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公開日 2019/06/20 10:00
フォトアクセサリー入門ガイド<三脚編>

「三脚入門」のための“基本のキ” Vol.1 三脚の役割とメリット

デジカメCHANNEL編集部
「三脚」というと、集合写真を撮る時や運動会でビデオ撮影をする時に使うもの、あるいは大きく重い望遠レンズを支える時に使うもの…。そんなイメージをお持ちの方も多いのではないでしょうか。

ですが、三脚を使うことで得られるメリットはとても多くあります。そこで今回から数回にわたり、具体的なメリットや三脚を初めて選ぶ時、初めて使う時に最低限押さえておきたい“基本のキ”をご紹介していきます。

■「三脚」を使うと、どんなメリットがあるの?

三脚を使うことで得られる最大のメリットは「カメラをしっかりと固定できる」こと。それにより、写真の大敵であるブレを防ぎ、構図の追い込みやピント合わせに集中できます。とてもシンプルなことですが、キレイな写真を得るためには欠かせない重要なポイントです。

とはいえ、最新のデジタルカメラやレンズには、強力な手ぶれ補正機能が搭載されています。そのため「三脚って本当にいるの?」と疑問に感じる方もいるでしょう。でも実際に撮影に出かけると、強力な手ぶれ補正機能でも対応しきれないシーンは意外と多く、せっかくのシャッターチャンスを逃してしまうことも…。また、スローシャッター撮影やタイムラプス撮影など、三脚がなければ得られない表現を楽しむこともできます。

■Point.1


夜景や室内など光量の少ないシーンでは、手持ち撮影だと手ブレを起こしがち。でも三脚を使えばカメラをしっかり固定できるので心配無用。微細なブレを防ぐことができるので、カメラやレンズの性能を最大限に生かした、シャープな写真が得られます。また、むやみにISO感度を上げずに撮影でき、ノイズを抑えたキレイな写真が得られます。

■Point.2


カメラを固定しながら構図をじっくりと追い込めるので、手持ち撮影と比べて水平や垂直を整えやすく、傾きのない写真を得やすくなります。さらに、画面の隅々までしっかり見ることができるため、安定した、緊張感のある構図を作りやすい点も大きな魅力。風景、建築物などの撮影では、特にそのメリットを実感できるでしょう。また、構図やピントがしっかり固定できるので、シャッターチャンスに専念できることもメリットです。

■Point.3


シビアなピント合わせが求められるマクロ撮影や望遠撮影では、手持ち撮影だと、体の動きと一緒にカメラも動いてしまい、ピントを合わせるのが困難です。でもそんな時も三脚が大活躍。カメラをしっかり固定できるので、狙った場所にスムーズにピントを合わせられます。

■Point.4


手持ち撮影では得られない、ワンランク上の表現が楽しめるのも三脚の大きな魅力。その代表例がスローシャッター撮影です。作例のように渓流の流れを雲海のように表現したり、車のテールランプの光跡を1枚の写真に写すなど、幻想的な写真を撮影できます。(画像提供:マルミ光機)


このように、三脚を使いこなせば、キレイな写真が得られるだけでなく、表現の幅もグッと広げることができます。次回は、初めて三脚を選ぶ時に注目したいポイントや、三脚の種類について具体的にご紹介していきます。どうぞお楽しみに!

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