スクープ!
正式発表前のマランツ「UD8004」を独占入手! 早速内部を見てみた
9月に行われたCEDIA EXPOで発表された、マランツのBD/SACDプレーヤー「UD8004」(関連ニュース)。北米では年末に2,299ドルで発売される本機が、国内でも市場に投入される。今回Phile-webでは、正式発表前のUD8004を独占入手した。その詳細をお伝えしよう。
まず、この製品の成り立ちを考えてみる。最近のマランツ製BDプレーヤーは、同じD&Mグループのデノン製品と基本部分や基本機能を共通化している。最上位機の「UD9004」は「DVD-A1UD」と、また「BD7004」は「DBP-2010」と、それぞれ機能はほぼ同じで、また価格も同クラスに位置している。今回のUD8004は、北米での販売価格を参考にすると、8月に発表された「DBP-4010UD」(関連ニュース)と基本部分を共通化しているものと予想される。国内での販売価格は25〜30万円のあいだといったところだろうか。
ここで改めて強調したいのは、両社の製品の共通点は、あくまで「基本機能」にとどまっており、全く同じ製品というわけではないということ。たとえばUD9004とDVD-A1UDを比べてみても、内部の基板や回路構成などは両社それぞれ工夫を凝らしており、その画質・音質には明らかな違いがある。同じシャーシとエンジンを積んだクルマでも、それ以外の要素によってドライブフィーリングが大きく変わるように、マランツとデノン、それぞれの熟達のエンジニアが細部を設計・チューニングすることで、異なる魅力を持ったモデルに仕上げているのだ。
早速UD8004を箱から出して、まず外観を眺めてみる。ブラックの本体色や、フロントを3ピースに分割した「M-1デザイン」などは兄貴分であるUD9004と同様だ。フロントパネルはヘアライン仕上げが施され、高級感を高めている。なお大まかに外形寸法を計測してみると、約440W×130H×400mmといったところだった。
フロントの中央部、marantzロゴの下には「SUPER AUDIO CD/BLU-RAY DISC PLAYER」とあり、UD9004の場合と同じく、BDよりもSACDの方が先に書かれていることに注目したい。トレイ部のロゴも同様で、SACDロゴが左、ブルーレイロゴが右にプリントされている。SACDの再生能力の高さに自信を持っている証と言えるだろう。
ディスプレイ部の下にはSDカードスロットも装備している。さらにフロントパネルの上部を見てみると、AVCHDロゴがプリントされている。下位機のBD7004と同様、DVD/SDメモリーカードに記録したAVCHD映像の再生が行える可能性が高い。またロゴが並んでいる中にはDivXロゴもあるので、DivXファイルの再生も行えるはずだ。
なおディスプレイ部の左には「PURE DIRECT」「SOUND MODE」「HDMI RESOLUTION」の独立ボタンを備えている。それぞれ「PURE DIRECT」は音楽再生時に映像回路とディスプレイ回路とデジタル音声出力回路の動作を停止させる機能、「SOUND MODE」はSACDの再生エリアをダイレクトに選択できる機能だ。「HDMI RESOLUTION」はその名の通り、HDMI接続時の解像度を選択できるというもの。
背面に回ってみよう。まず目を引くのが、アナログ/デジタル音声出力やビデオ出力はもちろん、制御用に使われるRS-232C端子にまで金メッキが施されていること。またシャーシとリアパネル、天板などを留めるビスが銅ビスであることにも注目したい。着脱可能な2極のACインレットを備えているので、電源ケーブルを手持ちのものに変更することもできる。またHDMI出力は1系統となっている。
続いてリモコンをチェック。リモコンの型番は「RC004UD」で、UD9004のリモコンのような重厚感は感じられないが、その分軽くて扱いやすそうだ。外観はどちらかと言えばBD7004のものと似ているが、ボタン配置などは大きく変更しており、特にボリュームやインプットのアップダウンボタンを大きくし、中央に配置したのが大きな変更点と言えそうだ。なお、ボタンの自照機能は備えておらず、蓄光ボタンを採用している。
ディスクトレイも開けてみよう。スムーズかつゆったりとした開閉動作によって、本機が高級機であることを再認識させられる。またトレイ部には滑り止めの素材が張られており、ディスクを安定して出し入れすることができそうだ。
底面はシャーシの下に、もう1枚プレートを使っているようだ。これはマランツが得意とする手法で、シャーシ剛性の向上に寄与する。インシュレーターは表面の処理を見る限り削り出しではないようだ。
まず、この製品の成り立ちを考えてみる。最近のマランツ製BDプレーヤーは、同じD&Mグループのデノン製品と基本部分や基本機能を共通化している。最上位機の「UD9004」は「DVD-A1UD」と、また「BD7004」は「DBP-2010」と、それぞれ機能はほぼ同じで、また価格も同クラスに位置している。今回のUD8004は、北米での販売価格を参考にすると、8月に発表された「DBP-4010UD」(関連ニュース)と基本部分を共通化しているものと予想される。国内での販売価格は25〜30万円のあいだといったところだろうか。
ここで改めて強調したいのは、両社の製品の共通点は、あくまで「基本機能」にとどまっており、全く同じ製品というわけではないということ。たとえばUD9004とDVD-A1UDを比べてみても、内部の基板や回路構成などは両社それぞれ工夫を凝らしており、その画質・音質には明らかな違いがある。同じシャーシとエンジンを積んだクルマでも、それ以外の要素によってドライブフィーリングが大きく変わるように、マランツとデノン、それぞれの熟達のエンジニアが細部を設計・チューニングすることで、異なる魅力を持ったモデルに仕上げているのだ。
早速UD8004を箱から出して、まず外観を眺めてみる。ブラックの本体色や、フロントを3ピースに分割した「M-1デザイン」などは兄貴分であるUD9004と同様だ。フロントパネルはヘアライン仕上げが施され、高級感を高めている。なお大まかに外形寸法を計測してみると、約440W×130H×400mmといったところだった。
フロントの中央部、marantzロゴの下には「SUPER AUDIO CD/BLU-RAY DISC PLAYER」とあり、UD9004の場合と同じく、BDよりもSACDの方が先に書かれていることに注目したい。トレイ部のロゴも同様で、SACDロゴが左、ブルーレイロゴが右にプリントされている。SACDの再生能力の高さに自信を持っている証と言えるだろう。
ディスプレイ部の下にはSDカードスロットも装備している。さらにフロントパネルの上部を見てみると、AVCHDロゴがプリントされている。下位機のBD7004と同様、DVD/SDメモリーカードに記録したAVCHD映像の再生が行える可能性が高い。またロゴが並んでいる中にはDivXロゴもあるので、DivXファイルの再生も行えるはずだ。
なおディスプレイ部の左には「PURE DIRECT」「SOUND MODE」「HDMI RESOLUTION」の独立ボタンを備えている。それぞれ「PURE DIRECT」は音楽再生時に映像回路とディスプレイ回路とデジタル音声出力回路の動作を停止させる機能、「SOUND MODE」はSACDの再生エリアをダイレクトに選択できる機能だ。「HDMI RESOLUTION」はその名の通り、HDMI接続時の解像度を選択できるというもの。
背面に回ってみよう。まず目を引くのが、アナログ/デジタル音声出力やビデオ出力はもちろん、制御用に使われるRS-232C端子にまで金メッキが施されていること。またシャーシとリアパネル、天板などを留めるビスが銅ビスであることにも注目したい。着脱可能な2極のACインレットを備えているので、電源ケーブルを手持ちのものに変更することもできる。またHDMI出力は1系統となっている。
続いてリモコンをチェック。リモコンの型番は「RC004UD」で、UD9004のリモコンのような重厚感は感じられないが、その分軽くて扱いやすそうだ。外観はどちらかと言えばBD7004のものと似ているが、ボタン配置などは大きく変更しており、特にボリュームやインプットのアップダウンボタンを大きくし、中央に配置したのが大きな変更点と言えそうだ。なお、ボタンの自照機能は備えておらず、蓄光ボタンを採用している。
ディスクトレイも開けてみよう。スムーズかつゆったりとした開閉動作によって、本機が高級機であることを再認識させられる。またトレイ部には滑り止めの素材が張られており、ディスクを安定して出し入れすることができそうだ。
底面はシャーシの下に、もう1枚プレートを使っているようだ。これはマランツが得意とする手法で、シャーシ剛性の向上に寄与する。インシュレーターは表面の処理を見る限り削り出しではないようだ。