カメラや動画撮影も大幅進化
「iPhone 4」のAV機能をレビュー − 圧倒的な高精細画面、フルHD再生も可能な驚異の実力
「上戸彩さんと握手できるかもしれない」…その一念で発売前日、23日の早朝から行列に参加し、風雨にも耐えた筆者であったが、オープニングセレモニーに上戸さんの姿はなし。敗北感に打ちひしがれた筆者だが、今朝手に入れたばかりの最新デバイスを触っていると、それを打ち消すほどの高揚感が生まれてくる。アップル「iPhone 4」だ。レビュー記事をお届けしよう。
■質感は非常に高いものの重量感は増した印象
iPhone 4の、筐体の質感については素晴らしいとしか言いようがない。特に筆者は金属フェチなのだが、その気がある方は、周囲を構成するそのステンレスフレームのエッジや表面の仕上げに目を奪われ、二度見、三度見を繰り返してしまうことだろう。
そして表裏の両面を覆うアルミノケイ酸ガラスの美しさ。誰もが賞賛しているところであるが、筆者も重ねて賞賛するしかない。ガラスと言うよりはクリスタルと言った方が、その印象はむしろ正しく伝わるかもしれない。画質評価は後述するが、その透明感の高さと、映り込みがかなり軽減していることも、ここでは特筆しておきたい。耐指紋性撥油コーティングの効果も、短時間の使用ではあるが十分に確認することができた。
一方、手に持ったときに感じる重量感は、率直に言うとiPhone 3G/3GSよりも重く感じる。iPhone 3Gが135g、対するiPhone 4は137gなので、数値的にはほぼ同じ重量なはずなのだが、筐体がスリム&スクエアになったことで、密度感が増したということだろうか。まあ、この重量感も悪くはないと考えることにしよう。<編集部注:記事掲載後に高橋氏から「しばらく使っているうちに慣れてきて同程度の重さに感じられるようになった」と連絡がありました>
■圧倒的な処理スピード
iPhone 4には、iPadと同じプロセッサー「A4」が搭載されている。クロック周波数は、iPadのA4が1GHzと公表されているのに対し、iPhone 4の数値は公開されていない。ただし、様々な操作に対するレスポンスや体感速度は、iPhone 3Gから乗り換えた筆者にとっては圧巻だ。
例えばアプリの起動速度。「ウェザーニュース」の起動には、iPhone 3Gでは5秒以上を要するが、4では半分未満の2秒ほどだ。日常的に利用するアプリでのこの数秒の差は、快適度に決定的な差を与える。
さらに圧倒的と言えるのは、ウェブページのスクロールへの追従性だ。縦に長いサイトなどで、iPhone 3G/3GSでページをフリックして高速スクロールさせると、描画が追いつかずに画面が瞬間的にグレイアウトすることがある。これは3G/3GSどころか、ウェブサイトによってはiPadでも起きることがある。この瞬間的なグレイアウトにストレスを募らせていた方も多いのではないだろうか。
しかしiPhone 4では、サイトのデータ読み込みさえ完了していれば、今のところその現象に遭遇していない。プロセッサーの処理性能によるものか、メモリ増量の効果か、あるいはその合わせ技によるものか、技術詳細は明らかにされていないので、理由はよくわからない。だが、結果としてストレスフリーになることは事実だ。
また、様々な利用状況での利用時間もスペック的には伸びている。特に通話時間とオーディオ再生時間は、カタログ値でiPhone 3GSの1.4倍前後に伸びている。これだけの差を明記するというのは、実際に明らかな差が出るという自信があってのことだろう。ただしこの点については、今回の短時間のテストでは顕著な差を確認できなかったので保留としておく。
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■質感は非常に高いものの重量感は増した印象
iPhone 4の、筐体の質感については素晴らしいとしか言いようがない。特に筆者は金属フェチなのだが、その気がある方は、周囲を構成するそのステンレスフレームのエッジや表面の仕上げに目を奪われ、二度見、三度見を繰り返してしまうことだろう。
そして表裏の両面を覆うアルミノケイ酸ガラスの美しさ。誰もが賞賛しているところであるが、筆者も重ねて賞賛するしかない。ガラスと言うよりはクリスタルと言った方が、その印象はむしろ正しく伝わるかもしれない。画質評価は後述するが、その透明感の高さと、映り込みがかなり軽減していることも、ここでは特筆しておきたい。耐指紋性撥油コーティングの効果も、短時間の使用ではあるが十分に確認することができた。
一方、手に持ったときに感じる重量感は、率直に言うとiPhone 3G/3GSよりも重く感じる。iPhone 3Gが135g、対するiPhone 4は137gなので、数値的にはほぼ同じ重量なはずなのだが、筐体がスリム&スクエアになったことで、密度感が増したということだろうか。まあ、この重量感も悪くはないと考えることにしよう。<編集部注:記事掲載後に高橋氏から「しばらく使っているうちに慣れてきて同程度の重さに感じられるようになった」と連絡がありました>
■圧倒的な処理スピード
iPhone 4には、iPadと同じプロセッサー「A4」が搭載されている。クロック周波数は、iPadのA4が1GHzと公表されているのに対し、iPhone 4の数値は公開されていない。ただし、様々な操作に対するレスポンスや体感速度は、iPhone 3Gから乗り換えた筆者にとっては圧巻だ。
例えばアプリの起動速度。「ウェザーニュース」の起動には、iPhone 3Gでは5秒以上を要するが、4では半分未満の2秒ほどだ。日常的に利用するアプリでのこの数秒の差は、快適度に決定的な差を与える。
さらに圧倒的と言えるのは、ウェブページのスクロールへの追従性だ。縦に長いサイトなどで、iPhone 3G/3GSでページをフリックして高速スクロールさせると、描画が追いつかずに画面が瞬間的にグレイアウトすることがある。これは3G/3GSどころか、ウェブサイトによってはiPadでも起きることがある。この瞬間的なグレイアウトにストレスを募らせていた方も多いのではないだろうか。
しかしiPhone 4では、サイトのデータ読み込みさえ完了していれば、今のところその現象に遭遇していない。プロセッサーの処理性能によるものか、メモリ増量の効果か、あるいはその合わせ技によるものか、技術詳細は明らかにされていないので、理由はよくわからない。だが、結果としてストレスフリーになることは事実だ。
また、様々な利用状況での利用時間もスペック的には伸びている。特に通話時間とオーディオ再生時間は、カタログ値でiPhone 3GSの1.4倍前後に伸びている。これだけの差を明記するというのは、実際に明らかな差が出るという自信があってのことだろう。ただしこの点については、今回の短時間のテストでは顕著な差を確認できなかったので保留としておく。