公開日 2016/09/28 10:09
【特別企画】ネックバンド型の完全ワイヤレス設計
世界初のaptX HD対応ワイヤレスイヤホン、LG「HBS-1100」。先進の機能と音質をチェック!
海上 忍
■iPhone 7のイヤホン端子廃止でワイヤレス化が進展
iPhone 7のステレオミニプラグの廃止が関心を集めている。スマートフォンのオーディオプレイヤーとしての存在感は大きく、特に人気のiPhoneがステレオミニプラグの廃止に踏み切った。ヘッドホン/イヤホン市場に与えるインパクトは計り知れない。
他のスマートフォンもこれに倣うとすれば拡充される製品は大きく2種類、直接入力したデジタル信号をデコードできるDAC内蔵ヘッドホン、そしてワイヤレスヘッドホンだ。
前者はLightning接続ヘッドホンがすでに発売されているし、USB Type-Cをオーディオ接続に使う規格をIntelが策定中という報道もあった。DACの性能如何ではハイレゾ再生も狙えるわけで、この方式は一定の支持を受けるだろう。後者は現状ではBluetooth/A2DPということになり、有線接続と比べ帯域の余裕度では不利だが、ワイヤレスの強みを生かした製品開発が可能になる。
しかし、ワイヤレスには規格における限界がある。伝送可能距離や帯域幅といった制約のもとでどれだけ情報量を稼げるか、ひいては原音に近づけるか。ヘッドホンであるだけにドライバーの出来も影響するし、バッテリーの手配も必要だ。従来製品の伝送経路をBluetoothに変えれば一丁上がり、という製品ではまったくない。
■世界初の「aptX HD」対応イヤホン
今回取りあげる“TONE PLATINUM”「HBS-1100」は、日本未発売のLGのフラグシップスマートフォン「G5(関連ニュース)」にあわせてデザインされたネックバンド型イヤホンだ。LGは以前からスマートフォンアクセサリを重視しており、2014年発売のG3(日本ではauが「isai FL(関連ニュース)」として発売)のときも、やはりネックバンド型の「HBS-900」というイヤホンを発売している。
HBS-1100はHBS-900のアイデンティティーをいくつか引き継いでいる。それは接続インターフェイスとしてのケーブルをもたない完全ワイヤレス設計であることと、ネックバンド型であること、ケーブル巻き取り機構によりユニット部分がネックバンド先端に収まること、高音質コーデックのaptXをサポートすること、そしてHarman Kardonが音質を監修すること。いずれも製品の骨格に関する事項であり、その点でHBS-1100はキープ・コンセプトの製品という理解でいいだろう。
ただし、音質に関わる部分では大きな変更があった。そのひとつが、ドライバーユニットがバランスドアーマチュア(BA)に変更されたこと。ダイナミックからBAに変わったのだから、音質設計はいちからやり直されたと考えていいだろう。
iPhone 7のステレオミニプラグの廃止が関心を集めている。スマートフォンのオーディオプレイヤーとしての存在感は大きく、特に人気のiPhoneがステレオミニプラグの廃止に踏み切った。ヘッドホン/イヤホン市場に与えるインパクトは計り知れない。
他のスマートフォンもこれに倣うとすれば拡充される製品は大きく2種類、直接入力したデジタル信号をデコードできるDAC内蔵ヘッドホン、そしてワイヤレスヘッドホンだ。
前者はLightning接続ヘッドホンがすでに発売されているし、USB Type-Cをオーディオ接続に使う規格をIntelが策定中という報道もあった。DACの性能如何ではハイレゾ再生も狙えるわけで、この方式は一定の支持を受けるだろう。後者は現状ではBluetooth/A2DPということになり、有線接続と比べ帯域の余裕度では不利だが、ワイヤレスの強みを生かした製品開発が可能になる。
しかし、ワイヤレスには規格における限界がある。伝送可能距離や帯域幅といった制約のもとでどれだけ情報量を稼げるか、ひいては原音に近づけるか。ヘッドホンであるだけにドライバーの出来も影響するし、バッテリーの手配も必要だ。従来製品の伝送経路をBluetoothに変えれば一丁上がり、という製品ではまったくない。
■世界初の「aptX HD」対応イヤホン
今回取りあげる“TONE PLATINUM”「HBS-1100」は、日本未発売のLGのフラグシップスマートフォン「G5(関連ニュース)」にあわせてデザインされたネックバンド型イヤホンだ。LGは以前からスマートフォンアクセサリを重視しており、2014年発売のG3(日本ではauが「isai FL(関連ニュース)」として発売)のときも、やはりネックバンド型の「HBS-900」というイヤホンを発売している。
HBS-1100はHBS-900のアイデンティティーをいくつか引き継いでいる。それは接続インターフェイスとしてのケーブルをもたない完全ワイヤレス設計であることと、ネックバンド型であること、ケーブル巻き取り機構によりユニット部分がネックバンド先端に収まること、高音質コーデックのaptXをサポートすること、そしてHarman Kardonが音質を監修すること。いずれも製品の骨格に関する事項であり、その点でHBS-1100はキープ・コンセプトの製品という理解でいいだろう。
ただし、音質に関わる部分では大きな変更があった。そのひとつが、ドライバーユニットがバランスドアーマチュア(BA)に変更されたこと。ダイナミックからBAに変わったのだから、音質設計はいちからやり直されたと考えていいだろう。