公開日 2017/08/04 15:53
世界各地からエキスパートが集まり、カリフォルニアで創業された気鋭のオーディオブランド「ERATO(エラート)」。2015年の創業と若い会社だが、優れたDSP技術と音響技術を併せ持ち、原音に忠実な音づくりをモットーとしている。今回は「VGP2017 SUMMER」で金賞を受賞した新作「APOLLO 7s」を紹介しよう。
■「3Dサラウンド」機能で深い低音を再生。完全無欠のワイヤレス
イヤホン・ヘッドホンのトレンドの最前線、それが“完全ワイヤレス”だ。なかでも、昨年9月に初号機を発売したにも関わらず、利便性と音質を向上させた第2世代が早くも登場した米国ERATO社の「APOLLO 7s」に注目したい。
片側わずか4gの小型ハウジングはそのままに、新たに3Dサラウンド機能「ERATO SURROUND」を搭載。Bluetoothのバージョンは4.1で、高音質コーデックのAAC/aptXにも対応している。
まずは外見からチェック。そのデザインは小型の弾丸のようで、耳元にも挿入しやすいスタンダードなもの。カラーバリエーションはシルバー、グレイ、ブラック、ローズゴールドの4色で、個人的にはグレイやブラックが特に気に入った。
通常の交換用イヤーピースに加えて、コンプライ「T-600」チップ各3サイズも付属。さらに、耳のくぼみにフィットさせるスタビライザーも3サイズも付属する。スタンダードな形状を豊富なアクセサリとイヤーピースでカスタマイズでき、フィット感を追求したい場合にも使い込み甲斐がある。
バッテリー連続駆動時間は3時間で、300mAhのバッテリーを内蔵する充電ケースが付属。ケースはイヤホン本体左右を横に並べて収納するデザインで、2回のフル充電ができる。質感も良く、ポケットに収まるサイズ感なので通勤通学で毎日持ち歩くのにも安心だ。
スマートフォンとのペアリングは、まず左右どちらかのみのボタンを5秒長押しする。そうするとスマホ側には「APOLLO 7s-R」か「APOLLO 7s-L」のどちらかが表示されるので、それをタップしてペアリングが完了したあとに、残ったもう一方の筐体の電源をオンにするという手順だ。
各操作に際しては「パワーオン」「ペアリング」といった音声ガイドが流れる。ペアリングや再接続が完了した際には「フォンコネクテッド」、左右筐体の接続が完了すると「ヘッドセットコネクテッド」といった具合に案内される。
筐体のボタンには電源オン/オフ以外にも、1回押しで再生/停止、2秒長押しでスキップ、待機時に2回押しでSiri/GoogleNow呼び出し、同じく待機時に4回押しで新機能である3Dサラウンド切り替えといった機能が割り当てられている。
実際に「APOLLO 7s」を装着して屋外を歩いてみると、片手でもすぐ耳に装着して音楽を聴ける取り回しの良さを実感。街を歩いたり電波の飛び交う電車に乗ってみたりと色々な状況を試してみたが、安定度が高く音切れの心配もほとんどないことがわかった。
■ストレートな「APOLLO 7s」のサウンド。屋外リスニングでは「ERATO SURROUND」も有用
それでは、音質はどうか。今回はオンキヨー「GRANBEAT」とaptXコーデックで接続してチェックした。
RADWIMPSの『前前前世(movie ver)』を再生すると、空間志向に振ったサウンドである印象を受ける。これは、3Dサラウンド機能「ERATO SURROUND」がデフォルトでオンになっているからだ。3Dサラウンドは「3Dノーマル」「3Dワイド」「3D無効」の3段階で選択でき、デフォルトは3Dノーマルに設定されている。
次に「3D無効」へ切り替えて聴き直してみると、原曲に対してストレートに鳴らす素性のよさを確認できる。押し出しの強いボーカル、タイトにしまった低音、空間表現、どれをとっても高水準のサウンドにまとまっている。
それでは3Dサラウンド機能「ERATO SURROUND」が不要かというと、答えは“ノー”だ。騒音のある屋外環境では、オンにしていたほうがより音楽に包まれる感覚を引き出せる。路上を歩きながらのリスニングでは「3Dノーマル」がベストバランスだろう。電車のように騒音が大きい場合には、「3Dワイド」でブーストしたサウンドの方が音楽に浸れる。
次に、動画再生での音質もチェック。Netflixで配信されている『BLAME!』を鑑賞してみると、3Dサラウンド機能の効果がよくわかる。もちろんオフの状態でも作品の効果やセリフはクリアに聞けるが、機能をオンにすると空間の広がりが生まれて映像への没入感が高まる。また、スマホゲームにも3Dサラウンド機能の相性はよい。
以上、「APOLLO 7s」をじっくり使い込んでみると、屋内だけでなく屋外での音楽リスニングも意識し、さらには映画やゲームといったスマホユーザーに求められるコンテンツにまで配慮したサウンドチューンを施していることがわかる。従来機をベースにしつつ、着実にユーザーの実シーンを捉えたチューンアップモデルだと言えるだろう。
【問い合わせ先】
バリュートレード
TEL/050-3388-6812
(特別企画 協力:バリュートレード)
【特別企画】「3Dサラウンド」機能で深い低音を再生
VGP2017 SUMMER金賞受賞! 完全ワイヤレスイヤホンERATO「APOLLO 7s」の魅力!
折原一也世界各地からエキスパートが集まり、カリフォルニアで創業された気鋭のオーディオブランド「ERATO(エラート)」。2015年の創業と若い会社だが、優れたDSP技術と音響技術を併せ持ち、原音に忠実な音づくりをモットーとしている。今回は「VGP2017 SUMMER」で金賞を受賞した新作「APOLLO 7s」を紹介しよう。
■「3Dサラウンド」機能で深い低音を再生。完全無欠のワイヤレス
イヤホン・ヘッドホンのトレンドの最前線、それが“完全ワイヤレス”だ。なかでも、昨年9月に初号機を発売したにも関わらず、利便性と音質を向上させた第2世代が早くも登場した米国ERATO社の「APOLLO 7s」に注目したい。
片側わずか4gの小型ハウジングはそのままに、新たに3Dサラウンド機能「ERATO SURROUND」を搭載。Bluetoothのバージョンは4.1で、高音質コーデックのAAC/aptXにも対応している。
まずは外見からチェック。そのデザインは小型の弾丸のようで、耳元にも挿入しやすいスタンダードなもの。カラーバリエーションはシルバー、グレイ、ブラック、ローズゴールドの4色で、個人的にはグレイやブラックが特に気に入った。
通常の交換用イヤーピースに加えて、コンプライ「T-600」チップ各3サイズも付属。さらに、耳のくぼみにフィットさせるスタビライザーも3サイズも付属する。スタンダードな形状を豊富なアクセサリとイヤーピースでカスタマイズでき、フィット感を追求したい場合にも使い込み甲斐がある。
バッテリー連続駆動時間は3時間で、300mAhのバッテリーを内蔵する充電ケースが付属。ケースはイヤホン本体左右を横に並べて収納するデザインで、2回のフル充電ができる。質感も良く、ポケットに収まるサイズ感なので通勤通学で毎日持ち歩くのにも安心だ。
スマートフォンとのペアリングは、まず左右どちらかのみのボタンを5秒長押しする。そうするとスマホ側には「APOLLO 7s-R」か「APOLLO 7s-L」のどちらかが表示されるので、それをタップしてペアリングが完了したあとに、残ったもう一方の筐体の電源をオンにするという手順だ。
各操作に際しては「パワーオン」「ペアリング」といった音声ガイドが流れる。ペアリングや再接続が完了した際には「フォンコネクテッド」、左右筐体の接続が完了すると「ヘッドセットコネクテッド」といった具合に案内される。
筐体のボタンには電源オン/オフ以外にも、1回押しで再生/停止、2秒長押しでスキップ、待機時に2回押しでSiri/GoogleNow呼び出し、同じく待機時に4回押しで新機能である3Dサラウンド切り替えといった機能が割り当てられている。
実際に「APOLLO 7s」を装着して屋外を歩いてみると、片手でもすぐ耳に装着して音楽を聴ける取り回しの良さを実感。街を歩いたり電波の飛び交う電車に乗ってみたりと色々な状況を試してみたが、安定度が高く音切れの心配もほとんどないことがわかった。
■ストレートな「APOLLO 7s」のサウンド。屋外リスニングでは「ERATO SURROUND」も有用
それでは、音質はどうか。今回はオンキヨー「GRANBEAT」とaptXコーデックで接続してチェックした。
RADWIMPSの『前前前世(movie ver)』を再生すると、空間志向に振ったサウンドである印象を受ける。これは、3Dサラウンド機能「ERATO SURROUND」がデフォルトでオンになっているからだ。3Dサラウンドは「3Dノーマル」「3Dワイド」「3D無効」の3段階で選択でき、デフォルトは3Dノーマルに設定されている。
次に「3D無効」へ切り替えて聴き直してみると、原曲に対してストレートに鳴らす素性のよさを確認できる。押し出しの強いボーカル、タイトにしまった低音、空間表現、どれをとっても高水準のサウンドにまとまっている。
それでは3Dサラウンド機能「ERATO SURROUND」が不要かというと、答えは“ノー”だ。騒音のある屋外環境では、オンにしていたほうがより音楽に包まれる感覚を引き出せる。路上を歩きながらのリスニングでは「3Dノーマル」がベストバランスだろう。電車のように騒音が大きい場合には、「3Dワイド」でブーストしたサウンドの方が音楽に浸れる。
次に、動画再生での音質もチェック。Netflixで配信されている『BLAME!』を鑑賞してみると、3Dサラウンド機能の効果がよくわかる。もちろんオフの状態でも作品の効果やセリフはクリアに聞けるが、機能をオンにすると空間の広がりが生まれて映像への没入感が高まる。また、スマホゲームにも3Dサラウンド機能の相性はよい。
以上、「APOLLO 7s」をじっくり使い込んでみると、屋内だけでなく屋外での音楽リスニングも意識し、さらには映画やゲームといったスマホユーザーに求められるコンテンツにまで配慮したサウンドチューンを施していることがわかる。従来機をベースにしつつ、着実にユーザーの実シーンを捉えたチューンアップモデルだと言えるだろう。
【問い合わせ先】
バリュートレード
TEL/050-3388-6812
(特別企画 協力:バリュートレード)
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