ハイレゾ基準を大きく超える100kHzをカバー
ソニー、ハイレゾ/バランス対応の新フラグシップヘッドホン「MDR-Z7」
ケーブルは着脱式で、銀コートOFC線を採用。OFC(銅)線を銀でコーティングすることで、信号伝送ロスを最小限に抑えて音の劣化を少なくし、なめらかな高音域の再生を実現したという。
さらに、独立グランドケーブル構造も採用。グラウンドを分けた4芯構成により左右の分離を改善し、音の広がりと引き締まった低音を実現したとする。従来の3芯構造では左右それぞれのヘッドホンからの電流のグラウンド(帰り道)が1芯しかないため、ここでノイズが発生しやすくなっていたが、この左右の帰り道を分離することで音質に配慮した。
加えて、同時発表されたポータブルヘッドホンアンプ「PHA-3」とのバランス接続にも対応。3.5mmステレオミニ接続時には最終的にグラウンドが一緒になるが、最後まで完全に左右を分離した状態にできるバランス接続へ対応することで、さらに低歪みで繊細な音を再現するとしている。
なお、このバランス接続用などのためにケーブルはKIMBER KABLE社とコラボレーションした別売品も用意。2.0mバランス接続用ケーブル「MUC-B20BL1」(実売予想価格24,000円前後)、3.0m標準プラグケーブル「MUC-B30UM1」(実売予想価格24,000円前後)、1.2mステレオミニケーブル「MUC-B12SM1」(実売予想価格22,000円前後)の3モデルを別売で展開する。
■エルゴノミック立体縫製イヤーパッドなどで装着感や重低音再現性の向上を図る
イヤーパッドには、エルゴノミック立体縫製イヤーパッドを採用。人間工学に基づいて頭部の凹凸にフィットする構造にしたことに加え、立体縫製で低反発ウレタンフォームを歪ませずに、柔らかさを最大限に引き出したという。これにより装着性を向上させるとともに音漏れの低減、および重低音再現性の向上を図っている。
これに加え、イヤーパッドが内側に倒れ込む「エンフォールディングストラクチャー」構造も採用。同構造によっても装着感の向上や音漏れ低減を図っている。
装着感への配慮ではさらに「インワードアクシスストラクチャー」も採用。独自のハンガー構造を採用することにより、ハウジングの回転軸をより内側に向け、頭部へ自然にフィットするよう配慮した。
そのほか本革のヘッドバンドやアルミハンガー、アルミハウジングなどデザインも細部に至るまでこだわりを投入。質量は335gで、付属ケーブルは3.5mmステレオミニプラグだが標準プラグへの変換プラグを同梱する。付属ケーブルの長さは3.0m。
関連リンク
- ジャンルヘッドホン(単体)
- ブランドSONY
- 型番MDR-Z7
- 発売日2014年10月18日
- 価格¥OPEN(予想実売価格56,000円前後)
【SPEC】●型式:密閉ダイナミック型 ●ドライバーユニット:φ70mmドーム型 ●感度:102dB/mW ●再生周波数帯域:4〜100,000Hz ●インピーダンス:70Ω(1kHzにて) ●最大入力:2000mW ●ケーブル長:約3m ●プラグ:金メッキストレート型ミニプラグ ●質量:約335g(ケーブル含まず)