多彩なカテゴリーにまたがる新製品を紹介
<IFA>サムスンから最新QLED TVや完全ワイヤレスイヤホン。ハーマンがスマートスピーカーを開発中
サムスン電子はIFA2017のプレイベント期間となる現地時間8月30日、ベルリン市内でプレスカンファレンスを開催。今年のIFAに向けて用意した新しい製品とサービスを発表した。
同社は毎年このプレ期間に単独で開催するイベントにモバイル関連のトピックスを用意してきたが、今年は直前の8月下旬に新しいスマートフォン「GALAXY Note 8」(関連ニュース)を発表してしまったので、今年はやや趣向を変えて、総合エレクトロニクスメーカーであるサムスンの底力をアピールした。
黒物から白物、モバイルやPCにまで多彩なカテゴリーにまたがる新製品を浅く・広く紹介するプレビューという印象を受けた。とはいえ、その内容は盛りだくさん。本稿ではオーディオ・ビジュアル関連の注目製品を中心に紹介しよう。
■2018年版新「QLED TV」からゲーミングモニターにまで広がる4K/HDRの波
サムスンは2017年から液晶テレビのフラグシップラインに、色再現性を高めるカラーフィルターとなる量子ドット(QD)の技術を搭載。「QLED TV」と名付けて画質面での優位性や、以前は不安視されていた発光材料の寿命における安定性を確保したことをアピール。これまでに「Q9/Q8/Q7」の各シリーズを展開してきた。ちなみにいま、サムスンは大手テレビメーカーの中でもコンシューマー向けの有機ELテレビを商品として持たないブランドである。
同社にとって戦略商品である「QLED TV」は2018年も力を注ぐアイテムになるようだ。この日のカンファレンスではニューフェイスの「Q8F」を発表。65型/55型をヨーロッパで発売して、以降も14モデルの新製品を次々と投入していくという。残念ながら本イベントではその実機が展示されていなかったが、恐らく9月1日に開幕するIFAの本番からブースで展示されるだろう。
なおテレビ関連の取り組みについては、8月29日にプレス発表が行われたHDRの新規格「HDR10+」に関連する取り組みについても欧州サムスン電子のCMOであるDavid Lowes氏が言及した。
HDR10+はHDR10を拡張した新規格で、映像の輝度レベル、色合いやコントラストをシーンやフレーム単位で自動的に最適化。動的トーンマッピングによる“ダイナミック・メタデータ”を組み込むことでHDR映像の高画質を実現するというものだ。先日の発表ではサムスン電子の呼びかけにパナソニックと20世紀フォックスが呼応して、2018年1月を視野にHDR10+規格のライセンスを管理する団体を設立、ライセンスプログラムの発行を進める計画が明らかにされた(関連記事)。
Lowes氏は“ダイナミック・メタデータ”の技術ライセンスは会員に無償提供していくとして、これがHDRの発展に向けた非常に画期的な取り組みであると強調した。また今後、同社のQLED TVの現行モデルについてもファームウェア更新によりHDR10+に対応しく計画があると語った。
同社はヨーロッパでRakuten TVと協業して、独自の動画配信プラットフォームであるSamsung’s TV PLUS上で4K/HDRコンテンツの配信に力を入れているが、これもさらに強化していく方針をLowes氏は壇上で触れた。
HDR関連の映像機器については、世界初のカーブドHDR液晶ゲーミングモニター「CHG90」も発表した。画面のアスペクト比が32対9という特殊な「Super Ultra Wide Screen」を搭載したことにより、究極の没入感を実現。画面のリフレッシュレートは114Hz、応答速度は1msを実現している。
■音楽プレーヤー機能を内蔵する完全ワイヤレスイヤホン
サムスンは昨年から完全ワイヤレスイヤホン「Gear IconX」を発売しているが、今年は最新モデルの「Gear IconX 2018」にアップデートされる。ヨーロッパでは10月から199ユーロで発売を予定する。カラバリはブラック/ピンク/グレーの3色を揃えた。
同社は毎年このプレ期間に単独で開催するイベントにモバイル関連のトピックスを用意してきたが、今年は直前の8月下旬に新しいスマートフォン「GALAXY Note 8」(関連ニュース)を発表してしまったので、今年はやや趣向を変えて、総合エレクトロニクスメーカーであるサムスンの底力をアピールした。
黒物から白物、モバイルやPCにまで多彩なカテゴリーにまたがる新製品を浅く・広く紹介するプレビューという印象を受けた。とはいえ、その内容は盛りだくさん。本稿ではオーディオ・ビジュアル関連の注目製品を中心に紹介しよう。
■2018年版新「QLED TV」からゲーミングモニターにまで広がる4K/HDRの波
サムスンは2017年から液晶テレビのフラグシップラインに、色再現性を高めるカラーフィルターとなる量子ドット(QD)の技術を搭載。「QLED TV」と名付けて画質面での優位性や、以前は不安視されていた発光材料の寿命における安定性を確保したことをアピール。これまでに「Q9/Q8/Q7」の各シリーズを展開してきた。ちなみにいま、サムスンは大手テレビメーカーの中でもコンシューマー向けの有機ELテレビを商品として持たないブランドである。
同社にとって戦略商品である「QLED TV」は2018年も力を注ぐアイテムになるようだ。この日のカンファレンスではニューフェイスの「Q8F」を発表。65型/55型をヨーロッパで発売して、以降も14モデルの新製品を次々と投入していくという。残念ながら本イベントではその実機が展示されていなかったが、恐らく9月1日に開幕するIFAの本番からブースで展示されるだろう。
なおテレビ関連の取り組みについては、8月29日にプレス発表が行われたHDRの新規格「HDR10+」に関連する取り組みについても欧州サムスン電子のCMOであるDavid Lowes氏が言及した。
HDR10+はHDR10を拡張した新規格で、映像の輝度レベル、色合いやコントラストをシーンやフレーム単位で自動的に最適化。動的トーンマッピングによる“ダイナミック・メタデータ”を組み込むことでHDR映像の高画質を実現するというものだ。先日の発表ではサムスン電子の呼びかけにパナソニックと20世紀フォックスが呼応して、2018年1月を視野にHDR10+規格のライセンスを管理する団体を設立、ライセンスプログラムの発行を進める計画が明らかにされた(関連記事)。
Lowes氏は“ダイナミック・メタデータ”の技術ライセンスは会員に無償提供していくとして、これがHDRの発展に向けた非常に画期的な取り組みであると強調した。また今後、同社のQLED TVの現行モデルについてもファームウェア更新によりHDR10+に対応しく計画があると語った。
同社はヨーロッパでRakuten TVと協業して、独自の動画配信プラットフォームであるSamsung’s TV PLUS上で4K/HDRコンテンツの配信に力を入れているが、これもさらに強化していく方針をLowes氏は壇上で触れた。
HDR関連の映像機器については、世界初のカーブドHDR液晶ゲーミングモニター「CHG90」も発表した。画面のアスペクト比が32対9という特殊な「Super Ultra Wide Screen」を搭載したことにより、究極の没入感を実現。画面のリフレッシュレートは114Hz、応答速度は1msを実現している。
■音楽プレーヤー機能を内蔵する完全ワイヤレスイヤホン
サムスンは昨年から完全ワイヤレスイヤホン「Gear IconX」を発売しているが、今年は最新モデルの「Gear IconX 2018」にアップデートされる。ヨーロッパでは10月から199ユーロで発売を予定する。カラバリはブラック/ピンク/グレーの3色を揃えた。
次ページJBLやharman/kardonのオーディオ製品は?