公開日 2020/08/17 06:30
【連載】ガジェットTIPS
Bluetooth機器、「BLE」対応ならペアリングなしで使える?
海上忍
圧倒的な低消費電力で知られる「Bluetooth LE(BLE)」。Bluetooth 4.0以降でサポートされ、多くのスマートフォンやワイヤレスイヤホンが採用しています。iPhoneのワイヤレス転送機能「AirDrop」のように、常時オンにしておくことで付近のBLE対応機器を検出しやすくするなど、低消費電力を生かした利活用がなされています。
そのBLE、ペアリングなしでも利用できます。前述したAirDropで、通りすがりの人のiPhoneやiPadも転送先の候補として表示されることがその証拠です。しかし、BLEすなわちペアリング不要というわけではありません。音声認識を行うワイヤレスイヤホンのように、(BLEとBluetooth Classicの両方で)ペアリングが必須とされる製品も存在します。
Bluetooth 3.0以前(Bluetooth Classic)に対応する製品は、利用開始前に必ずといっていいほど「ペアリング」を行いますが、それは市販のほぼすべての製品がペアリング必須のセキュリティモード/レベルに対応しているからです。技術的にはペアリングなしにできるものの、それではBluetoothロゴを取得できなくなるため、事実上必須というわけです。
BLEも同様にセキュリティモード/レベルの概念がありますが、ペアリングの必要性はサービスの性質により決まるとされているため、温度センサーやバッテリー残量の通知、付近にあるBLE機器の検出(位置ビーコン)といった単方向通信の機能/サービスではペアリングを必須としないことが一般的です。BLEではペアリングが不要なのではなく、必要とされない機能/サービスに用いられることが多いからなのです。
そのBLE、ペアリングなしでも利用できます。前述したAirDropで、通りすがりの人のiPhoneやiPadも転送先の候補として表示されることがその証拠です。しかし、BLEすなわちペアリング不要というわけではありません。音声認識を行うワイヤレスイヤホンのように、(BLEとBluetooth Classicの両方で)ペアリングが必須とされる製品も存在します。
Bluetooth 3.0以前(Bluetooth Classic)に対応する製品は、利用開始前に必ずといっていいほど「ペアリング」を行いますが、それは市販のほぼすべての製品がペアリング必須のセキュリティモード/レベルに対応しているからです。技術的にはペアリングなしにできるものの、それではBluetoothロゴを取得できなくなるため、事実上必須というわけです。
BLEも同様にセキュリティモード/レベルの概念がありますが、ペアリングの必要性はサービスの性質により決まるとされているため、温度センサーやバッテリー残量の通知、付近にあるBLE機器の検出(位置ビーコン)といった単方向通信の機能/サービスではペアリングを必須としないことが一般的です。BLEではペアリングが不要なのではなく、必要とされない機能/サービスに用いられることが多いからなのです。
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