5.6MHz DSDネイティブ再生対応
ヤマハ、DSD対応USB-DAC搭載の最上位SACD/CDプレーヤー「CD-S3000」
ヤマハは、同社のHi-Fiコンポーネント最上位に位置づけられる“S3000シリーズ”として、プリメインアンプ「A-S3000」とSACD/CDプレーヤー「CD-S3000」を発表した。本記事では、DSD対応のUSB-DAC機能を備えるSACD/CDプレーヤー「CD-S3000」を紹介する。9月上旬発売を予定しており、価格は451,500円(税込)。8月1日から予約受付を順次開始する予定。
本機は通常のCD/SACDプレーヤーとしての機能のほか、内部にESS社の32bit DAC「ES9018」を搭載し、D/Aコンバーターとしての機能も備えている。音声入力系統としてUSB-B端子を備えており、最大192kHz/24bitまでの入力ソースやDSDネイティブ再生に対応するUSB-DAC機能に対応することが大きな特徴だ。
以下、詳細を見ていこう。
■CD部には新設計ドライブメカを搭載
CDトレイ部はアルミダイキャスト製で、ヤマハオリジナルのローダーメカニズムに鋳鉄製のアンカーを追加した新設計のドライブメカ「オプティマイズド・ハイプレシジョン・リジッドCDメカニズム」を採用した。制振性を高めると同時に、高精度な信号読み取り性能を確保したほか、前方のアンカーは2層で構成されており、ネジによる調整機構を備えている。
再生可能ディスクは音楽用CD、SACD、CD-R/RWで、再生フォーマットはMP3とWMAに対応する。1kHz,0dBのとき、出力レベルは2.0±0.3Vで、SN比は116dB以上。ダイナミックレンジはCDが100dB以上で、SACDが110dB以上となる。歪率は0.02%以下。周波数特性はCDが2Hz〜20kHz(-3dB)で、SACDが2Hz〜50kHz(-3dB)。
■5.6MHz DSDネイティブ再生対応USB-DAC機能を搭載
上述の通り、本機は内部にESS社製の32bit DACを搭載し、D/Aコンバーター機能も備えている。音声入力端子には、USB-B/光デジタル/同軸デジタルを1系統ずつ備え、DACとして使用することもできる。
内部構成はデジタル部とアナログ部を完全にセパレートした、左右対称配置を採用。電源トランスもデジタル用とアナログ用にそれぞれ独立させたツイントロイダル構成としている。なお、デジタル回路用とアナログ回路用の基板それぞれにブロックコンデンサーをダイレクトにマウントする独自の基板構成を採用していることもポイントで、電源回路を一体化することで電源ロスを抑えた。
アンプ部にはフルディスクリート構成のアンプ回路を搭載しており、I/V変換回路をディスクリート設計による一段構成で出力する。スルーレートの高い一段構成とすることで、多段構成の回路による情報ロスを大きく低減させたうえ、NFB量を減少することで音への抑圧を抑え、伸びやかで開放感のある音を狙った。
DACには、ESS社製の32bit DAC「SABRE32 REFERENCE DAC」(ES9018)を採用している。ES9018はESS社製DACの最上級モデルで、内部にマスタークロックを保有しジッターリダクション回路を持っており、PLLの帯域幅を調整できる。
USB-DAC部には、ヤマハオリジナルのIC「SSP2」を搭載。ASIO 2.3に準拠し、低遅延・高スループットを特徴とするヤマハ・スタインバーグ製ドライバーを装備する。上述の通り最大192kHz/24bitの入力ソースに対応するほか、ASIO 2.3およびDoP方式による2.8MHz/5.6MHzのDSDネイティブ再生もサポートする。オーディオクロックマスターを内蔵し、ジッターを抑えた構成としている。
なお、USB-DAC機能を使用する際には、ヤマハが配布している専用ドライバーソフトをPC側にインストールする必要がある。5.6MHz DSDネイティブ再生については、foober2000で動作確認が取れているとのこと。
出力端子は、光デジタル/同軸デジタルとアナログRCA/XLRを備える。
■ヤマハのHi-Fiイメージをブラッシュアップする高品位で特徴的なデザイン
筐体はサイズ435W×142H×440Dmm、質量19.2kgで、ヤマハのHi-Fiイメージを踏襲しながらブラッシュアップ。同社のグランドピアノと同じ塗装・研磨行程で仕上げたピアノフィニッシュのサイドウッドを採用した特徴的なデザインとしている。
シルバーヘアライン仕上げのアルミフロントパネルは厚さ7mmで、アルミトップパネルは削り出し加工によるもの。天面にはメカドライブの幅にあわせたスリットが入っており、共振を分散させる効果も備えている。さらに正面、天面、両側面から止めネジの頭が見えない機構設計を施すなど、視覚的な美しさも追求した。本機の製品保証は3年間。
【問い合わせ先】
ヤマハミュージックジャパン カスタマーサポート部
お客様コミュニケーションセンター
オーディオ・ビジュアル機器ご相談窓口
TEL/0570-011-808
TEL/053-460-3409
本機は通常のCD/SACDプレーヤーとしての機能のほか、内部にESS社の32bit DAC「ES9018」を搭載し、D/Aコンバーターとしての機能も備えている。音声入力系統としてUSB-B端子を備えており、最大192kHz/24bitまでの入力ソースやDSDネイティブ再生に対応するUSB-DAC機能に対応することが大きな特徴だ。
以下、詳細を見ていこう。
■CD部には新設計ドライブメカを搭載
CDトレイ部はアルミダイキャスト製で、ヤマハオリジナルのローダーメカニズムに鋳鉄製のアンカーを追加した新設計のドライブメカ「オプティマイズド・ハイプレシジョン・リジッドCDメカニズム」を採用した。制振性を高めると同時に、高精度な信号読み取り性能を確保したほか、前方のアンカーは2層で構成されており、ネジによる調整機構を備えている。
再生可能ディスクは音楽用CD、SACD、CD-R/RWで、再生フォーマットはMP3とWMAに対応する。1kHz,0dBのとき、出力レベルは2.0±0.3Vで、SN比は116dB以上。ダイナミックレンジはCDが100dB以上で、SACDが110dB以上となる。歪率は0.02%以下。周波数特性はCDが2Hz〜20kHz(-3dB)で、SACDが2Hz〜50kHz(-3dB)。
■5.6MHz DSDネイティブ再生対応USB-DAC機能を搭載
上述の通り、本機は内部にESS社製の32bit DACを搭載し、D/Aコンバーター機能も備えている。音声入力端子には、USB-B/光デジタル/同軸デジタルを1系統ずつ備え、DACとして使用することもできる。
内部構成はデジタル部とアナログ部を完全にセパレートした、左右対称配置を採用。電源トランスもデジタル用とアナログ用にそれぞれ独立させたツイントロイダル構成としている。なお、デジタル回路用とアナログ回路用の基板それぞれにブロックコンデンサーをダイレクトにマウントする独自の基板構成を採用していることもポイントで、電源回路を一体化することで電源ロスを抑えた。
アンプ部にはフルディスクリート構成のアンプ回路を搭載しており、I/V変換回路をディスクリート設計による一段構成で出力する。スルーレートの高い一段構成とすることで、多段構成の回路による情報ロスを大きく低減させたうえ、NFB量を減少することで音への抑圧を抑え、伸びやかで開放感のある音を狙った。
DACには、ESS社製の32bit DAC「SABRE32 REFERENCE DAC」(ES9018)を採用している。ES9018はESS社製DACの最上級モデルで、内部にマスタークロックを保有しジッターリダクション回路を持っており、PLLの帯域幅を調整できる。
USB-DAC部には、ヤマハオリジナルのIC「SSP2」を搭載。ASIO 2.3に準拠し、低遅延・高スループットを特徴とするヤマハ・スタインバーグ製ドライバーを装備する。上述の通り最大192kHz/24bitの入力ソースに対応するほか、ASIO 2.3およびDoP方式による2.8MHz/5.6MHzのDSDネイティブ再生もサポートする。オーディオクロックマスターを内蔵し、ジッターを抑えた構成としている。
なお、USB-DAC機能を使用する際には、ヤマハが配布している専用ドライバーソフトをPC側にインストールする必要がある。5.6MHz DSDネイティブ再生については、foober2000で動作確認が取れているとのこと。
出力端子は、光デジタル/同軸デジタルとアナログRCA/XLRを備える。
■ヤマハのHi-Fiイメージをブラッシュアップする高品位で特徴的なデザイン
筐体はサイズ435W×142H×440Dmm、質量19.2kgで、ヤマハのHi-Fiイメージを踏襲しながらブラッシュアップ。同社のグランドピアノと同じ塗装・研磨行程で仕上げたピアノフィニッシュのサイドウッドを採用した特徴的なデザインとしている。
シルバーヘアライン仕上げのアルミフロントパネルは厚さ7mmで、アルミトップパネルは削り出し加工によるもの。天面にはメカドライブの幅にあわせたスリットが入っており、共振を分散させる効果も備えている。さらに正面、天面、両側面から止めネジの頭が見えない機構設計を施すなど、視覚的な美しさも追求した。本機の製品保証は3年間。
【問い合わせ先】
ヤマハミュージックジャパン カスタマーサポート部
お客様コミュニケーションセンター
オーディオ・ビジュアル機器ご相談窓口
TEL/0570-011-808
TEL/053-460-3409
関連リンク
トピック