トップページへ戻る

レビュー

HOME > レビュー > コラム記事一覧

公開日 2021/09/15 06:30
【連載】ガジェットTIPS

LANケーブル選び、「CAT○」だけ見てると危ないかも?

海上忍
自宅にネットワーク(LAN)を敷いているのなら、かなりの確率でLANケーブル(イーサネットケーブル)を利用しているはず。基本的に通信はWi-Fiだけれど、ルータとWi-Fiアクセスポイント、Wi-Fi子機とテレビ/ビデオレコーダーなど短い区間に限りLANケーブルを使用している、というケースも多いことでしょう。

そんなLANケーブル、どういった基準で選んでいますか? コネクタが8極8芯/モジュラー式の「RJ-45」なことは当然として、長さ、色、そして値段...それだけでは不十分です。ネットワーク機器の通信仕様/最大通信速度に応じたカテゴリーの中から選ぶことは必須です(参考記事)。

LANケーブル、どういった基準で選んでいますか?

ざっくりいうと、カテゴリー(CAT)の数字が大きいものを選べばOKですが、カテゴリー6以上(CAT 6/6e/7)は注意が必要。カテゴリー6A以上のLANケーブルには「UTP」と「STP」の2種類があり、STPを選ぶと思いもかけないトラブルに巻き込まれるかもしれません。

LANケーブルにおいて、UTPはシールド(外部ノイズを遮断するための処理)されていない、STPはシールドされたペアの撚りケーブルを指します。ここだけで判断すると、ノイズ耐性が高そうなSTPを選びたくなりますが、STPのケーブルにはアース処理(両端を並列で接地させる)が必須です。適切なアース処理をしないとかえってノイズの影響を受けるようになり、逆効果です。

なお、一般家庭の3ピンコンセントで使われるアースは漏電/感電防止が目的の保安用接地で、電気機器の安定動作を確保するための機能用接地とは似て非なるものです。LANケーブルを新調するなら、アースを考えずに済むカテゴリー6か6AのUTPケーブルを選びましょう。

関連リンク

新着クローズアップ

クローズアップ

アクセスランキング RANKING
1 「オーディオのオンキヨー」復活へ。新スピーカーとセパレートシステムを年明けのCESで発表
2 【完全ワイヤレスイヤホン特集 PART.10】音のプロが選ぶベストバイは?
3 CD再生とファイル再生の架け橋に!Shanlingからリッピング機能付きトランスポート「CR60」が登場
4 今こそ「ミニコンポ」が面白い! デノン/マランツ/B&Wの令和ライフにマッチする厳選5モデルレビュー
5 水月雨、『崩壊:スターレイル』とのコラボ完全ワイヤレス。ダイナミック+環状平面駆動の同軸ドライバー搭載
6 【ミニレビュー】空き電源コンセントに挿入するだけ。オーディオみじんこ「SILVER HARMONIZER AC-ADVANCE」
7 モニターオーディオ「GOLDシリーズ」レビュー。ユニット大幅刷新の第6世代機は「ハイスピードで焦点の明確な音調」
8 AVIOT、『らんま1/2』コラボ完全ワイヤレスイヤホン。完全新録ボイス240種類以上搭載
9 Nothing、スマホ/イヤホンが最大30%オフ価格になるウィンターキャンペーン。先着順で靴下もらえる
10 要注目の新興ブランド、ラトビア「アレタイ」スピーカー試聴レビュー!広大な空間描写力が魅力
12/20 10:05 更新

WEB