スマホのカメラ機能を簡単強化
【レビュー】ソニーのレンズスタイルカメラ「DSC-QX100/QX10」を試す
■カメラとスマートフォンを「合体」させる
Wi-Fi接続を済ませたら、本体とスマートフォンを物理的に“合体”させる。本体に付属するアタッチメントをカメラの背中に装着する。アタッチメントを使って、スマートフォンを上下のアームで挟み込むかたちで装着する。アームは上側が可動して、厚み13mm以下、幅54〜75mmまでのスマートフォンに装着できる。
スマートフォンにケースを付けている場合は、スリムなハードケースであれば、着けたままでもアタッチメントを使って固定できると思うが、ハードケースの形状や柔らかさによっては、カメラ部分をしっかりと固定できない場合があるので気をつけたい。Xperia Z1/Z用にはスマートフォンのハードケースを兼ねた専用のアタッチメントケース(SPA-ACX2/ACX1)も同時発売される。こちらはXperiaのルックスを保ったままスマートにカメラを装着できるので、ヘビーユーザーはぜひ活用したいアクセサリーだ。
では実際、スマホのどこにQXシリーズを装着すると、一番きれいで使い勝手が良くなるだろうか?
Xperia Z1の場合、本体フレームの左右に電源ボタンやボリュームキーなどが配置されているので、これを避けながらアタッチメントで挟み込む。電源ボタンがセンターに配置されているので、左右のどちらかにシフトして取り付けることになる。
PMMアプリの画面上ではシャッターボタンが常に右側に表示されることもあって、カメラ本体をモニターに向かって右側に取り付けてしまうと、操作とホールド感に違和感を覚えた。そのため、今度はモニターに向かって左側にカメラを装着してみたところ、ボタン操作とカメラのホールド感のバランスが心地良く収まった。
さらにカメラの構え方だが、最初はスマホやコンデジで撮影するのと同じ感覚で、スマートフォンの左右をホールドした状態でシャッターボタンを押してみたのだが、カメラ本体の重みでバランスが取りにくくなってしまい、写真も手ブレが多発してしまった。そこで左手でカメラの胴体下側をホールドし、右手をスマホのシャッターボタンに添えると、撮影時の重心が安定して手ブレを少なく抑えることができた。
続いて、いよいよQXシリーズの写真撮影機能を検証していこう。
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