ライトユーザー層にもハイレゾ拡大を狙う
「ソニーは、ハイレゾ。」新製品群大量投入で一般層にもハイレゾをアピール
そして、ハイレゾ文化の登場を「オーディオの転機だと捉えている」とコメント。1979年の初代ウォークマン登場、1984年のCDウォークマンなど、これまでにいくつかあった転機に並ぶ状況だと考えているとし、「ディスクマンの登場によって一気にCD文化が広がったように、今回の新製品群で新たなオーディオの転機をつくりたい」と述べた。
加えて、圧縮音源もハイレゾ相当にアップコンバートする独自技術「DSEE HX」や、同技術も搭載するハイレゾ対応スマートフォンのXperia Z3などにも言及。これらによって、ハイレゾをまだ知らない層に対しても「高音質体験の裾野をさらに広げていく」とし、2014年を「ハイレゾ体験普及の年」にするという意気込みを語った。
■「ソニーは、ハイレゾ。」
ソニーマーケティング(株)執行役員の本多健二氏は、デジタルミュージックプレーヤー、ヘッドホンの両市場において業界全体としてハイレゾ対応製品の売り上げ構成比が高まっていると説明。ソニーとしても「この1年売上構成比20%越えをこの1年で達成できた。特にウォークマンとヘッドホンが牽引した」とし、「高付加価値モデルが急激に伸びたことから、ハイレゾが定着したと感じている」とコメントする。なお、今後については「売上構成比を30%に上げていきたい」という。
一方で、ウォークマンZX1などを投入した昨年の段階では、ハイレゾ対応製品はまだ特別なものだと見られていたと紹介。ウォークマンA10を始めとする新製品群で「ハイレゾをマニア層から一気に拡大していきたい」と述べる。
そのためウォークマンA10では、「一般のユーザーに使ってもらうためには、サイズ、軽さ、バッテリー性能という3点が特に重要だと考え、こだわった」と説明。ハイレゾ対応DAPとして世界最小・最軽量を実現したこと、ハイレゾ音源再生時でも30時間というバッテリー性能を実現したことに言及し、ハイレゾ未体験層にもアピールできる商品であるとした。