トップページへ戻る

ニュース

HOME > ニュース > ホビー&カルチャーニュース

公開日 2022/07/06 13:54
7月4日に地球軌道離れ月へ向かったばかり

NASAの電子レンジサイズ衛星「CAPSTONE」、打ち上げ約1週間で通信途絶【Gadget Gate】

Munenori Taniguchi
NASAが月探査のために打ち上げた小型衛星(キューブサット)「CAPSTONE」。7月5日に通信障害を発生し、再接続を試みていることが明らかになった。

Image:NASA

CAPSTONEは7月4日に地球軌道を離れて月へ向かったところだったが、予定していた最初の軌道修正操作を行う前に通信に障害が発生した。NASA広報のSarah Frazier氏は「現在、原因の究明と通信の再開に取り組んでいる」とし、「CAPSTONEの正確な軌道情報を持っている」とコメント。また「必要なら最初の軌道修正を数日間遅らせられるだけの、十分な推進剤を搭載している」と説明している。

CAPSTONEは電子レンジサイズの小型衛星で、名称は「Cislunar Autonomous Positioning System Technology Operations and Navigation Experiment」を略したものだ。NASAのアルテミス計画の一環として宇宙ステーション「月軌道ゲートウェイ」の投入が予定されており、この投入される “特殊な月楕円軌道” 「Near Rectilinear Halo Orbit(NRHO)」に先着し、事前の情報収集を行うことを目的としている。

6月28日にCAPSTONEは、Rocket LabのElectronロケット上段のLunar Photonに取り付けられ、打ち上げられた。その後地球軌道を周回しながらPhotonのエンジンによって徐々に加速し、十分な速度を得た7月4日に月へと向かったところだった。

計画どおりに事が進めば、11月13日にNRHOに入る予定だ。そして軌道の安定性、月軌道上の航行、通信に関する試験を、2009年から月軌道上にいるLunar Reconnaissance Orbiter(LRO)と連係して行う手立てとなっている。

またNASAは、無人のOrion宇宙船を月周回軌道へ投入する試験飛行「Artemis I」を予定しており、米Ars Technicaのインタビューによると、「8月23日から9月6日の打ち上げウィンドウ(発射時限)に向けて動いている」という。そして2023年には、4人の宇宙飛行士がOrionに搭乗して月に向かう計画だ。

Source: NASA, Ars Technica
via: Space.com



テック/ガジェット系メディア「Gadget Gate」のオリジナル記事を読む

新着クローズアップ

クローズアップ

アクセスランキング RANKING
1 BS12にすべてをかけて。映画『ボルテスV レガシー』が12月15日にテレビ初放送
2 7万円以下で叶う、アナログプレーヤーとスピーカーの組み合わせ!オーディオテクニカ「AT-LP70X/AT-LP70XBT」&「AT-SP3X」
3 マランツ、未踏の領域へ。「次元が異なる」弩級フラグシップコンビ「MODEL 10」「SACD 10」レビュー!
4 Amazon Prime Videoで8チャンネルが30日間無料!シネフィルWOWOWやLemino、東映、STARなど
5 【ミニレビュー】ストリーミングがアナログ的サウンドに。ゾノトーンの同軸デジタル「Silver Granster HD-1 Rh」
6 ヘーゲル、ネットワーク/フォノ入力にも対応する多機能プリメインアンプ「H190v」
7 AKM、デジタル/アナログ分離思想を継ぐDAコンバーター「AK4498EX」
8 バッファロー、「nasne」&「PS5」のセットが当たるプレゼントキャンペーン。11/20までの3日間限定
9 ラックスマン、「D-03X」「L-505Z」購入者に高音質オーディオケーブルプレゼント。11/20から来年1/20まで
10 アンダンテラルゴ、小型オーディオ機器用ボード「Primo Board」。ミニコンポや電源等に活用可能
11/19 10:29 更新

WEB