公開日 2021/11/06 07:00
アップルTIPS
HomePodがApple Musicのロスレス再生に対応。「違い」を聴き比べてみた
山本 敦
アップルのスマートスピーカー「HomePod」向けの最新ソフトウェア「バージョン15.1」が提供され、HomePodはApple Musicのドルビーアトモスによる空間オーディオに対応した。またHomePodとHomePod miniの両方がApple Musicのロスレス再生をサポートする。
今回はHomePod miniでロスレス再生を楽しむための設定方法を紹介しよう。
■HomePodシリーズがApple Musicによる最大48kHz/24bitの“ロスレス再生”に対応
Apple Musicのロスレス再生はiPhoneにiPad、Mac、Apple TV 4K、およびAndroidデバイスが先に実現している。今回のソフトウェアアップデートにより、HomePodシリーズが追いついた。
Apple Musicではアップル独自の可逆圧縮形式のオーディオコーデックである「Apple Lossless Audio Codec(ALAC)」によりエンコードした楽曲データを、CD品質=44.1kHz/16bit以上で配信する技術をロスレスオーディオと呼んでいる。Apple TV 4KとHomePodのロスレスオーディオ再生上限は48kHz/24bitとなる。Apple TV 4Kも筆者が本稿を執筆している2021年11月初旬時点では、まだハイレゾロスレス再生に対応していない。
iOS/iPadOSの「ミュージック」アプリの設定を例に挙げる。「オーディオ」のメニューに並ぶ「オーディオの品質」に入ると、ロスレスオーディオを有効にするメニューが出てくる。ロスレスオーディオをモバイル通信によるストリーミング再生時に有効化することもできるが、データ使用量が増えてしまうことが同じ画面で注意喚起されている。
Apple Musicでは7,500万を超える作品の多くがロスレス音質で配信されている。2021年11月時点では、Apple Music 1のラジオサービスとして生放送・オンデマンド形式で提供されているコンテンツとミュージックビデオはロスレス再生の対象外になる。
■ロスレス再生の設定方法。違いを聴き比べてみる
HomePod miniを使ってApple Musicのロスレス再生を楽しむために必要な設定は以下の通り。
最初に「ホーム」アプリを開き、画面左上のホームボタンをタップする。リストに並ぶ「ホーム設定」に入り、メンバーにオーナーとして並ぶユーザー自身のアカウント名を選択する。
次のページでメディアとして並んでいるApple Musicを開くと「ロスレスオーディオ」の効果をオンにできる。ここにはドルビーアトモス再生を有効化するトグルボタンもあるが、現時点ではHomePod mini単体でApple Musicのドルビーアトモスによる空間オーディオの再生には対応していないようだ。
ホームアプリからオン・オフを切り換えながら、HomePod miniによるロスレス再生を確かめた。ビリー・アイリッシュの楽曲「bad guy」の冒頭、スナップを利かせたベースのリズムが引き締まり筋肉質になる。ボーカルの立体感が豊かさを増して、余韻の階調感も一段ときめ細かく感じられる。空間の見晴らしもAACコーデックによる再生時と比べていっそうクリアになる手応えもある。
ロスレス再生により情報量が増すばかりでなく、「Apple S5」チップによるコンピュテーショナルオーディオのリアルタイム解析が何らかの “ひと手間” を加えているように思えるほど、鮮やかな違いが感じられた。HomePodの音質に関連するアップデートについては、機会を見つけてより詳細な取材をする必要がありそうだ。
HomePodのソフトウェアバージョン15から、Apple TV 4Kの音声を出力する先のデフォルトスピーカーとして単体、またはステレオペアに設定しているHomePod miniが選べるようになった。なお、tvOS 15からデフォルトオーディオ出力をHomePod miniに選択後、Apple TV 4Kのコンセントを抜いてしまうと、iPhoneからHomePodへのHandoffやAirPlay再生も含めてHomePod miniによる音楽再生ができなくなるので注意したい。
今回はHomePod miniでロスレス再生を楽しむための設定方法を紹介しよう。
■HomePodシリーズがApple Musicによる最大48kHz/24bitの“ロスレス再生”に対応
Apple Musicのロスレス再生はiPhoneにiPad、Mac、Apple TV 4K、およびAndroidデバイスが先に実現している。今回のソフトウェアアップデートにより、HomePodシリーズが追いついた。
Apple Musicではアップル独自の可逆圧縮形式のオーディオコーデックである「Apple Lossless Audio Codec(ALAC)」によりエンコードした楽曲データを、CD品質=44.1kHz/16bit以上で配信する技術をロスレスオーディオと呼んでいる。Apple TV 4KとHomePodのロスレスオーディオ再生上限は48kHz/24bitとなる。Apple TV 4Kも筆者が本稿を執筆している2021年11月初旬時点では、まだハイレゾロスレス再生に対応していない。
iOS/iPadOSの「ミュージック」アプリの設定を例に挙げる。「オーディオ」のメニューに並ぶ「オーディオの品質」に入ると、ロスレスオーディオを有効にするメニューが出てくる。ロスレスオーディオをモバイル通信によるストリーミング再生時に有効化することもできるが、データ使用量が増えてしまうことが同じ画面で注意喚起されている。
Apple Musicでは7,500万を超える作品の多くがロスレス音質で配信されている。2021年11月時点では、Apple Music 1のラジオサービスとして生放送・オンデマンド形式で提供されているコンテンツとミュージックビデオはロスレス再生の対象外になる。
■ロスレス再生の設定方法。違いを聴き比べてみる
HomePod miniを使ってApple Musicのロスレス再生を楽しむために必要な設定は以下の通り。
最初に「ホーム」アプリを開き、画面左上のホームボタンをタップする。リストに並ぶ「ホーム設定」に入り、メンバーにオーナーとして並ぶユーザー自身のアカウント名を選択する。
次のページでメディアとして並んでいるApple Musicを開くと「ロスレスオーディオ」の効果をオンにできる。ここにはドルビーアトモス再生を有効化するトグルボタンもあるが、現時点ではHomePod mini単体でApple Musicのドルビーアトモスによる空間オーディオの再生には対応していないようだ。
ホームアプリからオン・オフを切り換えながら、HomePod miniによるロスレス再生を確かめた。ビリー・アイリッシュの楽曲「bad guy」の冒頭、スナップを利かせたベースのリズムが引き締まり筋肉質になる。ボーカルの立体感が豊かさを増して、余韻の階調感も一段ときめ細かく感じられる。空間の見晴らしもAACコーデックによる再生時と比べていっそうクリアになる手応えもある。
ロスレス再生により情報量が増すばかりでなく、「Apple S5」チップによるコンピュテーショナルオーディオのリアルタイム解析が何らかの “ひと手間” を加えているように思えるほど、鮮やかな違いが感じられた。HomePodの音質に関連するアップデートについては、機会を見つけてより詳細な取材をする必要がありそうだ。
HomePodのソフトウェアバージョン15から、Apple TV 4Kの音声を出力する先のデフォルトスピーカーとして単体、またはステレオペアに設定しているHomePod miniが選べるようになった。なお、tvOS 15からデフォルトオーディオ出力をHomePod miniに選択後、Apple TV 4Kのコンセントを抜いてしまうと、iPhoneからHomePodへのHandoffやAirPlay再生も含めてHomePod miniによる音楽再生ができなくなるので注意したい。