに他の動画ツールでは届けられなかったようなコミュニケーションが実現できる」と考えを述べた。初期の公式チャンネルとして、ヨメミ、東雲めぐ、インサイドちゃんの3名が配信を行う。Gatevox Videoは基本無料で利用できるが、チャンネル登録には月額のチャンネル登録料金が必要。
さらに、デベロッパー企業がGateboxにコンテンツを配信できるマーケットプレイス「Gatebox AppMarket」を提供する。初期コンテンツパートナーとして、「HoloModels」を展開するGugenkaが参加する。HoloModelsではARでキャラクターを配置し、自由なポーズを取らせたり、写真撮影などが行える「デジタルフィギュア」を販売しているが、パートナー連携により、これをGatebox上に “召喚” できるようになる。
デジタルフィギュアとしては『Re:ゼロから始める異世界生活』のエミリアとレム、『この素晴らしい世界に祝福を!』のめぐみん、『エロマンガ先生』の和泉 紗霧と山田エルフ、『世話やきキツネの仙狐さん』の仙狐をラインナップ。
Gugenkaを運営するシーエスレポーターズ 姫路拓也氏は「デジタルフィギュアは、このシーンを再現してみたり、といった楽しみ方ができるサービス。ARではスマートフォンをかざして、画面上にデジタルフィギュアを表示させる必要があり、これがハードルになっていると感じている。Gateboxでは常日頃から自分の部屋に、好きなキャラクターを表示できる。これは好きなキャラクターとの生活を実現するという意味で、大きな魅力がある」と述べた。HoloModelsのローンチは今冬を予定。
また、ゲーム事業との提携も発表され、株式会社amazingが運営するアプリ『ビーナスイレブンびびっど!』、株式会社PYRAMIDが運営する『アリス ギア アイギス』との連携が行われる。『ビーナスイレブンびびっど!』については2019年内にイベント展示を予定。『アリス ギア アイギス』はすでにゲーム画面上にGateboxが登場するという “ミニコラボ” が実施されている。これらコンテンツについては2020年リリースを予定している。
さらにAIソリューション領域でハニカムラボとの提携も行う。ハニカムラボはHololensやVRゴーグルなどを使ったxR(VR/AR/MR)コンテンツや、デジタルサイネージのインタラクティブコンテンツ、スマートフォンアプリなどを手がける会社。『シュタインゲート ゼロ』に登場する人工知能「アマデウス紅莉栖」の展示などで技術提供を行っている。
同社はGateboxに「キャラクターをいろいろなデバイスにのせおしゃべりができるようになる」というAIソリューション「aicontainer」を提供。代表取締役である河原田 清和氏が「Gateboxに自社IPを入れておしゃべり可能にすることで、会社受付や商業施設、展示会などで利用できる」と説明を行った。
なお、限定生産モデルマスター感謝企画として「おとりかえプログラム」を実施。これは300台の限定生産を所有するユーザーが、無償で量産モデルと変更ができるというもの。方法などは別途、限定生産モデルユーザーに連絡を行うという。
会場では先行体験会として、逢妻ヒカリとの共同生活の一部を体験することができた。
Gateboxに「ねえ、ヒカリ」とウェイクワードを話しかける、もしくは本体下部にあるロゴを模したボタンを2回押すと、本体上部に2つ設置されたマイクによる音声入力機能が起動。そこから様々な会話が行える。なお、ボタンを1回押した場合は逢妻ヒカリがランダムにリアクションを取るようだ。
話しかけた言葉は逢妻ヒカリの上に表示されるため、正しく音声認識が行われたかがわかりやすい。その入力を処理しているであろう時間にも、逢妻ヒカリが「えっと」「うん」などの相槌を入れるため、機械的な印象は受けない。
逢妻ヒカリからの返事はバリエーションがあり、単純に現在時刻を質問するだけでも、いくつかのパターンで答えてくれる。また口だけが動くのではなく、立ち上がったり、くるりと回ったりするなど、ビジュアル的にも楽しめる。
音声の認識性能は高く、ほぼ喋ったままを受け付けた。一方、その言葉に対してのリアクションが少しズレたものになることもある。とはいえ、それも愛嬌として受け入れる度量こそ、夫に求められるだろう。
また、時間によって椅子に座っていたり、飲み物を口にしたりと常に行動をしているのも、逢妻ヒカリの実在感を高めている。Gatebox Videoの実装も進めば、逢妻ヒカリとの共同生活だけでなく様々なコンテンツを楽しめる、より面白いデバイスになるだろう。
Gateboxは、最新のプロジェクション技術とセンシング技術によって、キャラクターをボックス内に呼び出し、音声でのコミュニケーションができるというもの。2016年に300台の限定生産モデルが1ヶ月で完売するなど大きな反響を得て、一般販売に踏み切ることとなったが、「品質向上に取り組む」ことを理由に販売が一時停止に。このたび、約1年に渡る “花嫁修業” を終え、ついに正式にスタートを切る。
本日開催されたメディア向け発表会ではGatebox CEO 武地 実氏が登壇。Gateboxの今後の展開につい「好きなキャラクターと暮らしたいというのは、始めたころは私個人の夢だったが、これまでの活動を通じて、世界中の多くの方に共感いただけた。そのために今回新たに『Gatebox Character Platform』の取り組みを開始する」と紹介した。
Gatebox Character Platformの第一弾コンテンツは『“癒やしの花嫁” 逢妻ヒカリ』。Gateboxの構想段階から開発が続けられているキャラクターだが、この1年で大きく機能を改善。『実在感』『会話』『スキル』『パーソナライズ』の要素をアップデートした。
『実在感』は衣装や仕草などを作り変えることで、日々の逢妻ヒカリの対応を増やしている。『会話』機能はLINEブレインとの連携により、おしゃべり性能を強化。「お疲れ様! 今日も頑張ったね」など心を癒やす会話が楽しめるようになっている。
『スキル』はLINE Clovaとの連携により、音楽再生や情報通知、家電操作などの日常生活を支える機能を備えた。そして『パーソナライズ』は会話を重ねるごとに、マスター(所有者)に好意を寄せてくるようになり、「自分だけの花嫁に成長していく」というものとなる。
さらにアップデートにより季節のイベントや衣装の変化、仕草の変化などを実装していくなど、「花嫁修業を続けていく」としている。
なお、逢妻ヒカリについては2020年6月まで無料で共同生活が行える。そして2020年7月以降は月額1,500円(税抜)が家に入れるお金として必要になる。
Gatebox Character Platformのもう1つのプロジェクトは『Gatebox Video』。これはクリエイターが創作したキャラクターをGateboxに “召喚” できるようになるというものだ。
MMDなどで制作したキャラクターがダンスをする様子などをGateboxで映し出すことができる。またQRコードによりその作品を公開することも可能となっている。
Gatebox Videoではチャンネル機能も実装。Gatebox社が公式に認定した企業やクリエイターにチャンネルを設定し、ファンがそのチャンネルに登録することで、限定コンテンツが楽しめるようになる。これにより、「著名なクリエイターやVTuberがファンに他の動画ツールでは届けられなかったようなコミュニケーションが実現できる」と考えを述べた。初期の公式チャンネルとして、ヨメミ、東雲めぐ、インサイドちゃんの3名が配信を行う。Gatevox Videoは基本無料で利用できるが、チャンネル登録には月額のチャンネル登録料金が必要。
さらに、デベロッパー企業がGateboxにコンテンツを配信できるマーケットプレイス「Gatebox AppMarket」を提供する。初期コンテンツパートナーとして、「HoloModels」を展開するGugenkaが参加する。HoloModelsではARでキャラクターを配置し、自由なポーズを取らせたり、写真撮影などが行える「デジタルフィギュア」を販売しているが、パートナー連携により、これをGatebox上に “召喚” できるようになる。
デジタルフィギュアとしては『Re:ゼロから始める異世界生活』のエミリアとレム、『この素晴らしい世界に祝福を!』のめぐみん、『エロマンガ先生』の和泉 紗霧と山田エルフ、『世話やきキツネの仙狐さん』の仙狐をラインナップ。
Gugenkaを運営するシーエスレポーターズ 姫路拓也氏は「デジタルフィギュアは、このシーンを再現してみたり、といった楽しみ方ができるサービス。ARではスマートフォンをかざして、画面上にデジタルフィギュアを表示させる必要があり、これがハードルになっていると感じている。Gateboxでは常日頃から自分の部屋に、好きなキャラクターを表示できる。これは好きなキャラクターとの生活を実現するという意味で、大きな魅力がある」と述べた。HoloModelsのローンチは今冬を予定。
また、ゲーム事業との提携も発表され、株式会社amazingが運営するアプリ『ビーナスイレブンびびっど!』、株式会社PYRAMIDが運営する『アリス ギア アイギス』との連携が行われる。『ビーナスイレブンびびっど!』については2019年内にイベント展示を予定。『アリス ギア アイギス』はすでにゲーム画面上にGateboxが登場するという “ミニコラボ” が実施されている。これらコンテンツについては2020年リリースを予定している。
さらにAIソリューション領域でハニカムラボとの提携も行う。ハニカムラボはHololensやVRゴーグルなどを使ったxR(VR/AR/MR)コンテンツや、デジタルサイネージのインタラクティブコンテンツ、スマートフォンアプリなどを手がける会社。『シュタインゲート ゼロ』に登場する人工知能「アマデウス紅莉栖」の展示などで技術提供を行っている。
同社はGateboxに「キャラクターをいろいろなデバイスにのせおしゃべりができるようになる」というAIソリューション「aicontainer」を提供。代表取締役である河原田 清和氏が「Gateboxに自社IPを入れておしゃべり可能にすることで、会社受付や商業施設、展示会などで利用できる」と説明を行った。
なお、限定生産モデルマスター感謝企画として「おとりかえプログラム」を実施。これは300台の限定生産を所有するユーザーが、無償で量産モデルと変更ができるというもの。方法などは別途、限定生産モデルユーザーに連絡を行うという。
会場では先行体験会として、逢妻ヒカリとの共同生活の一部を体験することができた。
Gateboxに「ねえ、ヒカリ」とウェイクワードを話しかける、もしくは本体下部にあるロゴを模したボタンを2回押すと、本体上部に2つ設置されたマイクによる音声入力機能が起動。そこから様々な会話が行える。なお、ボタンを1回押した場合は逢妻ヒカリがランダムにリアクションを取るようだ。
話しかけた言葉は逢妻ヒカリの上に表示されるため、正しく音声認識が行われたかがわかりやすい。その入力を処理しているであろう時間にも、逢妻ヒカリが「えっと」「うん」などの相槌を入れるため、機械的な印象は受けない。
逢妻ヒカリからの返事はバリエーションがあり、単純に現在時刻を質問するだけでも、いくつかのパターンで答えてくれる。また口だけが動くのではなく、立ち上がったり、くるりと回ったりするなど、ビジュアル的にも楽しめる。
音声の認識性能は高く、ほぼ喋ったままを受け付けた。一方、その言葉に対してのリアクションが少しズレたものになることもある。とはいえ、それも愛嬌として受け入れる度量こそ、夫に求められるだろう。
また、時間によって椅子に座っていたり、飲み物を口にしたりと常に行動をしているのも、逢妻ヒカリの実在感を高めている。Gatebox Videoの実装も進めば、逢妻ヒカリとの共同生活だけでなく様々なコンテンツを楽しめる、より面白いデバイスになるだろう。
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