公開日 2019/09/27 06:00
置きやすく、設定しやすく、操作しやすい
マランツ「M-CR612」を井筒香奈江さんが自宅に導入!こだわりのインテリアに馴染む佇まい&サウンドをレポート
土方久明
2004年に1stアルバム 『Little Wing』を発売後、『時のまにまに』シリーズや日本を代表するサウンド・プロデューサー/レコーディング・エンジニアの高田英男氏とタッグを組んだ『Laidback2018』など高音質音源を多数リリースしているアーティスト、井筒香奈江さん。
そんな彼女が、マランツのコンパクトな一体型コンポーネント「M-CR612」をついに購入した。
彼女が本機に興味を持って僕にコンタクトを取った経緯や、アーティストとして、そしてインテリアにこだわる1人の女性として、マランツの試聴室でクオリティチェックを行った様子は先日レポートしたとおり(記事はこちら)。
井筒さんは、前回の試聴後に直ぐM-CR612導入を決めたという。そこで今回は、井筒さんの自宅にM-CR612が搬入された日の様子をお届けしよう。僕もお手伝いに行かせてもらったのだが、今まで彼女の家は一般に公開されておらず、大変貴重な機会となった。
■元インテリアデザイナー・井筒さんの部屋にしっくり馴染んだ「M-CR612」
場所は、とある駅を降りて直ぐの閑静なマンション。井筒さんの部屋に入ると、インテリアにこだわった空間が目の前に広がった。とてもお洒落なのだが、無闇に派手でない居心地の良い部屋だ。僕は「あ、なんだか彼女の一連のアルバムジャケットと同じ雰囲気だな」と思った。
そして、部屋の中にはM-CR612のダンボールがちょこんと置いてあり、主人の開封を待っていた。
井筒さんのリビングルームには既にオーディオシステムが設置されている。ロジャースのスピーカー「LS3/5A」と、テクニクスのレコードプレーヤー「SL-1500C」、それをつなぐラインケーブルとスピーカーケーブルには、ファンダメンタルの製品が使われている。僕から見ても「通」な組み合わせだ。そして、その中心部にM-CR612が置かれることになったのである。
今回の僕の役割は、あくまでもネットワーク周りのサポート。実際の作業は、自分でやってみたいそうで井筒さんご本人が行うこととなった。
ダンボールからM-CR612を取り出す井筒さんに、導入を決めた理由を聞いてみると、3つ挙げてくれた。コンパクトで自宅の部屋に馴染みそうなデザインだったこと。1台でCDからハイレゾまで幅広いソースが聞けること。そして何よりも購入の決定打となったのは、想像以上に音が良かったこと。コッソリと「何でもできるのに値段が安いわ」と打ち明けてくれた。
井筒さんは雰囲気の良いアンティーク風ボードの上にM-CR612を置いた。小型で収まりが良く、本体重量も3.4kgと軽量だから、女性でも1人で設置できる。それに、一体型機だからラインケーブルなどの配線も最低限で済むことも、オーディオ機器の取り扱いに慣れていない人にこそ嬉しいポイントだろう。
最後は井筒さんが持っている12.9インチのiPad ProにHEOSアプリをインストール。これで準備完了だ。
元々インテリアデザイナーだった井筒さん。自室に設置されたM-CR612を見ながら「部屋のインテリアに馴染んで良かった」と嬉しそうだ。
早速、音を出してもらった。まずはCDの「時のまにまに II 春夏秋冬」をトレイに乗せ、本体の再生ボタンを押す。S/Nが良く透明感のある気持ちの良い音がパッと出てきた。手頃なサイズのブックシェルフスピーカーであるロジャースから出た音は、この時点でも予想以上。空間に音が端正に広がりつつ、ベースの輪郭が立体的だ。そして何よりも気持ちの良いサウンドである。今回の取材に同行したファイルウェブスタッフも「おっ!」という顔をしている。「やるなー」と感心する僕を横目に「音が気持ちいい」と井筒さんも喜びの表情だ。
続いてハイレゾ再生にチャレンジしてもらう。M-CR612でハイレゾを聞く場合は2つの選択肢がある。1つは音源を入れたUSBメモリを本体に挿入する方法。もう1つは、NASなどを用いたネットワーク再生である。
まずは手軽なUSBメモリ再生を試してもらうことにした。背面にUSBメモリを挿入して、iPadのHEOSアプリを立ち上げた。トップ画面のソース選択からUSBメモリを指定して、一覧表示された楽曲から『Laidback2018』を再生する。中域の色艶が良いロジャースのスピーカーから、より情報量に長けた密度の高い音がする。ピアノタッチの表現が確かで、適度なエコー成分を含む井筒さんのボーカルがハイレゾだとより印象深くなる。ロジャースとM-CR612は、ハイレゾの良さがしっかりと表現できる組み合わせだ。
■難しいイメージのあるネットワーク再生も「こんなに簡単にできるとは!」
続いて、前回の記事で井筒さんが「私ができるかしら」と不安がっていたネットワーク再生にもチャレンジしてもらった。
そんな彼女が、マランツのコンパクトな一体型コンポーネント「M-CR612」をついに購入した。
彼女が本機に興味を持って僕にコンタクトを取った経緯や、アーティストとして、そしてインテリアにこだわる1人の女性として、マランツの試聴室でクオリティチェックを行った様子は先日レポートしたとおり(記事はこちら)。
井筒さんは、前回の試聴後に直ぐM-CR612導入を決めたという。そこで今回は、井筒さんの自宅にM-CR612が搬入された日の様子をお届けしよう。僕もお手伝いに行かせてもらったのだが、今まで彼女の家は一般に公開されておらず、大変貴重な機会となった。
■元インテリアデザイナー・井筒さんの部屋にしっくり馴染んだ「M-CR612」
場所は、とある駅を降りて直ぐの閑静なマンション。井筒さんの部屋に入ると、インテリアにこだわった空間が目の前に広がった。とてもお洒落なのだが、無闇に派手でない居心地の良い部屋だ。僕は「あ、なんだか彼女の一連のアルバムジャケットと同じ雰囲気だな」と思った。
そして、部屋の中にはM-CR612のダンボールがちょこんと置いてあり、主人の開封を待っていた。
井筒さんのリビングルームには既にオーディオシステムが設置されている。ロジャースのスピーカー「LS3/5A」と、テクニクスのレコードプレーヤー「SL-1500C」、それをつなぐラインケーブルとスピーカーケーブルには、ファンダメンタルの製品が使われている。僕から見ても「通」な組み合わせだ。そして、その中心部にM-CR612が置かれることになったのである。
今回の僕の役割は、あくまでもネットワーク周りのサポート。実際の作業は、自分でやってみたいそうで井筒さんご本人が行うこととなった。
ダンボールからM-CR612を取り出す井筒さんに、導入を決めた理由を聞いてみると、3つ挙げてくれた。コンパクトで自宅の部屋に馴染みそうなデザインだったこと。1台でCDからハイレゾまで幅広いソースが聞けること。そして何よりも購入の決定打となったのは、想像以上に音が良かったこと。コッソリと「何でもできるのに値段が安いわ」と打ち明けてくれた。
井筒さんは雰囲気の良いアンティーク風ボードの上にM-CR612を置いた。小型で収まりが良く、本体重量も3.4kgと軽量だから、女性でも1人で設置できる。それに、一体型機だからラインケーブルなどの配線も最低限で済むことも、オーディオ機器の取り扱いに慣れていない人にこそ嬉しいポイントだろう。
最後は井筒さんが持っている12.9インチのiPad ProにHEOSアプリをインストール。これで準備完了だ。
元々インテリアデザイナーだった井筒さん。自室に設置されたM-CR612を見ながら「部屋のインテリアに馴染んで良かった」と嬉しそうだ。
早速、音を出してもらった。まずはCDの「時のまにまに II 春夏秋冬」をトレイに乗せ、本体の再生ボタンを押す。S/Nが良く透明感のある気持ちの良い音がパッと出てきた。手頃なサイズのブックシェルフスピーカーであるロジャースから出た音は、この時点でも予想以上。空間に音が端正に広がりつつ、ベースの輪郭が立体的だ。そして何よりも気持ちの良いサウンドである。今回の取材に同行したファイルウェブスタッフも「おっ!」という顔をしている。「やるなー」と感心する僕を横目に「音が気持ちいい」と井筒さんも喜びの表情だ。
続いてハイレゾ再生にチャレンジしてもらう。M-CR612でハイレゾを聞く場合は2つの選択肢がある。1つは音源を入れたUSBメモリを本体に挿入する方法。もう1つは、NASなどを用いたネットワーク再生である。
まずは手軽なUSBメモリ再生を試してもらうことにした。背面にUSBメモリを挿入して、iPadのHEOSアプリを立ち上げた。トップ画面のソース選択からUSBメモリを指定して、一覧表示された楽曲から『Laidback2018』を再生する。中域の色艶が良いロジャースのスピーカーから、より情報量に長けた密度の高い音がする。ピアノタッチの表現が確かで、適度なエコー成分を含む井筒さんのボーカルがハイレゾだとより印象深くなる。ロジャースとM-CR612は、ハイレゾの良さがしっかりと表現できる組み合わせだ。
■難しいイメージのあるネットワーク再生も「こんなに簡単にできるとは!」
続いて、前回の記事で井筒さんが「私ができるかしら」と不安がっていたネットワーク再生にもチャレンジしてもらった。
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