I Don’t Like Mondays.が音作りを担当
サマンサタバサ女子社員の“理想のイヤホン”をオンキヨーが具現化! 25周年完全ワイヤレスイヤホン開発秘話
ーー どれも女性ならではの視点ですね、すごく分かります。今回色の展開は、“ジュエリーに合うカラーリング”としてミスティーブラック/フェアリーホワイト/エターナルピンクの3色がラインナップされます。この3色にしたポイントを教えてください。
高橋さん 最初にピンクを使うことは決めていました。先ほども話したように、みんなピンクへのこだわりが強いので、絶対取り入れたかったんです。今回は、ちょっとくすんだピンクを使っています。子供っぽくなりすぎず大人の女性でも持ちやすいし、ピンク色に抵抗感がある人にも合うと思います。他には絶対にないカラーです。
それから、メタル部分のピンクゴールドとのバランスも重視しました。「サマンサピーチゴールド」という、私たちの展開している「サマンサティアラ」というジュエリーブランドで使っている色ですが、ピンクゴールドをベースに配合を特別に調整した、日本人の肌が一番綺麗に見えるカラーなんです。この「サマンサピーチゴールド」に合わせるピンク色をみんなで考えて選びました。最後決める時は、全員一致でしたね。
そのほかのカラーは、ホワイトは誰でも何にでも使いやすいカラーなので作りたいと思っていました。ブラックは、実は、やるかやらないか議論があったんです。
多田さん 世の中のイメージにある“サマンサっぽい可愛い女子”もいますけど、サマンサ女子の中にも、クールなかっこいいものが好きな人もいるんです。だからこそ、ブラックもあったほうがいいという結論になりました。
鶴田さん 黒を使うからには、色味にもちろんこだわりました。今回はつや消しの仕様で、ボタン部分にはパール粒子を入れてもらっています。チープな印象にならず、でもガジェットっぽくはならずにスタイリッシュに見えるような、“オシャレなブラック”になったと思います。メタル部分もシルバーに変えてます。
あと、電源ONやペアリング時のLEDの色も変えてもらったんです。今までって青と赤が多いじゃないですか。でも青だとTHE!って感じがするし(笑)、こだわったカラーにも合わないというか、浮いてしまう感じがしたので、今回はホワイトで上品な感じにしました。
高橋さん パッケージの箱にもこだわってるんです。綺麗な箱って置いておきたいし、そのまま使えたら嬉しいんじゃないかなと思って、実はジュエリーボックスになるような仕組みになっていて、内側の部分をひっくり返すとリングとかを置けるようになるんです。
世永さん ジュエリーボックスらしく見える箱の角度とかも考えました。リボンも絶対つけたかったし、ロゴの箔の色や、中に刻印されたメッセージにもこだわりました。実はこのメッセージは、I Don’t Like Mondays.さんが今回の企画で、世の中の頑張る女性に向けた楽曲というのを作ってくださったんですが、その曲とリンクした内容になってるんです。
ーー デザインや見え方に対するこだわりはさすがですね。細部に至るまで、妥協せず考えられていることが伝わってきます。ちなみに音質はどう感じられましたか?皆さんからの要望はあったのでしょうか?
高橋さん みんな色んなスタイルを持っているように、聴く音楽もそれぞれ違っているんですね。なので「こういう音が良い!」という要望はなくて、むしろそこは、コラボレーションのお相手がオンキヨーさんなので安心してお任せしました。
世永さん やっぱりモノづくりに対する男女の考えの違いかなと思うんですけど、女性の視点で考えると、スペックよりも「いかに気持ちが上がるか」が大事なんですね。だから音作りの面はプロにお任せして、私たちは「毎日着けたくなるものか」を考えました。実際、I Don’t Like Mondays.の皆さんにチューニングしていただくということで、気持ちよくなるような音にしてくれたらいいなって思っていたんですが、すごく良くて感動しました。
ーー 皆さんは普段、バッグやジュエリーを企画していらっしゃると思いますが、イヤホンの企画は初めてだったかと思います。コラボレーションされてみていかがでしたか?
高橋さん 良い意味でイヤホン作りの仕組みが分かっていないので、打ち合わせではたくさんのアイデアを出させていただいて、それが実際にサンプルになって出来上がってくる度に、本当に感動しました。
世永さん メンバーの意見が割れることがほとんどなかったのも印象的でした。みんな普段はブランドの運営をいろいろな立場でやっていて、マーケティングや店舗での要素、デザインの要素と、様々な視点があるんです。そうした中でも意見がまとまって、「女子が今一番欲しい完全ワイヤレスイヤホン」っていうものが、凝縮されていると思います。
あと、私たちの意見を持ち帰っていただいたあと、オンキヨーさんから社内での開発の様子を写真で共有してくださったんですが、普段私たちは女子の世界で生きてるので、そういう開発現場の姿を見るのも新鮮でした。
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