ライトユーザー層にもハイレゾ拡大を狙う
「ソニーは、ハイレゾ。」新製品群大量投入で一般層にもハイレゾをアピール
そしてmoraを運営する(株)レーベルゲート 執行役員専務の一志順夫氏も、ハイレゾコンテンツについて「売上自体も右肩上がり。売上の20%に迫っている」とコメント。「この1年、ハードの好況ぶりに後押しされる形でコンテンツも伸びていった」と、その背景を説明し、「タイトル数でハイレゾ作品は全体の1%に満たないのにもかかわらず、売上では現在約2割を占めている」と述べた。
また、moraでハイレゾ配信を利用するユーザー層は20代〜30代の男性が中心であるというデータも紹介。「理由としては、アニメ声優系のコンテンツが非常に強い。アニメを媒介としてハイレゾを体験し、高品質音源の素晴らしさに触れた結果だと分析している」と続けた。
そして「今の20代、30代の方は、物心ついたときにすでに圧縮音源に囲まれていた世代。その音源とのコントラストに驚いている方がいらっしゃるのではないか」とコメント。「ここは新しいマーケット開拓のカギになると思っている」と語る。
あわせて、女性層を含むライトユーザーへの訴求が今後のポイントだともコメント。「天国への階段」が収録されているレッド・ツェッペリンの4thアルバムのハイレゾ配信を10月下旬に予定していることや、アニメでは「エヴァンゲリオン」新劇場版のサントラなども今後ハイレゾ配信する予定であることなどを明かしながら、「新譜も含め、春までに5,000タイトルまで増やしていく」とコンテンツの充実を図っていくと表明した。
そして、ハイレゾ市場について「ハードとソフトが両輪で市場開拓していくことが非常に重要」だとコメント。「製品やコンテンツを有機的に拡大、展開していき、ハイレゾマーケットの確立を図っていく」と述べた。