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公開日 2022/08/27 15:13
提携先はGlobalstarの噂
iPhone 14は衛星通信機能搭載、9月イベントで発表か【Gadget Gate】
多根清史
今年秋の「iPhone 14」シリーズでは衛星通信機能が搭載され、4G/LTEや5Gの電波が届かない場所でも緊急時のテキスト送信などができると噂されている。
それを裏付けるように、衛星通信の専門家が「来月のスペシャルイベントで発表される可能性が高い」との趣旨を述べている。
米調査会社Telecom, Media and Finance Associatesの衛星通信コンサルタントであるティム・ファーラー(Tim Farrar)氏は一連のツイートを投稿。その中でT-MobileとSpaceXが発表した「Coverage Above and Beyond」が、アップルの発表に先手を打つために行われたと述べている。両社の提携は、T-Mobileのスマートフォンを衛星通信サービス「Starllink」へ基地局を介さず直接接続し、圏外を解消しようとするものだ。
これに先立つ2月、地球低軌道(LEO)衛星通信サービスプロバイダのGlobalstarは新たに17基の衛星を発注し、「潜在顧客」に対して「継続的な衛星サービス」を提供すると発表していた。この「潜在顧客」とはアップルではないかとの推測を呼んでいたが、ファラー氏も「アップルが発表するGlobalstarとの独自の無料メッセージングサービス」として肯定している格好だ。
ファラー氏によると、アップルのサービスは、開始直後は双方向のテキストメッセージに限られ、既存の衛星周波数を使うため、FCC(米連邦通信委員会)の規則を変更する必要はないという。
これに対してT-MobileとSpaceXの提携はミッドバンド(中周波数帯)5Gを活用し、SMSやMMSのほか一部メッセージングアプリに対応する予定であり、意欲的な試みゆえに世界各国で規制のハードルに直面すると予想されている。
将来のiPhoneに衛星通信機能が搭載されるとの噂話は、昨年夏にまでさかのぼる。まず有名アナリストMing-Chi Kuo氏が「iPhone 13シリーズにはLEO衛星に接続できるハードウェアが搭載される」と述べ、提携先としてGlobalstarの名前を挙げていた。それに続きBloombergのMark Gurman氏も「緊急通報に限られる」としつつ同意していたしだいだ。
その噂話は今年4月に再浮上し、やはりGurman氏が「早ければiPhone 14で実現するかもしれない」と主張。電波が届かない場所でも緊急時のテキスト送信やSOS発信ができ、いずれApple Watchに搭載される可能性があると付け加えていた。
またGurman氏は、衛星通信のためには特別なモデムチップが必要として、iPhone 14以降に限られる可能性を示唆していた。それに比べてT-Mobileは、同社のネットワークを使う「大半のスマートフォン」は特別な機器なしに利用できると述べており、やはり方式が異なるようだ。
このiPhone 14の衛星通信サービスが米国に限られるのか、それとも全世界で利用できるのか、今のところ詳細は不明だ。アップル製品の緊急通報機能が人命を救ったエピソードは数多くあるが、圏外でも助けを求められるとすれば、次期iPhoneの魅力はさらに強まりそうだ。
Source: Tim Farrar(Twitter)
via: MacRumors
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それを裏付けるように、衛星通信の専門家が「来月のスペシャルイベントで発表される可能性が高い」との趣旨を述べている。
米調査会社Telecom, Media and Finance Associatesの衛星通信コンサルタントであるティム・ファーラー(Tim Farrar)氏は一連のツイートを投稿。その中でT-MobileとSpaceXが発表した「Coverage Above and Beyond」が、アップルの発表に先手を打つために行われたと述べている。両社の提携は、T-Mobileのスマートフォンを衛星通信サービス「Starllink」へ基地局を介さず直接接続し、圏外を解消しようとするものだ。
これに先立つ2月、地球低軌道(LEO)衛星通信サービスプロバイダのGlobalstarは新たに17基の衛星を発注し、「潜在顧客」に対して「継続的な衛星サービス」を提供すると発表していた。この「潜在顧客」とはアップルではないかとの推測を呼んでいたが、ファラー氏も「アップルが発表するGlobalstarとの独自の無料メッセージングサービス」として肯定している格好だ。
ファラー氏によると、アップルのサービスは、開始直後は双方向のテキストメッセージに限られ、既存の衛星周波数を使うため、FCC(米連邦通信委員会)の規則を変更する必要はないという。
これに対してT-MobileとSpaceXの提携はミッドバンド(中周波数帯)5Gを活用し、SMSやMMSのほか一部メッセージングアプリに対応する予定であり、意欲的な試みゆえに世界各国で規制のハードルに直面すると予想されている。
将来のiPhoneに衛星通信機能が搭載されるとの噂話は、昨年夏にまでさかのぼる。まず有名アナリストMing-Chi Kuo氏が「iPhone 13シリーズにはLEO衛星に接続できるハードウェアが搭載される」と述べ、提携先としてGlobalstarの名前を挙げていた。それに続きBloombergのMark Gurman氏も「緊急通報に限られる」としつつ同意していたしだいだ。
その噂話は今年4月に再浮上し、やはりGurman氏が「早ければiPhone 14で実現するかもしれない」と主張。電波が届かない場所でも緊急時のテキスト送信やSOS発信ができ、いずれApple Watchに搭載される可能性があると付け加えていた。
またGurman氏は、衛星通信のためには特別なモデムチップが必要として、iPhone 14以降に限られる可能性を示唆していた。それに比べてT-Mobileは、同社のネットワークを使う「大半のスマートフォン」は特別な機器なしに利用できると述べており、やはり方式が異なるようだ。
このiPhone 14の衛星通信サービスが米国に限られるのか、それとも全世界で利用できるのか、今のところ詳細は不明だ。アップル製品の緊急通報機能が人命を救ったエピソードは数多くあるが、圏外でも助けを求められるとすれば、次期iPhoneの魅力はさらに強まりそうだ。
Source: Tim Farrar(Twitter)
via: MacRumors
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