トップページへ戻る

レビュー

HOME > レビュー > コラム記事一覧

公開日 2020/02/22 07:00
【連載】ガジェットTIPS

ノイキャンイヤホンの「効き」を決める、見逃されがちなポイントとは?

海上忍
近頃人気沸騰の「ノイキャン」ことノイズキャンセリング・ヘッドホン(イヤホン)。完全ワイヤレスイヤホンにもノイキャンモデルが続々登場、売上上位の座をキープしています。音楽のジャマをする環境音を取り除いてくれるだけでなく、ボリューム上げ過ぎが原因の難聴を予防する効果もあることから、まだまだ人気は続くことでしょう。

そのノイキャンですが、大きく分けて「パッシブ」と「アクティブ」という2つの技術方式が存在します。パッシブ方式は環境音を防げば音楽だけが鼓膜に届くという考え方で、遮音性の高さがなにより重要。電気的な処理は必要なく、イヤーチップ/パッドの素材や形状が肝となります。

ノイズキャンセリング、ドライバー性能も影響する?

一方のアクティブ方式は、マイクで拾った環境音と反対の波形(逆相の音)を再生すれば、環境音を打ち消せるという考え方です。こちらは電気回路が必須で、マイクの位置や数のほか、逆相の音を生成するICの性能がノイキャンの効きに直結します。

そしてもうひとつ、アクティブ方式では「ドライバーの性能」も効きに大きく影響します。理由は単純、再生する逆相の音がマイクで拾った環境音(の逆相)に近ければ近いほど打ち消し効果が高まるため、ドライバーの性能が重要になるのです。極端なたとえ話ですが、環境音が20ヘルツに集中しているとき、ドライバーが20ヘルツの音を再生できないとしたら…ノイキャン効果は期待できません。ドライバーが出せない音は、消せないのです。

音楽を心地よく再生できるかどうか、 “いい音” かどうかはまた別の問題ですが、ノイキャンモデルではイヤホン/ヘッドホンの基礎体力であるドライバーの性能が問われることは確かでしょう。

関連リンク

新着クローズアップ

クローズアップ

アクセスランキング RANKING
1 ビックカメラ、実店舗での「2026年新春福箱」は元日10時から。約250万円おトクなホームシアター福箱も
2 レコードプレーヤーが好調持続。デノン「DP-3000NE」が圧倒的存在感<販売店の声・売れ筋ランキング11月>
3 SOUNDPEATS、「福袋2026」販売開始。「ハイエンド機とランダム1機種ずつ」「完全ランダムで2機種」の2タイプ
4 ビクター、最上位完全ワイヤレス「WOOD master」にK2テクノロジー対応アップデート
5 メタリック・レッドのアクセントがクール。AKGの銘ヘッドホン「K240」の日本限定版、プロ機の高性能健在!
6 4K UHD BD『28年後...』、恐怖と静寂のコントラストが際立つ、没入感たっぷりの立体音響
7 Qobuz、ドイツ・グラモフォン/デッカのDSDが最大33%オフの「クラシックDSDホリデーセール」
8 「オーディオフェスタ・イン・ナゴヤ 2026」、2/14 - 15に開催。名古屋コンベンションホールにて
9 【年末特別企画】ニュース記事アクセスランキングで振り返る2025年<上半期編>
10 j5create、小型のUSB-C to HDMI ワイヤレス送受信機など2機種
12/26 10:53 更新

WEB