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スマホのカメラ機能を簡単強化

【レビュー】ソニーのレンズスタイルカメラ「DSC-QX100/QX10」を試す

公開日 2013/10/15 17:44 レポート/山本 敦
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QXシリーズでこんな写真を撮ってみた

スマートフォンとのセパレートスタイルでの写真撮影を試したところ、QXシリーズの魅力が実感できた。

カメラとスマートフォン間の見通しの通信距離は最大約10m。カメラ本体を自分の目線が置けない位置に置いて撮影できるので、例えば花壇にカメラをポンと置いて“昆虫の目線”で花々を眺めながら撮ってみたり、ジオラマ風の写真撮影もお手の物だ。普段あからさまにカメラを構えるとそっぽを向いてしまう動物も、カメラが人間の手元から離れた位置にあると、少し警戒心を解いてくれるようだ。

近所の猫を撮影。自分の目線はスマホに向けて、QX10のレンズだけ近づけていけば、コンデジまる出しの状態よりも警戒されず、より肉薄した動物写真がとれるかも?

QX10は底部がフラットなので、少し平らな場所であれば安定して置くことができる


QX100でちょっとジオラマ風の写真を撮影


カメラを花壇に近づけて昆虫の目線で写真を撮影

手持ちでは何となく撮りづらい“自分撮り”も、スマホのモニターで構図を決めながら、手元でシャッター操作ができて快適だ。QX10はQX100と比べて本体底部の形状がフラットなため、屋外でも少し平らな置き場所が見つかれば、自分撮りする時の三脚代わりになる。

三脚といえば、QXシリーズの2機種ともに三脚穴が設けられている。カメラを三脚に固定した状態で、スマートフォンをリモコンシャッターとして活用すれば、手ブレのない写真が撮れる。スマートフォンやタブレットの大きなモニターを見ながら構図を決められるので、ECサイトやネットオークションに掲載する商品を撮る際など、様々な場面で使用できそうだ。

本邸底部に三脚用のスクリューを設けている


三脚にセットしたところ

スマホの大画面で構図をチェックしながら、より手ブレを抑えて撮影ができる
筆者は記者業務も生業としているが、発表会やイベントの取材にQX100を携行して、仕事で使えるか試してみた。CEATEC JAPANの会場では、ブースの照明が暗い場所もあったが、暗所では非常に明るくディティールもきちんと押さえた写真が撮れる。ズーム撮影もよっぽど遠くから被写体を狙わなければならないシーン以外、約3.6倍のズーム比でさほど不足は感じなかった。

CEATEC JAPANの会場で撮影。少し暗いホールだが写真の明るさは十分

暗めの展示コーナーで撮影


テレビのプロポーションも大きく崩れることなく撮れる

少し遠い位置から3.6倍ズームを最大に効かせて撮影
またセパレートスタイルでは、展示会場に置かれたAV機器の背面端子部も簡単に撮影できる。

セパレートスタイルを活かしてオーディオ機器のバックパネルを撮影

人物撮影は、相手にポーズを決めてもらってポートレートを撮る場合は問題ないが、発表会の登壇者など、人物の表情を連続して撮りたい場合は、先述した「レビュー画像」設定を「切」にするなど、事前に設定変更を行っておきたい。

相手に目線をもらってポートレート撮影をする分にはまったく問題なくきれいな写真が撮れた

QX100のフル充電時のバッテリー使用時間は、スペック上では静止画撮影時で約220枚、連続動画撮影は約55分(ファイルサイズ2GBの制限があるため実動画撮影時間は約25分)となっている。だが今回のテストで約45分間、連続でカメラの電源を入れっぱなしにしておいたところ、バッテリーが尽きてしまった。Wi-Fiペアリングの手間が発生する分、連続して写真を撮る際には電源を入れたままにしておきたいので、枚数を多めに撮る、あるいは撮影シーンが長時間に渡る場合は予備バッテリーが必須だ。だがバッテリーはUSBで充電できるので、ケーブルとUSB-ACアダプターを常備しておけば、カフェなど電源の取れる場所で簡単に充電ができる。


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