公開日 2019/07/18 10:27
【PR】アコースティックラボ「第63回Acoustic Audio Forum」レポート
防音工事で『電源環境』もディープに強化。プロが教える“音がいい部屋”構築のコツ
編集部:小野佳希
電源ケーブルを始めとする様々な電源関係のアクセサリーが展開されていることからも分かる通り、オーディオファンにとって、電源が音質に与える影響は大きな関心事のひとつ。そんな『電源』について、さらに一歩踏み込んだレベルで考える試聴会が過日に開催された。防音工事会社「アコースティックラボ」による「第63回Acoustic Audio Forum」だ。
■“音がいい部屋”「AL式オーディオルーム」で部屋づくりのポイントを解説
同社は防音室の設計・施工を行う会社。単純に音が漏れない部屋をつくるのではなく、オーディオや楽器演奏に最適な響きとなるように工夫を散りばめた「音がいい防音室」をつくっており、その豊富なノウハウをもとに、部屋づくりのコツを伝授するイベント「Acoustic Audio Forum」を定期的に開催している。
そして本稿でレポートする回のテーマとなったのが『電源環境』。しかも、電源ケーブルやコンセントなどよりも前の段階である『屋内配線』や『ブレーカー』といった、防音工事会社ならではの踏み込んだレベルで音質との関連性を考える内容となった。
会場は同社の防音ショールーム「蔵前ヴィレッジ」。社名(Acoustic Lab)にちなんで「AL式オーディオルーム」と同社が呼んで提唱している「音がいい部屋」の代表例だ。
「AL式オーディオルーム」とは、同社が考える「音がいい部屋」をつくるための条件を揃えている部屋のこと。「縦/横/天井高という部屋の各辺の寸法比(低音の定在波対策)」、「壁/床/天井の剛性(不要高調波輻射音対策)」に留意すること、そして、そのうえで響きの長さを調整するなどといったことがポイントだとしている。
■4種類の屋内配線を聴き比べ。電源のスペシャリスト出水電器ともコラボ
そんな蔵前ヴィレッジの屋内配線は、太さや形式の違う4種類のケーブルを使用。それぞれの音の違いを確認できるようにつくられている。
その4種類とは、屋内配線材として最も一般的なVVF1.6(通称Fケーブル)、幹線で使用される屋内配線材よりも太いCV-8ケーブル、オヤイデ電気製屋内配線材「FF-20V2」と「EE/F-S2.0V2」だ。1mあたりの価格はFケーブルが数十円、CV-8ケーブルが数百円、オヤイデ製の2種類は各数千円とグレードが異なっている。
さらに、この日は「マイ柱(マイ柱上トランス)」などでもコアなオーディオファンから注目されている出水電器ともコラボ。同社代表の島元氏が加工したケーブルと分電盤を用いて、蔵前ショールームの分電盤を通す前の段階の電気でのオーディオ再生デモも体験することができた。
これは「通常配線よりも電圧降下が起こらない状態にし、電圧降下による音質への悪影響を確認してもらうため」(島元氏)とのこと。「電圧降下がなくなると、音楽がピアニッシモからフォルテッシモにきたときに音が痩せない」という。
さらに、島元氏は分電盤に使っているネジの材質にも言及。普通のネジは金属製で電気を通すため磁界が発生し、それが音に影響してしまうため、チタン製など電気を通さない素材のネジに交換するという。また、分電盤の端子部も通常はニッケルや錫が使われているが、ここの素材もカスタムするのだそうだ。なんとも凄いこだわりである。
■屋内配線の違いによる音質変化に参加者も納得
屋内配線の違いによる聴き比べデモでは、まず一般的なFケーブルからスタートし、CV-8ケーブル、そしてオヤイデ製ケーブルの順番で音楽を再生。たしかにそれぞれで音質傾向が変わることを実感でき、参加者からも「普通のケーブルからCV-8に変えただけでも大きく違いを感じた。特に低音の質感が変わったように思う」などの声が挙がった。屋内配線は新築/改築工事のタイミングでないと変更が効かない部分であるだけに、こうした体験ができるのは貴重な機会と言えるだろう。
アコースティックラボの代表を務める鈴木氏は「オーディオマニアの方の部屋で屋内配線を5種類くらい変えて工事したことがあるのだが、やっぱりみんな音が違っていた」とコメント。「初めてお付き合いする電気工事業者の方に『なぜこんなに太い線を使うのか?』と不思議がられることもある」とも語り、同社が手がける物件では実際に屋内配線もオーディオ再生を意識した施工を行っていることを紹介した。
また、通常のように『屋内配線→コンセント→電源ケーブル→オーディオ機器』という経路ではなく、屋内配線にインレットを直接取り付けてオーディオ機器にそのまま電源供給できるようにしたケースもあったとのこと。同社であればオーディオファンの様々な要望に応えながらの防音室構築が可能なことがアピールされた。
■次回は7月26日(金)・27日(土)開催。“部屋”と“低音再生”の関係を徹底解説
このように、様々な角度からオーディオにおける部屋づくりのポイントを体験できる本イベント。次回は7月26日(金)・27日(土)に開催が決定している。
次回テーマは「ステレオ再生のポイント -低音の再生音・低音バランスが鍵を握る!-」。オーディオ的に心地よい再生音のポイントは低音再生の質・響き方・バランスをどうコントロールするかにあるとし、部屋づくりの観点からそうしたポイントを考えていく。
また、当日はSOULNOTEの最新D/Aコンバーター「D-2」も用意。DELA「N1Z」に組み合わせてUSBオーディオとしての音を聴くデモを行うほか、外部クロックを接続しての再生も試す。
参加は無料で、公式サイトの 公式サイトのメールフォーム、または下記問い合わせ先から申し込みを受け付けている。
■日時
7月26日(金)18時〜20時(17時開場・自由試聴時間)
7月27日(土)14時〜16時(13時開場・自由試聴時間)
■会場:同社蔵前ショールーム「蔵前ヴィレッジ」
(台東区柳橋2-19-10 第二東商センタービル2号館B棟1階/最寄り:各線浅草橋駅)
【問い合わせ先】
アコースティックラボ
担当:草階(くさかい)氏
TEL/03-5829-6035
E-mail/ kusakai@acoustic-designsys.com
(PR企画 提供:アコースティックラボ)
■“音がいい部屋”「AL式オーディオルーム」で部屋づくりのポイントを解説
同社は防音室の設計・施工を行う会社。単純に音が漏れない部屋をつくるのではなく、オーディオや楽器演奏に最適な響きとなるように工夫を散りばめた「音がいい防音室」をつくっており、その豊富なノウハウをもとに、部屋づくりのコツを伝授するイベント「Acoustic Audio Forum」を定期的に開催している。
そして本稿でレポートする回のテーマとなったのが『電源環境』。しかも、電源ケーブルやコンセントなどよりも前の段階である『屋内配線』や『ブレーカー』といった、防音工事会社ならではの踏み込んだレベルで音質との関連性を考える内容となった。
会場は同社の防音ショールーム「蔵前ヴィレッジ」。社名(Acoustic Lab)にちなんで「AL式オーディオルーム」と同社が呼んで提唱している「音がいい部屋」の代表例だ。
「AL式オーディオルーム」とは、同社が考える「音がいい部屋」をつくるための条件を揃えている部屋のこと。「縦/横/天井高という部屋の各辺の寸法比(低音の定在波対策)」、「壁/床/天井の剛性(不要高調波輻射音対策)」に留意すること、そして、そのうえで響きの長さを調整するなどといったことがポイントだとしている。
■4種類の屋内配線を聴き比べ。電源のスペシャリスト出水電器ともコラボ
そんな蔵前ヴィレッジの屋内配線は、太さや形式の違う4種類のケーブルを使用。それぞれの音の違いを確認できるようにつくられている。
その4種類とは、屋内配線材として最も一般的なVVF1.6(通称Fケーブル)、幹線で使用される屋内配線材よりも太いCV-8ケーブル、オヤイデ電気製屋内配線材「FF-20V2」と「EE/F-S2.0V2」だ。1mあたりの価格はFケーブルが数十円、CV-8ケーブルが数百円、オヤイデ製の2種類は各数千円とグレードが異なっている。
さらに、この日は「マイ柱(マイ柱上トランス)」などでもコアなオーディオファンから注目されている出水電器ともコラボ。同社代表の島元氏が加工したケーブルと分電盤を用いて、蔵前ショールームの分電盤を通す前の段階の電気でのオーディオ再生デモも体験することができた。
これは「通常配線よりも電圧降下が起こらない状態にし、電圧降下による音質への悪影響を確認してもらうため」(島元氏)とのこと。「電圧降下がなくなると、音楽がピアニッシモからフォルテッシモにきたときに音が痩せない」という。
さらに、島元氏は分電盤に使っているネジの材質にも言及。普通のネジは金属製で電気を通すため磁界が発生し、それが音に影響してしまうため、チタン製など電気を通さない素材のネジに交換するという。また、分電盤の端子部も通常はニッケルや錫が使われているが、ここの素材もカスタムするのだそうだ。なんとも凄いこだわりである。
■屋内配線の違いによる音質変化に参加者も納得
屋内配線の違いによる聴き比べデモでは、まず一般的なFケーブルからスタートし、CV-8ケーブル、そしてオヤイデ製ケーブルの順番で音楽を再生。たしかにそれぞれで音質傾向が変わることを実感でき、参加者からも「普通のケーブルからCV-8に変えただけでも大きく違いを感じた。特に低音の質感が変わったように思う」などの声が挙がった。屋内配線は新築/改築工事のタイミングでないと変更が効かない部分であるだけに、こうした体験ができるのは貴重な機会と言えるだろう。
アコースティックラボの代表を務める鈴木氏は「オーディオマニアの方の部屋で屋内配線を5種類くらい変えて工事したことがあるのだが、やっぱりみんな音が違っていた」とコメント。「初めてお付き合いする電気工事業者の方に『なぜこんなに太い線を使うのか?』と不思議がられることもある」とも語り、同社が手がける物件では実際に屋内配線もオーディオ再生を意識した施工を行っていることを紹介した。
また、通常のように『屋内配線→コンセント→電源ケーブル→オーディオ機器』という経路ではなく、屋内配線にインレットを直接取り付けてオーディオ機器にそのまま電源供給できるようにしたケースもあったとのこと。同社であればオーディオファンの様々な要望に応えながらの防音室構築が可能なことがアピールされた。
■次回は7月26日(金)・27日(土)開催。“部屋”と“低音再生”の関係を徹底解説
このように、様々な角度からオーディオにおける部屋づくりのポイントを体験できる本イベント。次回は7月26日(金)・27日(土)に開催が決定している。
次回テーマは「ステレオ再生のポイント -低音の再生音・低音バランスが鍵を握る!-」。オーディオ的に心地よい再生音のポイントは低音再生の質・響き方・バランスをどうコントロールするかにあるとし、部屋づくりの観点からそうしたポイントを考えていく。
また、当日はSOULNOTEの最新D/Aコンバーター「D-2」も用意。DELA「N1Z」に組み合わせてUSBオーディオとしての音を聴くデモを行うほか、外部クロックを接続しての再生も試す。
参加は無料で、公式サイトの
■日時
7月26日(金)18時〜20時(17時開場・自由試聴時間)
7月27日(土)14時〜16時(13時開場・自由試聴時間)
■会場:同社蔵前ショールーム「蔵前ヴィレッジ」
(台東区柳橋2-19-10 第二東商センタービル2号館B棟1階/最寄り:各線浅草橋駅)
【問い合わせ先】
アコースティックラボ
担当:草階(くさかい)氏
TEL/03-5829-6035
E-mail/
(PR企画 提供:アコースティックラボ)
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