公開日 2018/12/21 14:15
1週間で戻ってくるはずが…
iPhoneバッテリー交換、いま頼んでも「いつお戻しできるかお答えできません」
編集部:風間雄介
アップルが行っている、iPhoneのバッテリー交換価格を格安で行うプログラムの期限が、今年の年末までと近づいてきた。
このバッテリー交換プログラムはもともと、iPhoneの旧機種の一部を、iOSのアップデート時に低速化させていた問題に端を発したものだ。
アップルはこの問題について謝罪した上で、バッテリー交換が必要なiPhone 6以降を所有の全員に対し、保証対象外のiPhoneのバッテリー交換価格を、従来の8,800円から5,600円減額して3,200円にした。対象機器はiPhone SE、iPhone 6、iPhone 6 Plus、iPhone 6s、iPhone 6s Plus、iPhone 7、iPhone 7 Plus、iPhone 8、iPhone 8 Plus、iPhone Xだ。
私も対象となるiPhone 6を持っており、交換プログラムが年末までということも記憶していたので、12月のはじめ、交換を行おうと実行に移した。
アップルの同プログラム紹介ページによると、交換の方法は2種類ある。配送修理と持ち込み修理だ。
持ち込み修理はApple Storeや正規プロバイダーの予約を取る必要があり、面倒と思ったので、配送修理を選択した。同社の配送修理の説明ページに、こう書かれていたのも背景にある。
「予約で待たされることも、ストアまで足を運ぶ必要もありません。こちらからAppleリペアセンターへの配送を手配すれば、指定の配送業者がすぐに集荷に上がりますので、あとは修理が必要なiPhoneを配送員に渡すだけ。1 週間ほどで修理済みのiPhoneをお届けします」。
配送修理を電話で申し込むと、指定の期日にクロネコヤマトの配達員さんが来たので、iPhone 6を手渡した。これまでの経験上、アップルは先に長めの修理期間を提示し、実際にはそれより早く修理品が届く、というケースが多い。期限が迫り、バッテリー交換を希望している人は殺到しているだろうが、それでもサイトに書かれている1週間プラスアルファくらいで戻ってくるかな、などと悠長に考えていた。
ところが、そこから待てど暮らせど進展がない。修理ステータスを表示する画面でも、「(修理センターから)梱包箱を発送しました。まもなくお手元に届きます」というステータスのままで、こちらが渡したiPhoneを、アップルが受け取ったのかどうかすらわからない。
そんな状態が2週間以上続いたので、さすがにおかしいと思い、本日アップルのサポートに電話してみた。質問したのは「私のiPhone 6はアップルの修理センターに届いているのか」「いつ頃修理されたiPhone 6が戻ってくるのか」の2点だ。
まず1点目の「私のiPhone 6はアップルに届いているのか」の質問については、3-4分ほど保留状態で待たされたあと、「12月10日に受け取っている」との返答が得られた。どこかで無くされたわけではないようで、一安心だ。ただ、これが修理ステータスを表示する画面に反映されないのはなぜなのだろうか。
続いて、「いつ頃、修理されたiPhone 6が戻ってくるのか」という質問に対しては、また別のところに問い合わせをしたらしく、さらに5分以上待たされた。
そこで返ってきた回答は、「いつ頃お戻しできるかお答えできません」という驚くべきものだった。
要するに、いつ商品が自分の手元に返ってくるのかということについて、一切の情報が得られなかった。年内なのか、年明けなのか、はたまた数ヶ月先なのか、全くわからないということだ。
その言葉を聞いた私は「1週間ほどで修理済みのiPhoneをお届けします、とサイトに書かれているのは、明らかに誤りなので、修正した方が良いと思います。そういう意見があったということをお伝えください」と話し、電話を切った。
Twitterなどの反応を見ると、同じような状況に置かれているのは私だけではないようだ。修理の現場が大変なことになっているのは容易に想像できるのだが、それならば、なぜバッテリー交換プログラムのページに「混み合っていて時間がかかる」などの一文を加えないのか。理解に苦しむ。
もし、これからバッテリー交換プログラムを申し込もうとしている方がいたら、「いつ頃その商品が手元に返ってくるかわからない」という状態になる可能性があることを前提に、寛容な心を持って、手持ちの商品を預けることをおすすめする。当のアップルですら、どのくらいで交換できるか分かっていないのだから。
このバッテリー交換プログラムはもともと、iPhoneの旧機種の一部を、iOSのアップデート時に低速化させていた問題に端を発したものだ。
アップルはこの問題について謝罪した上で、バッテリー交換が必要なiPhone 6以降を所有の全員に対し、保証対象外のiPhoneのバッテリー交換価格を、従来の8,800円から5,600円減額して3,200円にした。対象機器はiPhone SE、iPhone 6、iPhone 6 Plus、iPhone 6s、iPhone 6s Plus、iPhone 7、iPhone 7 Plus、iPhone 8、iPhone 8 Plus、iPhone Xだ。
私も対象となるiPhone 6を持っており、交換プログラムが年末までということも記憶していたので、12月のはじめ、交換を行おうと実行に移した。
アップルの同プログラム紹介ページによると、交換の方法は2種類ある。配送修理と持ち込み修理だ。
持ち込み修理はApple Storeや正規プロバイダーの予約を取る必要があり、面倒と思ったので、配送修理を選択した。同社の配送修理の説明ページに、こう書かれていたのも背景にある。
「予約で待たされることも、ストアまで足を運ぶ必要もありません。こちらからAppleリペアセンターへの配送を手配すれば、指定の配送業者がすぐに集荷に上がりますので、あとは修理が必要なiPhoneを配送員に渡すだけ。1 週間ほどで修理済みのiPhoneをお届けします」。
配送修理を電話で申し込むと、指定の期日にクロネコヤマトの配達員さんが来たので、iPhone 6を手渡した。これまでの経験上、アップルは先に長めの修理期間を提示し、実際にはそれより早く修理品が届く、というケースが多い。期限が迫り、バッテリー交換を希望している人は殺到しているだろうが、それでもサイトに書かれている1週間プラスアルファくらいで戻ってくるかな、などと悠長に考えていた。
ところが、そこから待てど暮らせど進展がない。修理ステータスを表示する画面でも、「(修理センターから)梱包箱を発送しました。まもなくお手元に届きます」というステータスのままで、こちらが渡したiPhoneを、アップルが受け取ったのかどうかすらわからない。
そんな状態が2週間以上続いたので、さすがにおかしいと思い、本日アップルのサポートに電話してみた。質問したのは「私のiPhone 6はアップルの修理センターに届いているのか」「いつ頃修理されたiPhone 6が戻ってくるのか」の2点だ。
まず1点目の「私のiPhone 6はアップルに届いているのか」の質問については、3-4分ほど保留状態で待たされたあと、「12月10日に受け取っている」との返答が得られた。どこかで無くされたわけではないようで、一安心だ。ただ、これが修理ステータスを表示する画面に反映されないのはなぜなのだろうか。
続いて、「いつ頃、修理されたiPhone 6が戻ってくるのか」という質問に対しては、また別のところに問い合わせをしたらしく、さらに5分以上待たされた。
そこで返ってきた回答は、「いつ頃お戻しできるかお答えできません」という驚くべきものだった。
要するに、いつ商品が自分の手元に返ってくるのかということについて、一切の情報が得られなかった。年内なのか、年明けなのか、はたまた数ヶ月先なのか、全くわからないということだ。
その言葉を聞いた私は「1週間ほどで修理済みのiPhoneをお届けします、とサイトに書かれているのは、明らかに誤りなので、修正した方が良いと思います。そういう意見があったということをお伝えください」と話し、電話を切った。
Twitterなどの反応を見ると、同じような状況に置かれているのは私だけではないようだ。修理の現場が大変なことになっているのは容易に想像できるのだが、それならば、なぜバッテリー交換プログラムのページに「混み合っていて時間がかかる」などの一文を加えないのか。理解に苦しむ。
もし、これからバッテリー交換プログラムを申し込もうとしている方がいたら、「いつ頃その商品が手元に返ってくるかわからない」という状態になる可能性があることを前提に、寛容な心を持って、手持ちの商品を預けることをおすすめする。当のアップルですら、どのくらいで交換できるか分かっていないのだから。