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白物家電もスマート化

<CES>サムスンの55V型有機EL/スマートTVの実力をチェック

公開日 2012/01/12 11:23 折原一也
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■「スマートTVのサムスン」を思わせる圧巻の展示

ブース内で最も広大なスペースを割いていたのが「スマートTV」のデモだ。単体機能はもちろんのこと、スマートフォン連携、「AllPlayShare」など多岐に渡り、それぞれ見応えのある内容だったので、いくつかの項目に分けて紹介していこう。

まず、プレスカンファレンスで新機能として紹介された「ジェスチャー操作」「音声認識操作」「顔認識」については、専用のデモルームを使って20人程度のグループに分けて説明を行っていた。

「ジェスチャー操作」については、手を広げた状態でマウスポインタのように操作を行い、握った状態で選択というのが基本スタイル。実際にウェブページやスマートTV機能で操作を行っていたが、あくまでデモではあるが、認識精度は上々のようだった。

「音声認識」はあらかじめ操作するためのキーワードを登録しておく。チャンネル変更、ボリューム変更といった操作を声で行うことができる。「顔認識(認証)」は顔を認識した時点で、その人の個人アカウントを作成する仕組みとなっているが、実際のデモは行われなかった。

音声認識のデモ。特定のキーワードを認識した時点でメニューが表示され、音声コントロールが可能になる

会場では来場者によるデモ操作も行われていた。デモでは「Hi TV」でメニューを呼び出して、チャンネル、ボリューム操作に対応。電源オフからの復帰も音声で行える


ジェスチャーによるコントロールではブラウザ操作をデモ。文字の選択操作もジェスチャーだけで行うことができた

一般的なスマートTV機能も非常に進んでいる。プレスカンファレンスで説明した同社オリジナルの写真共有機能「Family Story」や、後に紹介する「All Share play」といった独自機能のほか、VODサービス、ニュース、ネットサービスと、日本のスマートTVの現状からは想像も付かないほどの機能が揃っている。またDLNAクライアント機能なども一つの画面に統合されている。

スマートTVの機能は「SmartHub」と呼ばれており、インストール済みのアプリなどにアクセスできる

映像配信は「Hulu Plus」や「Nexflix」など主要サービスに対応。検索機能ではVOD事業者を越えた横断検索も行える


「Media Hub Premium Video」によって配信されているVOD作品は、共通するアカウントであればTV、スマートフォン、タブレットのデバイスを問わず視聴できる

今年のスマートTVの目玉となる新機能が「AllShare」だ。同社スマートTVやスマートフォン、さらにはPCの間で、家庭内だけでなく外出先でもシームレスに連携する機能の総称だ。

「AllShare Play」は一見するとローカルコンテンツのメディアプレイヤーに見える。だが外出先など離れた場所からコンテンツにアクセスすることもできる

「AllShare Play」はスマートフォン側からも利用でき、外出先からも自宅のビデオを再生する、という使い方を可能としている

「WebPage share」は、他社でいう「スロー」のような操作で、見ているページをテレビに表示させることが可能。「Game share」ではゲームのネット対戦ができ、スマートフォンをコントローラーとして使うことができる。これほど徹底したテレビとスマートフォンのシームレス化には驚かされる。

「WebPage share」はスマートフォンで表示しているブラウザの続きをテレビで見るための機能だ。スマートフォンのブラウザからテレビを指定するとURLが送られる

ブラウザによるWEB表示の操作がテレビ側のブラウザに移った後には、スマートフォンはそのままリモコンになる。通常のリモコンだけでなく文字入力連動、TV画面のブラウザにマウスカーソルが表示され、スマートフォンがそのままタッチパットになる


「Game share」はテレビ側のゲームアプリの機能。インターネットを経由して友人とネット対戦も行える。デモでは野球のアプリで勝負していた

野球のプレイではスマートフォンはゲームコントローラーとして動作する。この時、スマートフォンの傾き、加速度の情報を使って家庭用ゲーム機のようにスイング操作が行える


「AllShare Control」が対象とするのは、冷蔵庫、洗濯機、などの白物家電だ

コントロールはタブレットから行える。Wi-Fi接続のアプリから操作したい機器を選べる

タブレットでデモされていた機能に、「AllShare Control」というアプリもある。これは「SMART+HOMENET」という括りで説明が行われている、冷蔵庫、掃除機などといったいわゆる白物家電と、Wi-Fiを使ってネットワーク連携する。プレスカンファレンスでも説明された、冷蔵庫の鮮度管理や食材のネット注文といった方法だけでなく、ルンバに似たサムスン製の掃除機ロボット「スマート・タンゴ」のコントロールにも対応する。白物家電との連携でMサムスンは一歩先を進んでいるようだ。

お掃除ロボットの「スマート・タンゴ」では特定の位置を除外するような操作が可能。掃除機ロボット内蔵のカメラで映像を収集し、そこからエリア指定を行えるとのこと

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