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公開日 2018/09/25 06:00
初代機にガッカリした人にこそ使って欲しい

「Apple Watch Series 4」レビュー。初代から3年半、ようやく “人に薦められる” デバイスになった

編集部:風間雄介

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「Apple Watch Series 4」を発売当日に購入した。数日間使ったが、「ようやく知人に薦められるウェアラブルデバイスになった」というのが率直な感想だ。

どこがどう変わった、どう進化した、といった細かな情報は他サイトを参照頂くとして、ここでは実際に使ってみた印象を中心に記していきたい。

「Apple Watch Series 4」44mmモデル

私とApple Watch

私が初代「Apple Watch」を購入したのは2015年4月24日、つまり発売当日。そこから3年5ヶ月間、同じモデルをほぼ毎日使い続けてきた。

決してはじめから気に入っていたわけではない。発売から1年ほど経った頃、自虐混じりのコラムを書いたこともある。

一方でApple Watch向けのOS「watchOS」は定期的に進化した。個人的な感覚では、2016年秋にwatchOS 3でユーザーインターフェースを大幅刷新した頃から、かなり使いやすくなった。

OSの進化にあわせ、通知の管理など様々な機能も少しずつ洗練された。最初のダメダメだったところが改善されていくと、メッセージやSNSの反応などを手元で確認できる便利さ、アクティビティリングを閉じる楽しさなどが、次第に体へしみこんできた。また細かなところでは、装着していると自動的にMacのロック解除が行えるのが便利で、明確なメリットを感じた。

アプリについては、起動や動作が遅すぎるため、結局ほとんど使わずじまいだったが、これは初代モデルだから仕方ないかと諦めていた。

そして今年、新OS「watchOS 5」が発表された。いくつかの魅力的な機能がアナウンスされたが、これまで使っていた初代Apple Watchはついにサポート対象外になった。これは新しいモデルを買うしかないと、今回買い換えたというわけだ。なお、妻がSeries 1やSeries 3を購入したこともあり、これまで初代機にしか触れていなかったわけではないことも付け加えておきたい。

第一印象は「画面デカ!」

購入したのは44mmのアルミニウムモデル(スペースグレイ)で、バンドはブラックスポーツループを選んだ。Series 3を使っている妻が「単体で電話できるのが便利」と強く推していたこともあり、GPS+Cellularモデルにした。

まずは外観を眺めてみる。他媒体のレビューを見ても、みなさんが一様に言っていることだが、第一印象は「画面デカ!」というものだった。これまでのモデルから30%以上表示面積が拡大しているため、従来モデルを知っている方ほど、その違いに驚くだろう。

写真を表示すると画面の四隅がラウンドしていることがよくわかる

画面が明るくなったとも感じたのだが、輝度はSeries 2から1,000nitになっており、今回もその数値自体は変わっていない。Series 1以前のモデルを使っている方なら、輝度アップによる視認性の向上を明確に認識できるはずだ。

左が初代Apple Watch、右がApple Watch Series 4

ディスプレイの解像度は44mmモデルが368×448ピクセル、40mmモデルが324×394ピクセル。今回から「LTPO OLED」という名称の有機ELが使われている。LTPOという単語は聞き慣れない方が多いだろうが、これは有機EL駆動基板の新方式で、消費電力を削減できるメリットがある。画面を大型化したり、新機能を追加したりしながら、これまでと同じバッテリー持続時間を実現していることには、このLTPOも寄与しているはずだ。

見慣れたサイズとバンド互換、だが中身は全く別物

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