公開日 2022/03/25 06:30
【第3回】ミヤザキタケルの気軽にホームシネマ
映画アドバイザーが推す週末サブスクこの1本。『イット・フォローズ』
ミヤザキタケル
サブスクで映画を観ることが当たり前となりつつある昨今、その豊富な作品数故に、一体何を観たら良いのか分からない。そんな風に感じたことが、あなたにもありませんか。本コラムでは、映画アドバイザーとして活躍するミヤザキタケルが水先案内人となり、選りすぐりの一本をあなたにお届け。今回は2014年の公開作『イット・フォローズ』をご紹介します!
◇
『イット・フォローズ』(2014年・アメリカ)
(配信: Amazon Prime Video U-NEXT)
低予算のホラー映画ながらも、その特異な設定が話題を呼んだデヴィッド・ロバート・ミッチェル監督作。19歳のジェイ(マイカ・モンロー)はある男から“それ”をうつされ、その日から他の人には見えないものが見え始める。動きはゆっくりとしているものの、確実に自分を目がけて歩いてくる“それ”に捕まると死が訪れるという。友人たちの助けを借りながら、いつ襲ってくるか分からない“それ”から逃げ続けるジェイであったが…。
ホラーとしての怖さもさることながら、そのシンプルかつ秀逸で奥深い設定が目を引く本作。“それ”はSEXをすると人にうつすことができ、“それ”は一定のペースで歩いてきて、“それ”に捕まると死に、“それ”はうつした者へと戻っていく。
つまり、誰かにうつしても、その人が死ねば、再び自分が標的になる。一度その連鎖に立ち入ったが最後、抜け出すことは許されない。某漫画の言葉を借りるのならば、終わりのないのが『終わり』ということ。
これらはネタバレではないので安心して欲しいのですが、観ればきっと劇中において語られない要素(“それ”の起源など)にまで思考を巡らせることになる。ある意味で、見終えてからが本番の作品です。
(C)2014 It Will Follow. Inc,
※本稿記載の配信サービスは執筆時点のものになります。
『イット・フォローズ』(2014年・アメリカ)
(配信: Amazon Prime Video U-NEXT)
低予算のホラー映画ながらも、その特異な設定が話題を呼んだデヴィッド・ロバート・ミッチェル監督作。19歳のジェイ(マイカ・モンロー)はある男から“それ”をうつされ、その日から他の人には見えないものが見え始める。動きはゆっくりとしているものの、確実に自分を目がけて歩いてくる“それ”に捕まると死が訪れるという。友人たちの助けを借りながら、いつ襲ってくるか分からない“それ”から逃げ続けるジェイであったが…。
ホラーとしての怖さもさることながら、そのシンプルかつ秀逸で奥深い設定が目を引く本作。“それ”はSEXをすると人にうつすことができ、“それ”は一定のペースで歩いてきて、“それ”に捕まると死に、“それ”はうつした者へと戻っていく。
つまり、誰かにうつしても、その人が死ねば、再び自分が標的になる。一度その連鎖に立ち入ったが最後、抜け出すことは許されない。某漫画の言葉を借りるのならば、終わりのないのが『終わり』ということ。
これらはネタバレではないので安心して欲しいのですが、観ればきっと劇中において語られない要素(“それ”の起源など)にまで思考を巡らせることになる。ある意味で、見終えてからが本番の作品です。
(C)2014 It Will Follow. Inc,
※本稿記載の配信サービスは執筆時点のものになります。
ミヤザキタケル 1986年生まれ、長野県出身。2015年より「映画アドバイザー」として活動を始める。 WOWOW・宝島社sweet・DOKUSOマガジンでの連載のほか、渋谷クロスFM・Voicy・各種WEB・雑誌・メディア等で映画を紹介。イベント登壇、映画祭審査員、映画のカメオ出演、BRUTUS「30人のシネマコンシェルジュ」など幅広く活動中。 |
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