安蔵靖志氏が“真の姿”に迫る
「nasne」は何故誕生した?何ができる?将来展望は? − 開発陣直撃インタビュー
筆者は実際にnasneのデモを体験してみて、チャンネルを切り替えてから2〜3秒ほどで映像が表示されるレスポンスの速さに驚いた。最初に番組表から取得した番組名が画面に表示され、その直後に映像が表示されるといった工夫もあって、あまりタイムラグを感じさせなかった。
システムソフトウェア開発部7課の石塚健作課長は「できるだけtorneユーザーに違和感がないレベルで使っていただけるように、水野とともにチューニングしている」と述べる。
番組表画面は地デジだけでなくBS・110度CSも加わったため、ザッピングしやすい仕掛けも用意されている。「録画する」を選ぶと録画ができるなど、基本的に今までのtorneと同じ使い勝手で違和感なく使えるようになっている。
「追いかけ再生や早見再生ができるなど、今までのtorneユーザーがPS3専用地上デジタルチューナーでやっていたことと同じように使えるようにしている」(石塚氏)
番組内の見たい箇所にジャンプできる「シーンサーチ」なども素早く、本当にPS3本体に直付けしているかのような操作性であった。
■再生時や録画時に負荷を分散してスケーラビリティーを実現
最大4台(VAIOシリーズの場合は8台)までnasneを登録できるとなると、気になるのはその使い勝手だ。torneアプリでは、録画や再生時にどのnasneを使っているのかを意識せずに利用できるようになっている。