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公開日 2018/09/19 18:30
話題沸騰中、フルテックNCF Boosterシリーズ姉妹品

新しいケーブル環境整備アイテム「NCF Booster-Signal」の効果を福田雅光氏が徹底検証!

福田雅光

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手持ちの機器やケーブルの性能を引き出す画期的アクセサリーとして、発売以来すでに大好評を得ているフルテックの「NCF Booster」。その効果をさらに幅広く、かつ手軽に楽しめる姉妹モデル「NCF Booster-Signal」も登場。クレイドル部を“フラットタイプ”とし、電源部はもちろんRCAやXLR、HDMI、USBなど多様な信号系にも対応。またトップクランプを別売にして価格を抑えている。NCF Boosterと完全な互換設計で、アイデア次第で多彩な用途に対応できる。今回、『季刊オーディオアクセサリー』誌で好評連載中の「旬の音本舗*福田屋」主人、福田雅光氏がその効果を検証した。

NCF Boosterの効果とは?(Text by 福田雅光)

制振効果と静電気対策で、ケーブルの表現力を強化

フルテックから、予想外の方法を使うアクセサリーが2017年に登場した。電源プラグや機器側インレットのコネクター部に装着して音を改善する「NCF Booster」である。使うとSN比や解像度を改善して表現力を強化する。その効果には「えーっ、こんな問題があったのか」と驚かされた。

「NCF Booster」のフラットタイプが「NCF Booster-Signal」(19,800円/税抜)。NCF Booster-Signalには、NCF Boosterの 上部パーツ「TOP CLAMP(トップクランプ)」は付属しないが、オプション(13,800円・税抜)で用意される。追加の装着で更なるグレードアップも可能

構造はベースユニットと、2本のシャフトバー、コネクターを下から支えるクレイドル部で構成され、高さ調整機能がある。

そして上から載せる形で、ステンレスパウダーを基本材料とし、複数の特殊制振金属パウダーを調合、ナイロン樹脂と複合させた重量のあるトップクランプで構成される。

装着する部分を支え、上から押さえるような構造である。下部にはオリジナルのNCF素材を用いた樹脂材を採用し、フルテック独自の調合によるマルチマテリアルハイブリッド構造と呼んでいる。

NCFは、ナノ粒子化したイオン化する特性の強い鉱物を樹脂とハイブリッドした素材で、2015年に開発された。静電気対策の効果を備え、同社ではこれまでに最高級電源プラグやコネクター、コンセントなどの本体樹脂や絶縁樹脂材に採用し、音質性能を飛躍的に向上させている。

アイデア次第で発展応用できるNCF Boosterシリーズ

電源ボックスにNCF Boosterを装着、外せなくなる大きな効果

まず、NCF Boosterを電源ボックスの入力コネクター部に装着すると、音が澄んで、くもりも少なくなる。

「NCF Booster」のフラットタイプが「NCF Booster-Signal」(19,800円/税抜、写真左)。オリジナルのNCF Booster(32,800円/税抜、写真右)とも互換性があり、オプションや組み合わせで工夫すれば、複合させて多様な使い方ができる

設置はIECコネクターが少し持ち上がるようにして、高さを調整ネジで固定する。音の緩みを減少させ透明度を高め歪み感も減少した。コントラストの強化やレスポンスも改善される。

音は大変明確に描かれ、彫りの深い表現を感じる。また中高域はすっきり冴えてニュアンスも澄み切り、空間の広さや間接音成分もきれいになる。

シャフトバーの高さは延長可能で、付属で140mm、さらに別売の追加バーも用意されている。

フラットタイプのモデルNCF Booster-Signalの検証

用途がさらに広がった、手軽に導入できる姉妹品

NCF Boosterの姉妹版として、より手頃な価格で登場したNCF Booster-Signal。これは、上部の特殊制振金属パウダー配合の重量プレート部が省略されたものと考えていい。

下部コネクターホールド部(クレイドル部)がフラット形状になった以外はほぼ共通で、互換性もある。

用途としては下部から支える方法で、ラインケーブルのプラグ部分や、ケーブルインシュレーターとしても使いやすくなった。

試聴の結果、確認できたさまざまな効果

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