公開日 2022/05/04 07:00
普通のイヤホンより断然オススメ
ソニー「LinkBuds」でオーディブルを“ながら聴き”、これが新読書スタイルの正解かもしれない
編集部:押野 由宇
完全ワイヤレスイヤホンの流行によってか、新型コロナの影響で否応なしに変化したライフスタイルのためか、国内でも音声コンテンツを楽しむ文化が浸透してきた。早速だが、本記事ではこの音声コンテンツと “ながら聴きイヤホン” の相性が抜群に良いことをお伝えしたい。
■長時間の音声コンテンツ、普通のイヤホンより “ながら聴きイヤホン” がオススメな理由
音声コンテンツはSpotifyのポッドキャストなど、多くのサービスが積極的に提供している。そのなかでも注目なのが、Amazonが提供するサービス「Audible(オーディブル)」だ。
Audible自体は以前から日本でも展開されており、利用者がいまいち伸び悩んでいた感もあるが、今年に入って「聴き放題」サービスに転換したことで波に乗っている。これまでは月額1,500円で毎月1枚提供されるコインと引き換えに1冊を無料で楽しむ、というスタイルだったが、お値段そのままにオーディオブックやポッドキャストから12万以上のタイトルが聴き放題となったのだから凄い。
さて、音声コンテンツの楽しみ方は様々だが、総じて聴く時間が長くなることは共通している。膨大な文字数を音声で読み上げるのだから仕方ないことではあるが、例えば水野 敬也(著)、岩崎 了(ナレーション)の『夢をかなえるゾウ』は再生時間は8時間57分と、10時間近い作品も珍しくない。
移動中などスキマ時間や、作業のお供として流しておく、といった聴き方をしないといつまで経っても終わらない。そうなると再生機器は、スピーカーより音漏れのないイヤホンが有力候補になる。
ここで冒頭で提唱したように、 “ながら聴きイヤホン” とされるモデルを選びたい。いくつか例を挙げると、ソニー「LinkBuds」、Ambie「AM-TW01」、Shokz「AEROPEX」など、アプローチは違えどいずれも耳をふさがずに音を聴くことができる。
では普通のイヤホンではダメなのか、というと、もちろんダメではない。ノイズキャンセリング/外音取り込み機能を備えるモデルであれば、ときには雑音を遮断して集中し、必要あらばイヤホンをつけたまま外音を取り込むことができる。が、ネックもあるのだ。
何より大きいのは装着感。最近主流となっている「カナル型」は耳栓のように耳の奥までイヤホンを入れて使用するため、そのフィット感の高さ故に、いくら快適なつけ心地を実現していても、流石に数時間もつけていると耳が辛くなってくる。
圧迫感の少ない「インナーイヤー型」はカナル型ほど密閉されていない分、外音も聞き取りやすいが、これも流石にそこまで長時間だと疲れてしまう。また、マイクによる外音取り込みはある程度クセのある音になることもあり、苦手だという人もいるだろう。
没入できるのもいいが、意識がそちらに取られすぎると、作業の手が止まってしまう。あくまで自然に、外から聴こえるくらいが “ながら聴き” に丁度よく、長時間の音声コンテンツを楽しむのに向いているように思う。
その点、 “ながら聴きイヤホン” は、 “何かをしながら聴く” ことができるよう、長時間装着感を意識した設計となっている。
■ソニー「LinkBuds」は電池が切れるまでつけっぱなしにできる
“ながら聴きイヤホン” は有線/無線と色々なモデルが登場しているが、ソニー「LinkBuds」が音のクリアさ、つけ心地ではかなり優秀だと思う。
実際に装着して音を流し始めると、まわりの音は極めて自然に(穴が空いているのだから当たり前だが)聴こえてくる。これは外音取り込み機能とは違う感触で、この自然な聴こえ方というのがポイントだ。流している音と外音の区別がつかないレベルで、ボリュームを上げれば音に聴き入ることができるし、絞れば意識の外に追いやることができる。
カナル型と違って耳の中にはまったく負担を感じない。時折、カナル型では耳が辛くなって音を鳴らすことができなくなる瞬間があるが、ずっと鳴らしっぱなしでも問題ないし、つけっぱなしでも鼓膜ではなく耳全体が痛くならない。イヤホンは耳をギュッと押し広げて装着するといったイメージを持つ方もいるかもしれないが、耳と触れる感触がかなりソフトで、うまくフィットさせてやれば耳の入口に浮かせているような感覚が得られる。
逆にがっしりとホールドさせると、上述のような感覚ではなく「普通のイヤホンよりは軽いが、それでもちゃんとイヤホンを着けている」という程度の負担が耳にかかってくる。しかし、しっかり装着させなかったときには、その他の “ながら聴き” イヤホンよりも落ちそうになる。というか実際に落ちる。そして音のクリアさも下がる。
そのため、最初に多少シビアな調整が求められる。しかしそれが済めば、なんなら電池が切れるまでつけっぱなしにしていられることを考えれば、わずかな手間だから慣れてしまえばいいと割り切れるレベルではある。
■普段は読む気にならない作品も “ながら聴き” なら始められる
そろそろ「貯金」「資産」などのワードが気になる年頃になってきたところ、Audibleで先日話題になった厚切りジェイソン『ジェイソン流お金の増やし方』が配信されていたので、LinkBudsで聴いてみた。
再生時間は3時間6分。この長さを集中して聴き込む、となると辛い。というかやる気が起きない。しかし、ほかのことをしながらなら、割とあっさり読める(聴ける)。
具体的に「こういう手順で、こんな設定をすればいい」といった内容になると、文字情報(と図)のわかりやすさには敵わないため、そのあたりを “ながら聴き” で済ますのは難しい。しかし、「こんな考え方があったのか」などイメージを掴むことは問題なくできたし、「お金、増やすか」という気持ちは思いっきり奮い立った。
こうしたビジネス本のたぐいはほぼ買ったことがなく、珍しく手にした際も、腰が重くなり読み出すことができなかった。しかし聴き放題サービスで、かつ “ながら聴き” というある意味気楽な聴き方だと、抵抗なくスタートすることができた。
Audibleはプロのナレーターや声優を起用しているため、聞き取りやすさに秀でたサービスとも言える。そしてビジネス本のほかにも、小説なども数多く取り揃えられている。電車の中吊り広告などでふと気になった作品が配信されていることもあるので、少しの時間を利用して試してみて、面白ければそのまま “ながら聴き” を続ければいい。
なかなか本を読む時間は確保できない、しかし別作業しながらの “ながら読み” は大変だ。そんな理由から読書から離れてしまった人や、そもそも本を読むのが苦手だという人にも、 “ながら聴き” はオススメできる。
なお、Audibleは5月11日まで、2ヶ月無料キャンペーンを実施中だ。月額1,500円が2ヶ月分、3,000円が無料のお得なキャンペーンなので、ぜひお試しいただきたい。
■長時間の音声コンテンツ、普通のイヤホンより “ながら聴きイヤホン” がオススメな理由
音声コンテンツはSpotifyのポッドキャストなど、多くのサービスが積極的に提供している。そのなかでも注目なのが、Amazonが提供するサービス「Audible(オーディブル)」だ。
Audible自体は以前から日本でも展開されており、利用者がいまいち伸び悩んでいた感もあるが、今年に入って「聴き放題」サービスに転換したことで波に乗っている。これまでは月額1,500円で毎月1枚提供されるコインと引き換えに1冊を無料で楽しむ、というスタイルだったが、お値段そのままにオーディオブックやポッドキャストから12万以上のタイトルが聴き放題となったのだから凄い。
さて、音声コンテンツの楽しみ方は様々だが、総じて聴く時間が長くなることは共通している。膨大な文字数を音声で読み上げるのだから仕方ないことではあるが、例えば水野 敬也(著)、岩崎 了(ナレーション)の『夢をかなえるゾウ』は再生時間は8時間57分と、10時間近い作品も珍しくない。
移動中などスキマ時間や、作業のお供として流しておく、といった聴き方をしないといつまで経っても終わらない。そうなると再生機器は、スピーカーより音漏れのないイヤホンが有力候補になる。
ここで冒頭で提唱したように、 “ながら聴きイヤホン” とされるモデルを選びたい。いくつか例を挙げると、ソニー「LinkBuds」、Ambie「AM-TW01」、Shokz「AEROPEX」など、アプローチは違えどいずれも耳をふさがずに音を聴くことができる。
では普通のイヤホンではダメなのか、というと、もちろんダメではない。ノイズキャンセリング/外音取り込み機能を備えるモデルであれば、ときには雑音を遮断して集中し、必要あらばイヤホンをつけたまま外音を取り込むことができる。が、ネックもあるのだ。
何より大きいのは装着感。最近主流となっている「カナル型」は耳栓のように耳の奥までイヤホンを入れて使用するため、そのフィット感の高さ故に、いくら快適なつけ心地を実現していても、流石に数時間もつけていると耳が辛くなってくる。
圧迫感の少ない「インナーイヤー型」はカナル型ほど密閉されていない分、外音も聞き取りやすいが、これも流石にそこまで長時間だと疲れてしまう。また、マイクによる外音取り込みはある程度クセのある音になることもあり、苦手だという人もいるだろう。
没入できるのもいいが、意識がそちらに取られすぎると、作業の手が止まってしまう。あくまで自然に、外から聴こえるくらいが “ながら聴き” に丁度よく、長時間の音声コンテンツを楽しむのに向いているように思う。
その点、 “ながら聴きイヤホン” は、 “何かをしながら聴く” ことができるよう、長時間装着感を意識した設計となっている。
■ソニー「LinkBuds」は電池が切れるまでつけっぱなしにできる
“ながら聴きイヤホン” は有線/無線と色々なモデルが登場しているが、ソニー「LinkBuds」が音のクリアさ、つけ心地ではかなり優秀だと思う。
実際に装着して音を流し始めると、まわりの音は極めて自然に(穴が空いているのだから当たり前だが)聴こえてくる。これは外音取り込み機能とは違う感触で、この自然な聴こえ方というのがポイントだ。流している音と外音の区別がつかないレベルで、ボリュームを上げれば音に聴き入ることができるし、絞れば意識の外に追いやることができる。
カナル型と違って耳の中にはまったく負担を感じない。時折、カナル型では耳が辛くなって音を鳴らすことができなくなる瞬間があるが、ずっと鳴らしっぱなしでも問題ないし、つけっぱなしでも鼓膜ではなく耳全体が痛くならない。イヤホンは耳をギュッと押し広げて装着するといったイメージを持つ方もいるかもしれないが、耳と触れる感触がかなりソフトで、うまくフィットさせてやれば耳の入口に浮かせているような感覚が得られる。
逆にがっしりとホールドさせると、上述のような感覚ではなく「普通のイヤホンよりは軽いが、それでもちゃんとイヤホンを着けている」という程度の負担が耳にかかってくる。しかし、しっかり装着させなかったときには、その他の “ながら聴き” イヤホンよりも落ちそうになる。というか実際に落ちる。そして音のクリアさも下がる。
そのため、最初に多少シビアな調整が求められる。しかしそれが済めば、なんなら電池が切れるまでつけっぱなしにしていられることを考えれば、わずかな手間だから慣れてしまえばいいと割り切れるレベルではある。
■普段は読む気にならない作品も “ながら聴き” なら始められる
そろそろ「貯金」「資産」などのワードが気になる年頃になってきたところ、Audibleで先日話題になった厚切りジェイソン『ジェイソン流お金の増やし方』が配信されていたので、LinkBudsで聴いてみた。
再生時間は3時間6分。この長さを集中して聴き込む、となると辛い。というかやる気が起きない。しかし、ほかのことをしながらなら、割とあっさり読める(聴ける)。
具体的に「こういう手順で、こんな設定をすればいい」といった内容になると、文字情報(と図)のわかりやすさには敵わないため、そのあたりを “ながら聴き” で済ますのは難しい。しかし、「こんな考え方があったのか」などイメージを掴むことは問題なくできたし、「お金、増やすか」という気持ちは思いっきり奮い立った。
こうしたビジネス本のたぐいはほぼ買ったことがなく、珍しく手にした際も、腰が重くなり読み出すことができなかった。しかし聴き放題サービスで、かつ “ながら聴き” というある意味気楽な聴き方だと、抵抗なくスタートすることができた。
Audibleはプロのナレーターや声優を起用しているため、聞き取りやすさに秀でたサービスとも言える。そしてビジネス本のほかにも、小説なども数多く取り揃えられている。電車の中吊り広告などでふと気になった作品が配信されていることもあるので、少しの時間を利用して試してみて、面白ければそのまま “ながら聴き” を続ければいい。
なかなか本を読む時間は確保できない、しかし別作業しながらの “ながら読み” は大変だ。そんな理由から読書から離れてしまった人や、そもそも本を読むのが苦手だという人にも、 “ながら聴き” はオススメできる。
なお、Audibleは5月11日まで、2ヶ月無料キャンペーンを実施中だ。月額1,500円が2ヶ月分、3,000円が無料のお得なキャンペーンなので、ぜひお試しいただきたい。
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