独立電源も採用。フォノイコにも注力
マランツ、出力400Wの旗艦プリメイン「PM-10」。フルバランス/BTL構成などセパレート技術を凝縮
Hypexスイッチングアンプの電源は、後述するようにスイッチング電源から供給される。本機のような大出力を支えるとなると、アナログトランスでは到底本機の筐体には収まらないとのこと。小型かつ大出力を目指した結果、パワーアンプにはスイッチング電源が採用された。
尾形氏が、Hypexのスイッチングアンプを採用した副次的効果として挙げたのが、スピーカーリレーを排除できたことだ。一般的なアンプでは、不意の大出力からスピーカーを保護するための出力カット機能としてスピーカーリレーが備えられているが、これは音質にとってはないほうがよいもので、言わば“必要悪”だという。PM-10では、Hypexが内蔵する保護回路をマイコンと連動してコントロールすることで、スピーカーリレーを排除することが可能となり、よりピュアな信号伝送が行えるという。
なお、マランツは本機のパワーアンプについて、あえて「クラスDアンプ」ではなく、「スイッチングアンプ」と呼称している。これはクラスDアンプ=デジタルアンプという誤解を避けるためとのこと(この点については、HD-AMP1のニュース記事でも詳しく説明している)。
例えば同グルーブのデノンがプリメインアンプ等で採用するDDFAは、全段にわたってフルデジタル処理を行うクラスDアンプだ。一方でHypexスイッチングアンプのモジュールは「ほぼアナログの回路構成」(尾形氏)とのこと。同社資料でもPM-10を「全段アナログアンプ」として紹介している。
■フルバランス構成のディスクリート・プリアンプを採用
PM-10は、プリ部/パワー部を含む入力から出力までをフルバランス構成としている。フルバランス構成の長所は、グランドに大電流が流れないためにグランド電圧が安定して、電源ノイズや外来ノイズの問題も回避できることだ。一方で回路規模は大きくなってしまう。PM-10ではパワー部をスイッチングアンプとしてスペースを確保できたこともあり、プリメインアンプながら、フルバランス構成かつフルディスクリート構成のアナログ・プリアンプを1筐体に収めることができた。
PM-10のプリ部は、リファレンス・プリ「SC-7S2」の回路技術を継承。マランツ・オリジナルの高速アンプモジュール「HDAM-SA3」によるディスクリート構成・電流帰還型インプットバッファーアンプを搭載する。これにより入力信号を低インピーダンス化して、チャンネルセパレーションの向上や入力ソース間の干渉排除を可能とする。またHDAM-SA3を多用することで、コンパクトな回路構成が実現できたという。
なお、アンバランス入力用についても、HDAM-SA3を用いた電流帰還型のアンバランス ー バランス変換回路を搭載している。
尾形氏が、Hypexのスイッチングアンプを採用した副次的効果として挙げたのが、スピーカーリレーを排除できたことだ。一般的なアンプでは、不意の大出力からスピーカーを保護するための出力カット機能としてスピーカーリレーが備えられているが、これは音質にとってはないほうがよいもので、言わば“必要悪”だという。PM-10では、Hypexが内蔵する保護回路をマイコンと連動してコントロールすることで、スピーカーリレーを排除することが可能となり、よりピュアな信号伝送が行えるという。
なお、マランツは本機のパワーアンプについて、あえて「クラスDアンプ」ではなく、「スイッチングアンプ」と呼称している。これはクラスDアンプ=デジタルアンプという誤解を避けるためとのこと(この点については、HD-AMP1のニュース記事でも詳しく説明している)。
例えば同グルーブのデノンがプリメインアンプ等で採用するDDFAは、全段にわたってフルデジタル処理を行うクラスDアンプだ。一方でHypexスイッチングアンプのモジュールは「ほぼアナログの回路構成」(尾形氏)とのこと。同社資料でもPM-10を「全段アナログアンプ」として紹介している。
■フルバランス構成のディスクリート・プリアンプを採用
PM-10は、プリ部/パワー部を含む入力から出力までをフルバランス構成としている。フルバランス構成の長所は、グランドに大電流が流れないためにグランド電圧が安定して、電源ノイズや外来ノイズの問題も回避できることだ。一方で回路規模は大きくなってしまう。PM-10ではパワー部をスイッチングアンプとしてスペースを確保できたこともあり、プリメインアンプながら、フルバランス構成かつフルディスクリート構成のアナログ・プリアンプを1筐体に収めることができた。
PM-10のプリ部は、リファレンス・プリ「SC-7S2」の回路技術を継承。マランツ・オリジナルの高速アンプモジュール「HDAM-SA3」によるディスクリート構成・電流帰還型インプットバッファーアンプを搭載する。これにより入力信号を低インピーダンス化して、チャンネルセパレーションの向上や入力ソース間の干渉排除を可能とする。またHDAM-SA3を多用することで、コンパクトな回路構成が実現できたという。
なお、アンバランス入力用についても、HDAM-SA3を用いた電流帰還型のアンバランス ー バランス変換回路を搭載している。
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