トップページへ戻る

レビュー

HOME > レビュー > レビュー記事一覧

公開日 2017/04/25 10:45
さまざまな音を持つ「万能アンプ」

どんな環境でも効果を発揮 ― 進化したiFIオーディオ「iTube 2」、そのサウンドとは?

石原 俊

前のページ 1 2 次のページ

外見はあまり変わらずともその内容は大きく刷新

iFIオーディオのiTubeが「iTube2」へと進化した。iTube2は初代機と同じく1系統の入出力を持つ真空管式プリアンプ/バッファアンプである。ただし、いくつかの点が大きく変更されている。

iFI-Audio「micro iTube2」(真空管プリアンプ兼バッファアンプ/¥54,000・税別)

刷新された信号回路には、ELNA製のSilmicキャパシターやTDK製のC0Gキャパシターなど、フラグシップである「Pro iCAN」のテクノロジーを投入。ゲインとプリ/バッファーの切り換えを底面のディップスイッチで行うのは初代機と同じだが、0dB/6dBから0dB/9dBに改められている。コントロール機能は全くの別物といってもいい。初代機には電源スイッチ兼用のボリュームノブのほかスピーカーをニアフィールドセッティングする時に有効な「3Dホログラフィック」と、デジタル由来のアナログ信号のノイズをキャンセルする「デジタル・アンティドート・プラス」というスイッチがあったが、iTube2では後者がなくなり、低音を強化する「X BASS+」と「真空管マジック」のスイッチが付加され、3Dホログラフィックも「+」へと進化している。

フロントパネルのスイッチが3つへと進化。左から「3Dホログラフィック+」「X Bass+」「真空管マジック」のスイッチとなる

底面に用意されたディップスイッチはゲインを設定するもの。電源が強化されたiTube2ではプリアンプ時、バッファアンプ時共に0dB/9dBの2種類から選択することができる

筐体の仕上げも変更されており、カラーはより深みをましたスペースグレイ。ボリュームノブとスイッチの操作感は初代機よりもはるかに良好で、また端子のグレードも上がっており、ケーブルの抜き差しがしやすい。電源部は初代機が9Vタイプのスイッチング型だったのに対して、iTube2では同社のiPower(15V)が付属するようになった。iPowerは軍事レーダー技術を応用したノイズキャンセル機能を持つ電源アダプターだ。ノイズフロアレベルが1µVという代物で、極めて静粛でS/Nの良いサウンドが期待できる。

鮮烈な音から「遊び心」まで。驚異的に幅広い再現性

前のページ 1 2 次のページ

関連リンク

新着クローズアップ

クローズアップ

アクセスランキング RANKING
1 楽天ブラックフライデーでJBLの超人気サウンドバー「BAR 1000/800」が激安!プロも驚く革新的モデルはどんな音を鳴らす?
2 評論家が厳選!マランツ「MODEL M1」でPolk Audio/KEF/TAD/Harbethのスピーカーを鳴らす
3 ビクター新ワイヤレスヘッドホン「HA-S99N」速攻レビュー! 評論家が「もう驚きでしかない」と高評価した魅力とは?
4 ボーズ、McIntosh Groupを買収。マッキントッシュ、ソナス・ファベールが傘下に
5 レグザが100型クラス大画面4Kテレビを拡充する理由とは? 目黒蓮の特別コメントも
6 パナソニック「2023年度 優秀ご販売店様謝恩会」を開催。21店が栄誉に輝く
7 山之内 正氏によるエソテリック×アキュフェーズ×マランツ比較試聴会、「ハイエンドオーディオ&アクセサリーショウ2024」で開催
8 オーディオファイル待望の物量投入型プリメインアンプ!デノン「PMA-3000NE」をクオリティチェック
9 B&Wの音は “信頼に値する重要な指標”。音元出版の新試聴室に「802 D4」が導入されたワケ
10 新開発ユニットを巧みに操る懐深いサウンド。ELAC「Debut 3.0」フロア型/ブックシェルフ型を聴く
11/22 10:41 更新

WEB