公開日 2018/04/04 10:14
ハウリングマージンの圧倒的高さ
藤岡誠も驚いた、リトアニア発ハイエンドオーディオブランド「Reed」のアナログプレーヤーが凄い
藤岡 誠
藤岡誠氏が、自身の推薦するオーディオ機器、関連アクセサリー、あるいはコンポーネントの組合せ、またある時は新技術や様々な話題など、毎回自由なテーマで筆を進めて行く「藤岡誠のオーディオ・ワンショット」。今回はリトアニア初のアナログプレーヤー・ブランド「Reed」(リード)の製品を取り上げる。
■リトアニアから新機軸のアナログプレーヤーが出現!
かつては、旧ソ連邦に組み込まれていたバルト海に接するリトアニア共和国。何とそのリトアニアに、ハイエンドユーザー層へ向けたトーンアーム、ターンテーブル、そしてそれぞれに対応した各種各様のオプション部品を展開する専門メーカーReed社がある。
私は、半世紀以上に亘ってオーディオ界と関わり合ってきているが、同国のオーディオメーカー/ブランドは初めて。だが、実際の製品を見て、聴いてみたら感心した。多分、オーディオに精通した読者の方々も“リトアニアのオーディオメーカー”というだけで「エーッ?」と興味を待たれるのではないかと想像する。そこで今回は、その製品を紹介しようと思う。
■驚くべきハウリングマージンの高さ
リトアニアのトーンアーム、ターンテーブル及び関連部品などの生産に特化したReed(リード)社は、2007年(平成19年)に創業している。オーディオメーカーとしては歴史が浅いが、それだけに過去のしがらみに左右されず、自社が理想と考える技術に特化した製品作りができるわけだ。創業当初はトーンアームを生産したとのことだが、現在は独自な発想に基づくターンテーブルも開発し、発売している。そして今日、Reed社のテクノロジーは斬新で画期的な展開を遂げ、アナログディスク再生にこだわる人たちを対象として花開いている。
2月中旬のことだが、機会があって同社のトーンアーム「Reed 5T」、ターンテーブル「Muse1C」と専用ボディを組合せた製品、つまりはカートリッジレス・プレーヤーシステムを自宅で試聴した。カートリッジは私のリファレンスの、オルトフォン「MC Windfeld」を装着した。
最高に驚いたのは、ハウリングマージンの圧倒的高さだ。ハウリングが発生しやすい状況と環境下にこの組合せをセットしてチェックしたのだが、何とハウリングの“ハ”の字も発生しなかったのだ。これまで同じ条件下で内外のアナログプーヤーをチェックしているが、この組合せに比類する能力を持つ製品は無かった。
■「Reed 5T」+「Muse1C」で音を聴いた
試聴したReed社のプレーヤーシステムは、前述した通り「Reed 5T」+「Muse1C」の組合せ。いずれも完全な受注生産品で、多種多様なオプション部品が用意され、それらを巧みに使いこなせば、自分にとって過去に得られなかった、完璧といっても過言ではない最高峰の能力を持ったプレーヤーシステムを構成することができる。
ただし、この組合せはReed社の組合せの一例に過ぎない。オーディオ専門店でも、これらの型名を告げれば「ハイ、どうぞ!」という具合に直ちに購入できる製品ではないことを知っておきたい。購入にあたっては、Reed社の輸入販売元eilex(アイレックス)に連絡の上、使用目的、使用するカートリッジ、さらにはカートリッジ交換をどうするか?などの使用条件を細かく相談するのが良い。なぜかといえばこの組合せは、購入者のアナログディスク再生における思いの丈を十二分に訴えながら,個人個人が自由に仕立て上げる製品だからだ。
■リトアニアから新機軸のアナログプレーヤーが出現!
かつては、旧ソ連邦に組み込まれていたバルト海に接するリトアニア共和国。何とそのリトアニアに、ハイエンドユーザー層へ向けたトーンアーム、ターンテーブル、そしてそれぞれに対応した各種各様のオプション部品を展開する専門メーカーReed社がある。
私は、半世紀以上に亘ってオーディオ界と関わり合ってきているが、同国のオーディオメーカー/ブランドは初めて。だが、実際の製品を見て、聴いてみたら感心した。多分、オーディオに精通した読者の方々も“リトアニアのオーディオメーカー”というだけで「エーッ?」と興味を待たれるのではないかと想像する。そこで今回は、その製品を紹介しようと思う。
■驚くべきハウリングマージンの高さ
リトアニアのトーンアーム、ターンテーブル及び関連部品などの生産に特化したReed(リード)社は、2007年(平成19年)に創業している。オーディオメーカーとしては歴史が浅いが、それだけに過去のしがらみに左右されず、自社が理想と考える技術に特化した製品作りができるわけだ。創業当初はトーンアームを生産したとのことだが、現在は独自な発想に基づくターンテーブルも開発し、発売している。そして今日、Reed社のテクノロジーは斬新で画期的な展開を遂げ、アナログディスク再生にこだわる人たちを対象として花開いている。
2月中旬のことだが、機会があって同社のトーンアーム「Reed 5T」、ターンテーブル「Muse1C」と専用ボディを組合せた製品、つまりはカートリッジレス・プレーヤーシステムを自宅で試聴した。カートリッジは私のリファレンスの、オルトフォン「MC Windfeld」を装着した。
最高に驚いたのは、ハウリングマージンの圧倒的高さだ。ハウリングが発生しやすい状況と環境下にこの組合せをセットしてチェックしたのだが、何とハウリングの“ハ”の字も発生しなかったのだ。これまで同じ条件下で内外のアナログプーヤーをチェックしているが、この組合せに比類する能力を持つ製品は無かった。
■「Reed 5T」+「Muse1C」で音を聴いた
試聴したReed社のプレーヤーシステムは、前述した通り「Reed 5T」+「Muse1C」の組合せ。いずれも完全な受注生産品で、多種多様なオプション部品が用意され、それらを巧みに使いこなせば、自分にとって過去に得られなかった、完璧といっても過言ではない最高峰の能力を持ったプレーヤーシステムを構成することができる。
ただし、この組合せはReed社の組合せの一例に過ぎない。オーディオ専門店でも、これらの型名を告げれば「ハイ、どうぞ!」という具合に直ちに購入できる製品ではないことを知っておきたい。購入にあたっては、Reed社の輸入販売元eilex(アイレックス)に連絡の上、使用目的、使用するカートリッジ、さらにはカートリッジ交換をどうするか?などの使用条件を細かく相談するのが良い。なぜかといえばこの組合せは、購入者のアナログディスク再生における思いの丈を十二分に訴えながら,個人個人が自由に仕立て上げる製品だからだ。