【連続レビュー第1回】
マークレビンソンから待望のデビュー、USB-DAC内蔵プリメイン「No585」を角田郁雄が聴く
■ESSの最高峰デバイス「ES9018」を搭載したDAC部
まずはデジタル部からアンプ部に至る信号の流れを説明しよう。USB、同軸などのデジタル処理部→内蔵DAC部→アナログプリアンプ部→パワーブロック(最終出力段)という流れである(CDプレーヤーをアナログ接続する場合は、アナログプリアンプ部からの入力となる)。この流れを見てわかる通り、USB入力されたハイレゾ音源の信号は、D/A変換されてすぐにアナログプリアンプに接続される仕組みになっている。
まず、前述の3段モジュール回路の下段のデジタル処理部を説明する。192kHz/32bitやDSDに対応するCMedia社のアシンクロナスUSBレシーバーが配置され、さらにMP3やAACといった圧縮音源を本来の音源に近い音に復元する「Clari-Fi回路」(DSP処理回路)も搭載する。ここで処理された信号は、中段のDAC部に伝送される。
このDAC部では、ESS社の32bit型DACチップ「ES9018」(ダイナミックレンジ:127dB)が使用されており、128倍という高いオーバーサンプリング(@44.1kHz)によって高密度なサウンドを達成している。
I/V変換回路も魅力的で、贅沢なことに高精度のバランス型ディスクリート構成となっている。この回路では最高のリニアリティーと信号純度を確保するためにカスケード接続のローノイズ・デュアルFETを採用。DC成分(DACチップの出力には音質に有害な直流成分が重畳されていることが多い)が発生しないように留意し、信号経路内のカップリングコンデンサーを不要とするためのDCサーボを備える。外来ノイズを排除するシールディングプレートも装備している。ここでアナログ化された信号は、さらに上段のアナログプリアンプ部に接続する。
まずはデジタル部からアンプ部に至る信号の流れを説明しよう。USB、同軸などのデジタル処理部→内蔵DAC部→アナログプリアンプ部→パワーブロック(最終出力段)という流れである(CDプレーヤーをアナログ接続する場合は、アナログプリアンプ部からの入力となる)。この流れを見てわかる通り、USB入力されたハイレゾ音源の信号は、D/A変換されてすぐにアナログプリアンプに接続される仕組みになっている。
まず、前述の3段モジュール回路の下段のデジタル処理部を説明する。192kHz/32bitやDSDに対応するCMedia社のアシンクロナスUSBレシーバーが配置され、さらにMP3やAACといった圧縮音源を本来の音源に近い音に復元する「Clari-Fi回路」(DSP処理回路)も搭載する。ここで処理された信号は、中段のDAC部に伝送される。
このDAC部では、ESS社の32bit型DACチップ「ES9018」(ダイナミックレンジ:127dB)が使用されており、128倍という高いオーバーサンプリング(@44.1kHz)によって高密度なサウンドを達成している。
I/V変換回路も魅力的で、贅沢なことに高精度のバランス型ディスクリート構成となっている。この回路では最高のリニアリティーと信号純度を確保するためにカスケード接続のローノイズ・デュアルFETを採用。DC成分(DACチップの出力には音質に有害な直流成分が重畳されていることが多い)が発生しないように留意し、信号経路内のカップリングコンデンサーを不要とするためのDCサーボを備える。外来ノイズを排除するシールディングプレートも装備している。ここでアナログ化された信号は、さらに上段のアナログプリアンプ部に接続する。