トップページへ戻る

レビュー

HOME > レビュー > コラム記事一覧

公開日 2021/10/11 07:00
【連載】ガジェットTIPS

六角星型の「トルクスドライバー」、穴が空いている意味は?

海上忍
デジタルガジェットでときどき見かける六角星型のねじ、「トルクスねじ」。綴りは「TORX」、1960年代にアメリカのテキストロン・カムカー社が開発したもので、メジャーなところではMacなどApple製品に採用されています。構造に関する特許はすでに失効していますが、商標は2021年現在も有効なため、「ヘクサロビュラ」や「ヘックスローブ」とも呼ばれます。

特長は接触面の大きさです。力が効率的に中心部へと伝わるため押し付けるように回す必要がなく、工具の先端がネジ穴から外れるカムアウト現象も生じにくくなっています。工具でねじを “なめて” しまうことが少なく、プラスやマイナスのねじに比べ耐久性に優れています。

トルクスドライバー、なぜ穴が空いている/空いていないものがある?

種類は大きく2種類、ねじ頭が凹状で使用するドライバーが凸状の「T型」と、反対にねじ頭が凸状でドライバーが凹状の「E型」があります。T型はデジタルガジェットなど広範囲に利用されていますが、E型は自動車やオートバイなど限定的です。

ところで、先端に穴が空いたトルクスドライバーを見かけたことはありますか? 揚げ菓子のチュロスを連想させるその形、一体なぜ...。

それは、タンパープルーフに対応するトルクスねじ(セキュリティーねじ)に対応するため。うっかり触れると危険な部分、消費者にイジってほしくない部分にタンパープルーフ(突起)を設けたトルクスねじを使うことで、“いたずら”を防止しようというわけです。中央に穴が空いているぶん強度は落ちるものの、初めてトルクスドライバーを購入するなら無難な選択かもしれません。

関連リンク

新着クローズアップ

クローズアップ

アクセスランキング RANKING
1 マランツ、未踏の領域へ。「次元が異なる」弩級フラグシップコンビ「MODEL 10」「SACD 10」レビュー!
2 JBL、楽天ブラックフライデーで人気完全ワイヤレスやサウンドバーが最大36%オフ。11/21 17時より
3 DAZN、登録なしで一部コンテンツを無料視聴できる新機能。11月導入予定
4 松村北斗と上白石萌音のW主演!PMSとパニック障害を抱える男女のかけがえのない物語
5 Sonos、ブランド初のプロ向けスピーカー「Era 100 Pro」発表。PoE採用で自由かつ簡単な設置を実現
6 妥協なきデノン “もうひとつの旗艦AVアンプ”。「AVC-A10H」がデノンサラウンドアンプのあらたな一章を告げる
7 iBasso Audio、初エントリーライン「iBasso Jr.」からポータブルDAC/アンプとイヤホンを発売
8 ケーブル接続の「バランス/アンバランス」ってつまり何?
9 ビクター“nearphones”「HA-NP1T」速攻レビュー! イヤーカフ型ながら聴きイヤホンを女性ライターが使ってみた
10 ビクター、実売5000円以下の完全ワイヤレス「HA-A6T」。耳にフィットしやすいラウンド型ボディ
11/18 10:32 更新

WEB