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NFC対応でさらに便利に

フィリップスの人気Bluetoothヘッドホンがさらに進化。「SHB9150」「SHB7150」レビュー

公開日 2014/10/15 10:34 山本 敦
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フィリップスの新世代Bluetoothヘッドホンとなる「SHB7150」と「SHB9150」を山本敦がレポート。NFC対応で使い勝手を高めつつ、フィリップスらしいサウンドを引き続き実現した両モデルの魅力を分析していく。

フィリップス「SHB7150」(左)と「SHB9150」(右)

フィリップスのBluetoothヘッドホンがNFC対応にアップデート

最近はiPhoneやAndroidスマートフォン、iPod touchやウォークマンをはじめとするポータブルオーディオプレーヤーが、当然のようにBluetooth機能を搭載している。ケーブル交換も楽しめる本格的なオーディオ用ヘッドホンのほかに、便利なポータブルリスニング用のヘッドホンとして、Bluetoothヘッドホンを1台持っておきたい、あるいは既に活用しているという方も多いと思う。

また、Bluetooth対応ヘッドホンにおいては受話・通話もヘッドホン本体のコントローラーで操作できるものが増えてきた。ケーブルに縛られない快適さは、音楽再生だけでなくゲームや動画再生など、マルチな用途にプレーヤーを使ったときにも実感されるはずだ。

スマートフォンのさらなる普及により、Bluetoothヘッドホンはより身近な存在になってきていると言える

ヨーロッパを代表するオーディオブランドであるフィリップスにおいても「SHB7000」「SHB9100」というBluetoothヘッドホンが人気を集めていたが、各モデルがNFC機能を新たに搭載して「SHB7150」「SHB9150」へとアップデートされた。今回はそれぞれの音質や操作性について、そのインプレッションを報告したいと思う。

ユーザー想いの高音質を支える「サウンド・シグネチャー」

フィリップスのヘッドホン開発の現場には「ゴールデンイヤー」と呼ばれるスタッフがいる。厳しいブラインドリスニングの訓練を積み重ねてきた“音の達人”であるゴールデンイヤーは、現在世界に57人しかいない。フィリップスのヘッドホン・イヤホン、スピーカーなどオーディオ製品は、開発の途中段階で何度も評価テストを繰り返し、最終的に複数のゴールデンイヤーのうち65%のメンバーがOKを出さない限り、商品として日の目を見ることが許されていない。その彼らが「良い音の基準」として設けたシステムが「サウンド・シグネチャー」だ。

フィリップスの全サウンド製品の音作りは、選び抜かれた“ゴールデンイヤー”たちがその音作りを担っている

「サウンド・シグネチャー」とは、400件を超える一般コンシューマーを集めて実施したリスニング調査により、最も多くの人々が支持した音をフィリップスのリファレンスに定めたというもの。このサウンド・シグネチャーを絶対基準に置きながら、「競合の商品より勝ること」「耳の肥えたリスナーが気に入ってくれる音であること」「コンシューマーが製品の優位性を認めてくれること」を3つの命題に据えてオーディオ製品の音が練り上げられていく。

いわば最大公約数的なバランスを、音質評価の絶対基準とするフィリップスの開発方針は独特だが、ゴールデンイヤーの制度がスタートして数年来、フィリップスが世に送り出してきたオーディオ製品を聴き比べてみると、確かに音のコンセプトが明快でブレがなく、「フィリップスの音」が一貫して再現されていることに気づく。そこには開発者たちのエゴイスティックな価値観をユーザーに押しつけるような隙が生まれる余地がなく、ユーザーの立場に寄り添いながら良い音を追求しようとする、ゴールデンイヤーたちの真摯な姿勢がみえてくる。この「サウンド・シグネチャー」の背景にあるコンセプトこそがまさに、世界的なオーディオブランドとして躍進を続けるフィリップスの原動力なのだろう。

前置きが長くなったが、それではフィリップスの新Bluetoothヘッドホンを1機種ずつ、順に詳しく紹介していこう。

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