GR DIGITAL IVの後継機
リコー、“シリーズ最高画質”のコンパクトデジカメ「GR」【情報追加】
また、「メニュー表示、構成も一から見直して視認性を向上させた」と、使いやすさにも配慮したことも説明。「すべてにおいてレスポンス性能を進化させている」とし、「例えば収納時間は地味だがヘビーユーザーには重要なポイント。そうしたところにもこだわった」とした。
加えて「GRシリーズのユーザーは携帯頻度と撮影枚数の多さで他のユーザーを圧倒するくらいというのが特徴」だと説明。「ただ、スナップ専用機でなく、幅広い被写体を撮っていただける」と言葉を続け、様々な用途に対応できる能力を身に着けたモデルであるとアピールする。
そして「『APS-Cセンサー搭載モデルで世界最小』という特徴は分かりやすいかもしれないが、表面的なカタログスペックだけで勝った負けたではないところでやっていこうとうい思想を持っている」とコメント。「細部にこだわっていることをご理解いただいて、ひとりでも多くの方に伝えられれば」と述べた。
発表会の冒頭に登場した赤羽社長は2012年は需要が1億台を切ったことなど、デジタルカメラ市場が非常に厳しい状況にあると説明。「スマートフォンの影響で、特に安価な小型モデルの数が大きく減っている」とする一方で、「スマホによってカメラを使う絶対数が急速に増え、そのなかから一定比率の方がより高画質な写真を撮りたいというニーズが出てきている」とも語り、一眼レフ、ミラーレス、ハイエンドなコンパクト機は大きく伸びている状況を紹介する。
そして、「ハイエンドコンパクト機は、高機能、デザイン、そして使いやすさという3点が重要。新モデルはその3点すべてを兼ね備えている」と製品の魅力を強調した。
なお、発表会には特別ゲストとして写真家の森山大道氏も登場。森山氏は「パッと自分の手になじむような感じがして、ファーストインプレッションから魅力を感じた」と、初代からずっとGRシリーズを使っているそうで、「新モデルも軽く使ってみたが、シャッターストロークも早いし、暗い部分がスカッと撮れるのも随分違う」とコメントするなど、製品の魅力について語った。