独立電源も採用。フォノイコにも注力
マランツ、出力400Wの旗艦プリメイン「PM-10」。フルバランス/BTL構成などセパレート技術を凝縮
旗艦モデルらしく、端子やインシュレーターなどのパーツも厳選。インシュレーターについては従来のアルミダイキャストから、アルミ無垢削り出しへと変更。アナログ入力端子は「CD」と「Phono」に純銅削り出しピンジャックを採用。スピーカーターミナルも純銅削り出しとした。
デザインは、SA-10と同様にフロントパネルに若干の変更が加えられ、フロントからボタンを省略してよりハイエンド機らしいシンプルな佇まいとした。筐体には5mm厚のアルミ製トップカバー、3ピース構造のアルミニウムフロントパネル、前述の銅メッキシャーシを組み合わせたダブルレイヤードシャーシを採用した。
ヘッドホンアンプ、REC出力、信号検出回路を平滑回路からシャットダウンして、“最もピュアな再生”を行うというPurest Modeも採用している。
■難産だったが、結果として納得いくまで音質を追い込めた
発表会では、短時間ながらSA-10およびB&Wの旗艦スピーカー「800 D3」と組み合わせて試聴することができた。その際には、同一条件で「PM-11S3」との比較も実施された。尾形氏はその差として「中高域に加えて低域まで透明感が高いこと」「より鮮度が高いこと」を挙げていた。
デモの中で尾形氏は、音質傾向が特にわかりやすい例として、DEADMAU5(デッドマウス)の楽曲を再生。打ち込み系のエレクトロな楽曲なのだが、そのキックドラムの四つ打ちの立ち上がりの圧倒的なスピードとスケール感の両立には驚かされた。これまであまり聴いたことのない音で、PM-10が800 D3のポテンシャルを引き出していることを強く印象づけられた。
尾形氏はPM-10の開発エピソードについても語ってくれた。昨年よりマランツのサウンドマネージャーに就任した尾形氏にとって、PM-10は初めて手がけたプリメインアンプだ。PM-10は当初はSA-10と同時に発表・発売される予定だったというが、結果として約4ヶ月遅れての登場となった。「難産でしたが、開発期間それだけ長く確保できたこともあり、納得できるまで音質の追い込みを行うことができました」(尾形氏)。
また、PM-10の開発にはB&W 800 D3が主に用いられたとのことだったが、同じくディーアンドエムが輸入する「800 D3シリーズ」をどこまで意識したのかについても訊いてみた。尾形氏は「800 D3は世界をリードするスピーカーだと考えています。それを、いかにより良く鳴らすかを目指しました。また、B&Wとマランツが目指すところは一致していて、それは原音再生や立体的な表現です」と答えてくれた。
発表会では、PM-10およびSA-10に対して、新たにプレミアム延長保証サービスが設けられることも発表された。内容は、延長補償申請したユーザーに対して、無償修理サービス提供期間を、従来の1年間から3年間に延長するというもの。すでにSA-10を購入しているユーザーも対象となり、申し込みは2月20日より同社ホームページの専用フォームから行える。
■主な仕様
入力端子はバランス2系統、アンバランス4系統、フォノ1系統に加えて、パワーアンプ直接入力を1系統搭載。出力端子は、REC出力を1系統、ヘッドホン(ステレオ標準端子)を1系統搭載する。リモコンが付属する。
定格出力は400W+400W(4Ω、1kHz、T.H.D.:0.1%)/200W+200W(8Ω、1kHz、T.H.D.:0.05%)。全高調波歪率は0.005%(100W、8Ω、1kHz)、周波数特性は5Hz〜50kHz(±3 dB、CD、1W、8Ω)、ダンピングファクターは500(8Ω、20Hz〜20kHz)。
消費電力は270W(待機時:0.3W)。外形寸法は440W×168H×453Dmm、質量は21.5kg。
デザインは、SA-10と同様にフロントパネルに若干の変更が加えられ、フロントからボタンを省略してよりハイエンド機らしいシンプルな佇まいとした。筐体には5mm厚のアルミ製トップカバー、3ピース構造のアルミニウムフロントパネル、前述の銅メッキシャーシを組み合わせたダブルレイヤードシャーシを採用した。
ヘッドホンアンプ、REC出力、信号検出回路を平滑回路からシャットダウンして、“最もピュアな再生”を行うというPurest Modeも採用している。
■難産だったが、結果として納得いくまで音質を追い込めた
発表会では、短時間ながらSA-10およびB&Wの旗艦スピーカー「800 D3」と組み合わせて試聴することができた。その際には、同一条件で「PM-11S3」との比較も実施された。尾形氏はその差として「中高域に加えて低域まで透明感が高いこと」「より鮮度が高いこと」を挙げていた。
デモの中で尾形氏は、音質傾向が特にわかりやすい例として、DEADMAU5(デッドマウス)の楽曲を再生。打ち込み系のエレクトロな楽曲なのだが、そのキックドラムの四つ打ちの立ち上がりの圧倒的なスピードとスケール感の両立には驚かされた。これまであまり聴いたことのない音で、PM-10が800 D3のポテンシャルを引き出していることを強く印象づけられた。
尾形氏はPM-10の開発エピソードについても語ってくれた。昨年よりマランツのサウンドマネージャーに就任した尾形氏にとって、PM-10は初めて手がけたプリメインアンプだ。PM-10は当初はSA-10と同時に発表・発売される予定だったというが、結果として約4ヶ月遅れての登場となった。「難産でしたが、開発期間それだけ長く確保できたこともあり、納得できるまで音質の追い込みを行うことができました」(尾形氏)。
また、PM-10の開発にはB&W 800 D3が主に用いられたとのことだったが、同じくディーアンドエムが輸入する「800 D3シリーズ」をどこまで意識したのかについても訊いてみた。尾形氏は「800 D3は世界をリードするスピーカーだと考えています。それを、いかにより良く鳴らすかを目指しました。また、B&Wとマランツが目指すところは一致していて、それは原音再生や立体的な表現です」と答えてくれた。
発表会では、PM-10およびSA-10に対して、新たにプレミアム延長保証サービスが設けられることも発表された。内容は、延長補償申請したユーザーに対して、無償修理サービス提供期間を、従来の1年間から3年間に延長するというもの。すでにSA-10を購入しているユーザーも対象となり、申し込みは2月20日より同社ホームページの専用フォームから行える。
■主な仕様
入力端子はバランス2系統、アンバランス4系統、フォノ1系統に加えて、パワーアンプ直接入力を1系統搭載。出力端子は、REC出力を1系統、ヘッドホン(ステレオ標準端子)を1系統搭載する。リモコンが付属する。
定格出力は400W+400W(4Ω、1kHz、T.H.D.:0.1%)/200W+200W(8Ω、1kHz、T.H.D.:0.05%)。全高調波歪率は0.005%(100W、8Ω、1kHz)、周波数特性は5Hz〜50kHz(±3 dB、CD、1W、8Ω)、ダンピングファクターは500(8Ω、20Hz〜20kHz)。
消費電力は270W(待機時:0.3W)。外形寸法は440W×168H×453Dmm、質量は21.5kg。
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