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RX-A2050/1050も

ヤマハ、アトモス/DTS:X対応の一体型AVアンプ最上位「RX-A3050」など3機種

公開日 2015/08/20 13:00 編集部:杉浦 みな子
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ヤマハは、同社AVアンプのプレミアムライン“AVENTAGE(アヴェンタージュ)”シリーズの第五世代モデル全3機種を、9月上旬より順次発売する。

・「RX-A3050」¥270,000(税抜)9月下旬発売(チタン、ブラック)
・「RX-A2050」¥200,000(税抜)9月中旬発売(チタン)
・「RX-A1050」¥140,000(税抜)9月上旬発売(チタン、ブラック)

RX-A3050


RX-A2050

RX-A1050
第4世代では上位のRX-A3040/2040のみがドルビーアトモスに対応していたが、今回の第5世代では、下位のRX-A1050を含む3機種ともドルビーアトモスに対応。さらにDTSのオブジェクト音声対応規格「DTS:X」にも、全機種で新対応する。なおDTS:Xに関しては、製品発売後にファームウェアアップデートによる対応を予定。時期は未定だが、年末までには更新予定とのことだ。

3機種ともファームウェアアップデートでDTS:Xに対応

3機種のグレードの差異は、主に出力/チャンネル数の違いとなる。RX-A3050は、定格出力200W/ch(1kHz/1ch駆動0.9%THD)の9.2ch出力対応モデルで、最大11.2chまでの拡張が行える。次位のRX-A2050は、定格出力190W/ch(1kHz/1ch駆動0.9%THD)の7.2chモデルで、最大9.2chまでの拡張に対応。下位のRX-A1050は、定格出力140W/ch(1kHz/1ch駆動0.9%THD)の7.1chモデルとなる。

3機種を並べたところ。左からRX-A1050、RX-A2050、RX-A3050

以下、3機種で共通する点とそれぞれ異なる点を、順番に見ていこう。

■アトモス&DTS:X対応でHDRにも対応予定

上述の通り、3機種ともドルビーアトモスとDTS:Xのオブジェクト規格に対応しており、下位機種 RX-A850と同じく「ストレートデコード」でのドルビーアトモス再生にも対応している。

HDMI端子の仕様も3機種とも共通で、8入力/2出力を搭載。フロントの入力1系統を除く7入力/2出力で、HDMI 2.0/HDCP 2.2に準拠し、4K/60p/4:4:4信号の伝送に対応する。また、今秋のアップデートにより、HDMI最新規格ver2.0aに含まれる「HDR映像伝送」にも対応予定としている。

HDMI端子は、今後のアップデートでHDR映像伝送にも対応予定

内部は理想の強度と重量バランスを確保するための左右対称コンストラクションを投入し、オーディオ/映像/デジタル/FL表示の4回路に分離したパワーサプライを採用した。なお上位機RX-A3050のみ、筐体はダブルボトム構造+H型リジットフレーム構成としている。

■3機種で異なるポイント - DAC部とシネマDSP

3機種それぞれで大きく特徴が異なるポイントの1つがDAC部で、いずれもESS社製の新DAC「SABRE9006A」を採用するが、構成が異なっている。最上位のRX-A3050は、SABRE9006Aと32bit DAC ES9016を1基ずつ搭載する構成。次位のRX-A2050はSABRE9006Aを2基、下位のRX-A1050はSABRE9006Aを1基搭載する。

DAC部の構成が3機種の差異

3機種とも、新DACチップ SABRE9006Aを採用することによって音の滑らかさや解像度を高め、「音の静粛性」の向上を狙ったという。なお、外部デジタル入力に含まれるジッター成分を軽減して、入力信号の精度を高めるロージッターPLL回路も搭載している。

ヤマハ独自の音場創生技術シネマDSPは、RX-A3050は最上位の「シネマDSP HD3」を搭載。RX-A2050とRX-A1050は「シネマDSP 3Dモード」に対応する。

音場補正機能は、いずれもマルチポイント計測に対応する「YPAO-R.S.C.」に対応し、YPAO-R.S.C.の計測結果をもとに高音と低音のバランスを自動コントロールする機能「YPAO Volume」も搭載する。さらに、RX-A3050のみ、フロント/サラウンド/プレゼンススピーカーの方向や高さを測定し、より効果的なシネマDSPの3D音場が得られる「YPAO 3D測定」もサポートしている。

そのほか、下位機種に採用された「バーチャル・サラウンドバックスピーカー」などのホームシアター機能にも対応する。

■DSD 5.6MHzネイティブ再生対応&Bluetooth再生機能も進化

ネットワーク仕様や音楽再生機能は3機種とも共通している。特に音楽再生に関しては、ハイレゾ対応やBluetooth機能など、細かい部分が強化されていることがポイントだ。

いずれも従来に引き続き本体にはWi-Fiを内蔵しており、無線LAN規格IEEE 802.11b/g/nに準拠。Wireless directに対応する。ネットワーク経由での音楽再生機能は、従来通り192kHz/24bit WAV/FLACや96kHz/24bit Appleロスレスのほか、新たに192kHz/24bit AIFFや、DSD 5.6MHz音源の再生にも対応した。

ハイレゾ再生機能も強化。RX-A3050のみ、DSD5.6MHz音源のネイティブ再生に対応する

なお、RX-A3050のみ、DSD 5.6MHz音源のネイティブ再生が可能。他の2機種はPCM変換となる。

さらに、非圧縮音源(CD/WAV)や可逆圧縮音源(FLAC)を最大96kHz/24bitまで拡張できる「ハイレゾリューション・ミュージックエンハンサー」も引き続き搭載している。

Bluetooth機能も強化しており、圧縮音源補間技術「ミュージックエンハンサー」が、Bluetooth入力音声にも適用できるようになった。これによって、Bluetooth伝送した音声も高品位な音質で楽しめるようにしている。対応コーデックはSBC/AAC。

内部ネットワークモジュールには、ヤマハオリジナルの新開発モジュールを採用。ネットワーク/USB/Bluetoothなどデジタル入力された音声に対し、ノイズレベルを低減したとしている。さらに、ルビコン社とヤマハのHi-Fiチームが共同開発したという、フィルムに近い材質のPMLコンデンサーも採用した。また、内部にはROHMと共同開発したという新しいボリュームICを搭載しており、これによってノイズを抑え音の明瞭度をより高めている。

新ネットワークモジュール搭載


ルビコン社と共同開発のパーツも

ローム社と共同開発のボリュームICも備える
【問い合わせ先】
ヤマハお客様コミュニケーションセンター
オーディオ・ビジュアル機器ご相談窓口
TEL/0570-01-1808(ナビダイヤル)
TEL/053-460-3409(携帯電話、PHS)

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