白物家電もスマート化
<CES>サムスンの55V型有機EL/スマートTVの実力をチェック
■「スマートTVのサムスン」を思わせる圧巻の展示
ブース内で最も広大なスペースを割いていたのが「スマートTV」のデモだ。単体機能はもちろんのこと、スマートフォン連携、「AllPlayShare」など多岐に渡り、それぞれ見応えのある内容だったので、いくつかの項目に分けて紹介していこう。
まず、プレスカンファレンスで新機能として紹介された「ジェスチャー操作」「音声認識操作」「顔認識」については、専用のデモルームを使って20人程度のグループに分けて説明を行っていた。
「ジェスチャー操作」については、手を広げた状態でマウスポインタのように操作を行い、握った状態で選択というのが基本スタイル。実際にウェブページやスマートTV機能で操作を行っていたが、あくまでデモではあるが、認識精度は上々のようだった。
「音声認識」はあらかじめ操作するためのキーワードを登録しておく。チャンネル変更、ボリューム変更といった操作を声で行うことができる。「顔認識(認証)」は顔を認識した時点で、その人の個人アカウントを作成する仕組みとなっているが、実際のデモは行われなかった。
一般的なスマートTV機能も非常に進んでいる。プレスカンファレンスで説明した同社オリジナルの写真共有機能「Family Story」や、後に紹介する「All Share play」といった独自機能のほか、VODサービス、ニュース、ネットサービスと、日本のスマートTVの現状からは想像も付かないほどの機能が揃っている。またDLNAクライアント機能なども一つの画面に統合されている。
今年のスマートTVの目玉となる新機能が「AllShare」だ。同社スマートTVやスマートフォン、さらにはPCの間で、家庭内だけでなく外出先でもシームレスに連携する機能の総称だ。
「WebPage share」は、他社でいう「スロー」のような操作で、見ているページをテレビに表示させることが可能。「Game share」ではゲームのネット対戦ができ、スマートフォンをコントローラーとして使うことができる。これほど徹底したテレビとスマートフォンのシームレス化には驚かされる。
タブレットでデモされていた機能に、「AllShare Control」というアプリもある。これは「SMART+HOMENET」という括りで説明が行われている、冷蔵庫、掃除機などといったいわゆる白物家電と、Wi-Fiを使ってネットワーク連携する。プレスカンファレンスでも説明された、冷蔵庫の鮮度管理や食材のネット注文といった方法だけでなく、ルンバに似たサムスン製の掃除機ロボット「スマート・タンゴ」のコントロールにも対応する。白物家電との連携でMサムスンは一歩先を進んでいるようだ。