公開日 2023/05/09 06:30
気になる通話性能や音質をレビュー!
AVIOTの“ながら聴き”は音が良い!骨伝導+BAイヤホン「Openpiece Elite」が普段使いに最適な理由
折原一也
昨今、“ながら聴き” のキーワードと共に存在感を増している骨伝導イヤホン。そのジャンルに、AVIOT「Openpiece Elite(型番:WB-E1M)」が登場した。ブランドの中ではハイエンドモデルにあたる一台だ。
AVIOTと言えば、誕生以来、完全ワイヤレスイヤホンで常に技術的なチャレンジを続ける日本のブランド。そんなAVIOTの新骨伝導イヤホン「Openpiece Elite」では、なんと骨伝導イヤホンに+BA(バランスド・アーマチュア)ドライバーを採用!さらに、ビデオ会議用に口元に伸びるブームマイクを搭載するなど、予想外に攻めまくった仕様となっている。
本稿では、そんな多方面に作り込まれた注目モデルの特徴や装着感、そして気になる音質や通話性能のインプレッションなど全方位からチェックしていく。
AVIOT「Openpiece Elite」は、同ブランドが昨年末に発売した “ながら聴き” イヤホンシリーズ初の骨伝導モデル「Openpiece Playful(型番:WB-P1)」に続くハイエンドモデルだ。
今回、骨伝導イヤホンとしては異色のアプローチとなるのが、骨伝導+BAドライバーによるハイブリッド・ドライバーという構成。骨伝導ドライバーは鼓膜を経由せずに音を聴くという機構上、イヤホンのような音質を追求したものではないし、特に中・高音域のシャープさが失われやすい。そこで、指向性が高く高解像度の音を鳴らすBAドライバーを、耳に向けて直接放射にする仕組みになっている。
気付いた方も多いかもしれないが、BAドライバーの音は通常のイヤホンと同じく鼓膜を通して聞こえる。つまり、Openpiece Eliteは完全な骨伝導イヤホンではないのだ。だが、“ながら聴き” 市場全体として見ると、骨伝導である事は必須ではないし、昨今はイヤースピーカー型構造の製品も増えてきている。
そんななかで、骨伝導を導入しつつ、BAドライバーのハイブリッドというアイデアに辿り着いたのはAVIOTだけだ。この特性の異なる2種類の再生デバイスによるハイブリッド化は、「高音質モード」と「音漏れ抑制モード」という2種類のモード切り替えに活かされているようだが、これは後ほど触れるとしよう。
そして、Openpiece Eliteのもう1つの大きな特徴は、ビデオ会議の通話コミュニケーションにもかなり振りきった製品でもあるという点だ。外見から見てわかる通り、脱着可能な「指向性ECMブームマイク(型番:AC-BM1)」を付属している。
ちなみにこのブームマイクは、充電用USB type-C端子を利用した着脱式で、手軽に着脱が可能だ。ちなみに、ブームマイクを外した状態でも通常のMEMSマイクで通話は行えるほか、AIを活用したノイズキャンセル機能も有効となる。なお、Openpiece Eliteとブームマイクはそれぞれ単体でも販売される。
このように、音楽リスニング用の設計も、通話用マイク設計も特別仕様であるという本機の特徴を押さえた上で、詳しく実機をチェックしていこう。
AVIOTと言えば、誕生以来、完全ワイヤレスイヤホンで常に技術的なチャレンジを続ける日本のブランド。そんなAVIOTの新骨伝導イヤホン「Openpiece Elite」では、なんと骨伝導イヤホンに+BA(バランスド・アーマチュア)ドライバーを採用!さらに、ビデオ会議用に口元に伸びるブームマイクを搭載するなど、予想外に攻めまくった仕様となっている。
本稿では、そんな多方面に作り込まれた注目モデルの特徴や装着感、そして気になる音質や通話性能のインプレッションなど全方位からチェックしていく。
■音質もビデオ会議も重視!異色のハイエンド骨伝導イヤホン
AVIOT「Openpiece Elite」は、同ブランドが昨年末に発売した “ながら聴き” イヤホンシリーズ初の骨伝導モデル「Openpiece Playful(型番:WB-P1)」に続くハイエンドモデルだ。
今回、骨伝導イヤホンとしては異色のアプローチとなるのが、骨伝導+BAドライバーによるハイブリッド・ドライバーという構成。骨伝導ドライバーは鼓膜を経由せずに音を聴くという機構上、イヤホンのような音質を追求したものではないし、特に中・高音域のシャープさが失われやすい。そこで、指向性が高く高解像度の音を鳴らすBAドライバーを、耳に向けて直接放射にする仕組みになっている。
気付いた方も多いかもしれないが、BAドライバーの音は通常のイヤホンと同じく鼓膜を通して聞こえる。つまり、Openpiece Eliteは完全な骨伝導イヤホンではないのだ。だが、“ながら聴き” 市場全体として見ると、骨伝導である事は必須ではないし、昨今はイヤースピーカー型構造の製品も増えてきている。
そんななかで、骨伝導を導入しつつ、BAドライバーのハイブリッドというアイデアに辿り着いたのはAVIOTだけだ。この特性の異なる2種類の再生デバイスによるハイブリッド化は、「高音質モード」と「音漏れ抑制モード」という2種類のモード切り替えに活かされているようだが、これは後ほど触れるとしよう。
そして、Openpiece Eliteのもう1つの大きな特徴は、ビデオ会議の通話コミュニケーションにもかなり振りきった製品でもあるという点だ。外見から見てわかる通り、脱着可能な「指向性ECMブームマイク(型番:AC-BM1)」を付属している。
ちなみにこのブームマイクは、充電用USB type-C端子を利用した着脱式で、手軽に着脱が可能だ。ちなみに、ブームマイクを外した状態でも通常のMEMSマイクで通話は行えるほか、AIを活用したノイズキャンセル機能も有効となる。なお、Openpiece Eliteとブームマイクはそれぞれ単体でも販売される。
このように、音楽リスニング用の設計も、通話用マイク設計も特別仕様であるという本機の特徴を押さえた上で、詳しく実機をチェックしていこう。