公開日 2020/06/30 06:40
【連載】ガジェットTIPS
夏の暑さ対策、ときには“アナログな方法”が便利かも
海上忍
日本の夏はむし暑くてタイヘン。しかし今年の夏はさらに暑いかも...新型コロナ対策でマスク装着を余儀なくされているうえ、換気が重視されているからです。電車やバスは窓を開けたまま走行するでしょうし、オフィスもエアコンの効き低下は必然。しっかり暑さ対策しなければ、早々にバテてしまうかもしれません。
暑さ対策で思いつくガジェットといえば、USB扇風機。ノートPCの側面に挿してよし、モバイルバッテリーと組み合わせてよし、行動範囲の広さがアドバンテージです。しかし、バッテリーを消費するうえ、5V/500mAが生み出す風量はそよ風レベルで、効果は微妙。会社によってはUSB機器の持ち込みを禁じていますから、ベストな方法ではありません。
USB保冷器を使う手もあります。その多くはペルチェ素子を利用したもので、可動部がないため騒音が発生せず、製品によっては15度前後にまで冷やすことが可能です。しかし、片面が冷却される一方片面は発熱するという特性上、人体を直接冷やすことには適さず、飲み物がキンキンに冷えるほどの冷却力を持たない製品が大半です。
一方、個人的なベストプラクティスといえば...まさかの「濡れタオル」。水が蒸発するときに周囲の熱を奪う気化熱を利用し、濡れタオルを冷やすというもの。
手もとのハンドタオルで試したところ、驚きの結果が。水で濡らす前の表面温度は室温と同じ28度、水で濡らすと25.2度。その端を指でつまみグルグル振ること50回、再び温度を測定してみると...驚きの23.1度。確かに、ヒンヤリします。うなじにあてると絶妙な冷たさ加減、振り回さないときとの温度差は明らかです。
では、振る回数を増やしたらもっとヒンヤリするのでしょうか? 今度は100回振ってみたところ、表面温度は22.4度。若干ですが、温度は下がっています。しかし、回数に比例して温度が下がるわけではなく、200回でもほぼ変化なしの22.3度。わずか10回でも23.5度に低下したため、こまめに振り回すほうが効率的に涼を得られることがわかりました。
もっと効果を得たいという場合は、タオルに消毒用アルコールスプレーを吹きつけましょう。水よりアルコールのほうが蒸発しやすく、結果として冷却力が増すからです。実際、10回ほど振り回したところ、21.2度まで下がりました。バカにできませんよ?
暑さ対策で思いつくガジェットといえば、USB扇風機。ノートPCの側面に挿してよし、モバイルバッテリーと組み合わせてよし、行動範囲の広さがアドバンテージです。しかし、バッテリーを消費するうえ、5V/500mAが生み出す風量はそよ風レベルで、効果は微妙。会社によってはUSB機器の持ち込みを禁じていますから、ベストな方法ではありません。
USB保冷器を使う手もあります。その多くはペルチェ素子を利用したもので、可動部がないため騒音が発生せず、製品によっては15度前後にまで冷やすことが可能です。しかし、片面が冷却される一方片面は発熱するという特性上、人体を直接冷やすことには適さず、飲み物がキンキンに冷えるほどの冷却力を持たない製品が大半です。
一方、個人的なベストプラクティスといえば...まさかの「濡れタオル」。水が蒸発するときに周囲の熱を奪う気化熱を利用し、濡れタオルを冷やすというもの。
手もとのハンドタオルで試したところ、驚きの結果が。水で濡らす前の表面温度は室温と同じ28度、水で濡らすと25.2度。その端を指でつまみグルグル振ること50回、再び温度を測定してみると...驚きの23.1度。確かに、ヒンヤリします。うなじにあてると絶妙な冷たさ加減、振り回さないときとの温度差は明らかです。
では、振る回数を増やしたらもっとヒンヤリするのでしょうか? 今度は100回振ってみたところ、表面温度は22.4度。若干ですが、温度は下がっています。しかし、回数に比例して温度が下がるわけではなく、200回でもほぼ変化なしの22.3度。わずか10回でも23.5度に低下したため、こまめに振り回すほうが効率的に涼を得られることがわかりました。
もっと効果を得たいという場合は、タオルに消毒用アルコールスプレーを吹きつけましょう。水よりアルコールのほうが蒸発しやすく、結果として冷却力が増すからです。実際、10回ほど振り回したところ、21.2度まで下がりました。バカにできませんよ?
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