トップページへ戻る

ニュース

HOME > ニュース > モバイル/PCニュース

公開日 2022/07/29 12:29
イスラエルはハイテク大国

アップル、イスラエルに開発拠点を新設。将来のMac用プロセッサー準備か【Gadget Gate】

多根清史
アップルがiPhoneのAシリーズチップや、Mac/iPadのMシリーズチップを独自開発していることは、広く知られている事実だ。そうした将来のMac向けAppleシリコン投入に向けて、イスラエルの首都エルサレムに新たな開発拠点を設けると報じられている。

Image:Ralf Liebhold/Shutterstock.com

これはアップルのチップ開発人事を担当するElad Wertheimer氏が、ビジネスSNSのLinkedInで明らかにしたことだ。Wertheimer氏によると、この開発拠点はイスラエル側で主導する複数のフラグシッププロジェクトに参加し、特に「将来のMac用プロセッサー」の最前線に立つという。すでに個人的には、チップ開発エンジニアの募集を始めているそうだ。

実は、アップルとイスラエルの関わりは深い。以前からヘルツリーヤとハイファの2ヶ所に開発拠点を持ち、またハードウェア技術担当上級副社長のJohny Srouji氏は同国の出身である。Srouji氏が立ち上げを担当したイスラエルの開発センターは、7月現在で約2,000人を雇用している。

そのSrouji氏は先月、Globes誌にイスラエルの開発拠点のことを語っていた。それによれば、様々な製品向けデータストレージ技術の管理・効率化や、Apple Watchのワイヤレス通信チップ、さらにはハイエンドMac向けのM1 Pro/M1 Maxチップ等の開発で中心的な役割を担ったという。

アップルは2011年以降、チップ設計の拠点としてイスラエルを重視しており、10年にわたって現地でのプレゼンスを大幅に拡大してきた。2012年には同国のスタートアップAnobitを、2013年には3Dセンサー開発企業のPrimeSenseを買収している。ちなみにPrimeSenseはXbox用のジェスチャー操作機器「Kinect」に深く関わっていたが、その技術はiPhone X以降のFace IDに活用されている。

iPhone等を標的とした国家支援型スパイウェア「Pegasus」を開発したのも、やはりイスラエル企業のNSG Groupだった。アップルのようなハイテク大手を出し抜く凄腕の人材が、かの地では豊富なのかもしれない。

Source: Elad Wertheimer(LinkedIn)
via: iMore

テック/ガジェット系メディア「Gadget Gate」のオリジナル記事を読む

新着クローズアップ

クローズアップ

アクセスランキング RANKING
1 「オーディオのオンキヨー」復活へ。新スピーカーとセパレートシステムを年明けのCESで発表
2 【完全ワイヤレスイヤホン特集 PART.10】音のプロが選ぶベストバイは?
3 CD再生とファイル再生の架け橋に!Shanlingからリッピング機能付きトランスポート「CR60」が登場
4 今こそ「ミニコンポ」が面白い! デノン/マランツ/B&Wの令和ライフにマッチする厳選5モデルレビュー
5 水月雨、『崩壊:スターレイル』とのコラボ完全ワイヤレス。ダイナミック+環状平面駆動の同軸ドライバー搭載
6 【ミニレビュー】空き電源コンセントに挿入するだけ。オーディオみじんこ「SILVER HARMONIZER AC-ADVANCE」
7 モニターオーディオ「GOLDシリーズ」レビュー。ユニット大幅刷新の第6世代機は「ハイスピードで焦点の明確な音調」
8 AVIOT、『らんま1/2』コラボ完全ワイヤレスイヤホン。完全新録ボイス240種類以上搭載
9 Nothing、スマホ/イヤホンが最大30%オフ価格になるウィンターキャンペーン。先着順で靴下もらえる
10 要注目の新興ブランド、ラトビア「アレタイ」スピーカー試聴レビュー!広大な空間描写力が魅力
12/20 10:05 更新

WEB