HOME > レビュー > 【レビュー】ソニーのレンズスタイルカメラ「DSC-QX100/QX10」を試す

スマホのカメラ機能を簡単強化

【レビュー】ソニーのレンズスタイルカメラ「DSC-QX100/QX10」を試す

公開日 2013/10/15 17:44 レポート/山本 敦
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
スマホの手軽さと単体コンデジの高画質を“いいとこ取り”

今回発売される2機種は、ペアリングできる機器がスマートフォンやタブレットに限られているが、今後は本機に接続する専用アクセサリーも充実させて欲しい。

例えばIFA2013では“アクションカム”「HDR-AS30V」の専用アクセサリーとして発売される、腕時計型の“ライブビューリモコン”(関連ニュース)をQXシリーズのモニターとして使うイメージも参考展示されていた。Xperia用の“腕時計型タッチパネルリモコン”「SmartWatch」シリーズも商品化しているソニーならではのコンビネーション提案を期待したいところだ。

IFAのソニーブースではQXシリーズ専用の外付モニターや“ライブビューリモコン”との連携も参考展示された

また、QX100は確かに明るいレンズを搭載しているものの、夜間のポートレート撮影はさすがに厳しかったので、QXシリーズで使えるストロボユニットやLEDライトもあれば重宝するだろう。

Xperia単体でもカメラ機能が強化されている中、“サイバーショット”シリーズのノウハウを上手く連動させ、現在のソニーが持つ技術とアイデアを結集させることで生まれた「レンズスタイルカメラ」という画期的な提案は大いに歓迎したい。

Wi-Fi接続したスマホをモニター付リモコンとしてオプション的に活用するデジカメやビデオカメラは、本機の以前にもいくつかの製品が発売されてきたが、これほど積極的にモニターとコントローラーの機能をスマホ側に任せてしまうカメラは例がなかった。それだけに、Wi-Fi接続に起因する撮影写真のプレビューや画像記録のタイムラグなど、使い勝手が悪いためにユーザーの慣れと工夫が必要になる部分も残されている。

だが、スマホの手軽さと、単体デジタルカメラの撮影性能を“いいとこ取り”することで、初めて表現できる写真の世界があるということを、今回実機をハンドリングして存分に実感できた。まずはこの秋にシリーズの第1弾製品がデビューしたわけだが、今後完成度をさらに高め、サイバーショットの中核シリーズとして成長してほしい製品だ。

(山本敦)

前へ 1 2 3 4 5 6 7 8

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE

トピック: