トップページへ戻る

レビュー

HOME > レビュー > コラム記事一覧

公開日 2021/05/18 06:40
【連載】ガジェットTIPS

スマートウォッチ、どうやって心拍測定をしている? 仕組みを解説

海上忍
年々利用者が増えている「スマートウォッチ」。GPSを利用した位置情報のサポートや、電子マネー/タッチレス決済対応などの機能で人気を集めていますが、ヘルスケアにも要注目。なかでも手首に装着すれば脈拍を測定できる心拍計機能は、これがなければスマートウォッチにあらず、といえるほど必須の機能とみなされています。

その心拍計機能ですが、動作原理を知っていますか? 手首に接する部分が緑色に光ることは知っていても、なぜ光なのか、それが緑色なのかがわかれば、見方が変わってくるというものです。

心拍計機能ですが、動作原理を知っていますか?

手首に接する部分の光は、光学式心拍センサーによるものです。LEDやフォトダイオードなどの光を手首の血管に照射し(光は皮膚表面から透過)、血中のヘモグロビンの動きで心拍数を測定します。動作原理は「ヘモグロビンは青や緑の光を吸収し赤い光を反射するから赤い」というシンプルなものですが、脈動のたびに光の吸収量が変化するため、緑色の光を当てて変化を測定すれば心拍数がわかるというわけです。

誤差を排除するために、複数のLEDの波長を使用する、モーションセンサーから取得した情報を参考にするといった工夫もなされています。スポーツなどで激しく体を動かしても測定結果に大きな誤差が生じないのは、これが理由です。

光学式以外の心拍センサーに対応するスマートウォッチも存在します。たとえば、シリーズ4以降のApple Watchに搭載されている「電気心拍センサー」は、デジタルクラウンと背面のクリスタル部分にある電極を使い、指をデジタルクラウンに軽く載せるだけで心拍数を測定できます。光学式心拍センサーでの測定は約5秒間隔ですが、Apple Watchの電気心拍センサーは1秒間隔ですから、循環器系疾患の早期発見につながる兆候を発見できるほど高精度な測定が可能になります。

関連リンク

新着クローズアップ

クローズアップ

アクセスランキング RANKING
1 ヤマダデンキ、「ブラックフライデー」セールを11/16より開始。ベスト電器、マツヤデンキでも開催
2 iPhone買い換え、手持ちモデルを手放す際に必ずやっておくべきこととは?
3 ケーブル接続の「バランス/アンバランス」ってつまり何?
4 「ハイエンドオーディオ&アクセサリーショウ」11月23日・24日開催。出展メーカーや連続試聴イベントの内容はコチラ!
5 <Inter BEE>ゼンハイザー、国内未発売製品を初お披露目/NHK、“自由に変形する”ディスプレイ/コルグ「Live Extreme」試聴デモ
6 THIEAUDIO「Origin」は低音好き垂涎!骨伝導搭載・クアッドハイブリッド構成のイヤホンを聴く
7 B&Wの人気シリーズ、トゥイーター・オン・トップ式ブックシェルフ3機種の魅力を探る
8 ビクター“nearphones”「HA-NP1T」速攻レビュー! イヤーカフ型ながら聴きイヤホンを女性ライターが使ってみた
9 MUSE HiFi、真空管搭載ポータブルDAC/AMP「M5 ULTRA」。ESS社と独自回路を共同開発
10 スピーカーの“原音再生”をデジタルフィルターで解決!テレビや車に搭載広がるEilex PRISMの秘密に迫る
11/15 10:43 更新

WEB