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公開日 2022/08/23 14:34
おそらくPS5の品不足解消にメドが立ったため
PlayStation VR2、2023年初頭に発売決定。いま分かっている情報まとめ【Gadget Gate】
多根清史
ソニー・インタラクティブエンタテインメントは、PlayStation 5用の次期VRヘッドセット「PlayStation VR2(以下、PS VR2)」を2023年初頭に発売すると発表した。PS VR2の製品名が明かされたのは2022年初めのCES 2022で、その後も少しずつ情報が提供されてきたが、ようやく発売時期が確定した格好である。
そもそも「PlayStation VRの後継バージョン」が予告されてから、発売時期が決まるまでに(発売ではなく)、約1年半も掛かったのは異例のことにも思える。もっとも、これほど遅れることは早くから予想されていた 。
なぜかといえば、PS5の供給不足がなかなか解消しないため、その周辺機器にすぎない(スタンドアローンで動作しない)PS VR2を発売したところで、空振りに終わる恐れがあったからだ。
たとえばYouTubeチャンネルのPSVR without Paroleは、PS5が品不足のなかでPS VR2をリリースした場合は「潜在的なPS VR2の売上に影響するだけでなく、多くのゲーマーが今以上にフラストレーションを残すことになる」と分析していた。
さておき、PS VR2が前PS VRと同程度の価格だとすれば、破格の性能を持つVRヘッドセットといえることは間違いないだろう。以下、どういった機能をもつか整理してみよう。
■精細な映像表現
4K HDRディスプレイと110度の視野角を備え、フォービエイテッド・レンダリング(プレイヤーの中心視野ほど高解像度に、視野の外側にいくに従い低解像度で描画)により、高品質な映像体験を提供するという。つまりPS5の限られた(最先端のゲーミングPCと比べて)リソースを最大限に活かすわけだ。
画面は有機ELディスプレイであり、片目あたり2,000×2,040の解像度と、90/120Hzの滑らかなフレームレートを実現。この解像度は初代PS VRの960×1,080を遙かにしのぎ、消費者向けVRヘッドセット最高峰の「HP Reverb G2」(片目2,160×2,160)よりも少し低く、Metaの「Oculus Quest 2」よりもわずかに高精細となる。
ヘッドセットによるコントローラーのトラッキング
インサイド・アウト・トラッキングを採用し、VRヘッドセット内蔵のカメラを通じて、プレイヤーとコントローラーを追跡する。本体の外にトラッキング用のカメラを置く必要はなく、プレイヤーの動きや向きがゲーム内に反映されるとのことだ。
■新しいセンシング機能
視線トラッキングやヘッドセットフィードバック、3Dオーディオおよび新型コントローラーの組み合わせにより、驚くほど深い没入感を生み出すとのこと。ヘッドセットフィードバックとは、ヘッドセット内蔵のモーターが振動することで頭に触覚要素を加える技術だ。たとえばキャラクターの脈拍が上昇したり、頭の近くをモノが通過したり、車両がスピードを上げると推進力を感じる、という具合だ。
■視線トラッキング
PS VR2では装着者の目の動きを検知し、特定の方向を見るだけでキャラクターを操作できるという。プレイヤーとゲームキャラの感情や表情がシンクロしやすくなり「ゲームにおけるリアリズムを新たなレベルに引き上げ」ると謳われていた。
また本機能は、おそらく上述のフォービエイテッド・レンダリングとも深い関連がある。つまりプレイヤーが注視している部分(中心視野)を精彩に、それ以外を粗く描くことで、PS5の処理能力を最適に割り振ると思われる。
■USB-Cケーブル1本だけでPS5と接続
ソニーは「PS5にケーブル1本を接続するだけで、すぐにVR体験をお楽しみいただけるよう、簡単なセットアップを実現」と強調していた。ケーブルレスにならないことを残念がる声もあったが、前モデルの接続が複雑すぎたことから、大きな進歩ではある。
■シースルービュー
シースルービューとは、ヘッドセットを装着しながらでも自分の周囲を見渡せる機能のこと。つまり被っている状態でも、床に落とした専用コントローラーを探したり、モノを手に取れる程度の視界は確保できるかもしれないわけだ。前例のない新機能というわけではなく、Meta Quest2でも「パススルー」という名前で実現している(白黒映像だが)。
■自分のプレイ中の姿を配信できる
ボス戦で繰り広げられる動きやリアクションをリアルタイムでシェアできる、YouTuberにとっては待望かもしれない機能だ。なお、別売りのPS5用HDカメラをPS5本体に接続する必要がある。
■シネマティックモード
仮想空間上の巨大な画面で、通常のゲームおよびコンテンツを楽しめるという、既存のVRヘッドセットでもお馴染みのモードだ。解像度は1,920×1,080でHDRに対応し、周波数は24/60Hzまたは120Hzになるとのこと。そしてVR対応コンテンツは4,000×2,040となり、HDRと90/120Hzの表示が行える。
こちらも他社のVRヘッドセットで実現しているが、「仮想空間で大画面」と言いつつも低解像度のアラが目立っていた印象がある。PS VR2の高解像度ディスプレイでこそ真価を発揮するはずで、もしかすると最大の目玉機能かもしれない。
Source: プレイステーション公式(Twitter)
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そもそも「PlayStation VRの後継バージョン」が予告されてから、発売時期が決まるまでに(発売ではなく)、約1年半も掛かったのは異例のことにも思える。もっとも、これほど遅れることは早くから予想されていた 。
なぜかといえば、PS5の供給不足がなかなか解消しないため、その周辺機器にすぎない(スタンドアローンで動作しない)PS VR2を発売したところで、空振りに終わる恐れがあったからだ。
たとえばYouTubeチャンネルのPSVR without Paroleは、PS5が品不足のなかでPS VR2をリリースした場合は「潜在的なPS VR2の売上に影響するだけでなく、多くのゲーマーが今以上にフラストレーションを残すことになる」と分析していた。
さておき、PS VR2が前PS VRと同程度の価格だとすれば、破格の性能を持つVRヘッドセットといえることは間違いないだろう。以下、どういった機能をもつか整理してみよう。
■精細な映像表現
4K HDRディスプレイと110度の視野角を備え、フォービエイテッド・レンダリング(プレイヤーの中心視野ほど高解像度に、視野の外側にいくに従い低解像度で描画)により、高品質な映像体験を提供するという。つまりPS5の限られた(最先端のゲーミングPCと比べて)リソースを最大限に活かすわけだ。
画面は有機ELディスプレイであり、片目あたり2,000×2,040の解像度と、90/120Hzの滑らかなフレームレートを実現。この解像度は初代PS VRの960×1,080を遙かにしのぎ、消費者向けVRヘッドセット最高峰の「HP Reverb G2」(片目2,160×2,160)よりも少し低く、Metaの「Oculus Quest 2」よりもわずかに高精細となる。
ヘッドセットによるコントローラーのトラッキング
インサイド・アウト・トラッキングを採用し、VRヘッドセット内蔵のカメラを通じて、プレイヤーとコントローラーを追跡する。本体の外にトラッキング用のカメラを置く必要はなく、プレイヤーの動きや向きがゲーム内に反映されるとのことだ。
■新しいセンシング機能
視線トラッキングやヘッドセットフィードバック、3Dオーディオおよび新型コントローラーの組み合わせにより、驚くほど深い没入感を生み出すとのこと。ヘッドセットフィードバックとは、ヘッドセット内蔵のモーターが振動することで頭に触覚要素を加える技術だ。たとえばキャラクターの脈拍が上昇したり、頭の近くをモノが通過したり、車両がスピードを上げると推進力を感じる、という具合だ。
■視線トラッキング
PS VR2では装着者の目の動きを検知し、特定の方向を見るだけでキャラクターを操作できるという。プレイヤーとゲームキャラの感情や表情がシンクロしやすくなり「ゲームにおけるリアリズムを新たなレベルに引き上げ」ると謳われていた。
また本機能は、おそらく上述のフォービエイテッド・レンダリングとも深い関連がある。つまりプレイヤーが注視している部分(中心視野)を精彩に、それ以外を粗く描くことで、PS5の処理能力を最適に割り振ると思われる。
■USB-Cケーブル1本だけでPS5と接続
ソニーは「PS5にケーブル1本を接続するだけで、すぐにVR体験をお楽しみいただけるよう、簡単なセットアップを実現」と強調していた。ケーブルレスにならないことを残念がる声もあったが、前モデルの接続が複雑すぎたことから、大きな進歩ではある。
■シースルービュー
シースルービューとは、ヘッドセットを装着しながらでも自分の周囲を見渡せる機能のこと。つまり被っている状態でも、床に落とした専用コントローラーを探したり、モノを手に取れる程度の視界は確保できるかもしれないわけだ。前例のない新機能というわけではなく、Meta Quest2でも「パススルー」という名前で実現している(白黒映像だが)。
■自分のプレイ中の姿を配信できる
ボス戦で繰り広げられる動きやリアクションをリアルタイムでシェアできる、YouTuberにとっては待望かもしれない機能だ。なお、別売りのPS5用HDカメラをPS5本体に接続する必要がある。
■シネマティックモード
仮想空間上の巨大な画面で、通常のゲームおよびコンテンツを楽しめるという、既存のVRヘッドセットでもお馴染みのモードだ。解像度は1,920×1,080でHDRに対応し、周波数は24/60Hzまたは120Hzになるとのこと。そしてVR対応コンテンツは4,000×2,040となり、HDRと90/120Hzの表示が行える。
こちらも他社のVRヘッドセットで実現しているが、「仮想空間で大画面」と言いつつも低解像度のアラが目立っていた印象がある。PS VR2の高解像度ディスプレイでこそ真価を発揮するはずで、もしかすると最大の目玉機能かもしれない。
Source: プレイステーション公式(Twitter)
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