タグが活かせるかどうかはコーデックで決まる
音楽ファンのための “ネットオーディオ” 完全ガイド【第3回】コーデックの基礎知識
ネットワークオーディオでも、サーバーソフトを2つ試してみましょう。なお、コントロールアプリにはインターフェースに優れるLUMIN Appを使用しました。
・サーバーソフト<1>Twonky Server(PC版、Version 7.0.9)
Twonky Serverは5つのコーデックすべてに対応しています。AIFF・ALAC・FLAC・MP3は問題ありませんが、WAVは正体不明と化しています。
AIFFのアルバムを覗いてみました。問題ありません。
不明のアルバム(WAV)を覗いてみました。曲名はファイル名が参照され、それ以外は何もかも不明です。
・サーバーソフト<2>Asset UPnP(PC版、Version: Release 5 BETA)
[All Tracks]はAsset UPnPが用意してくれた項目なのでさておき、少々アルバムアートが荒れているのが気になりますが、ついにWAVもきちんと表示されました。
AIFF・WAVともに曲名その他も問題ありません。
念のために補足しておくと、音源のフォルダに「folder.jpg」のファイル名でJPEGの画像を置くことで、WAVの音源でもMediaMonkey(ライブラリへ取り込んだ場合に限る)とTwonky Serverでアルバムアートの表示は可能になります。それ以外のタグは相変わらずですが。
いかがでしょうか。音質劣化を生じるMP3は考えないこととして、AIFF・FLAC・ALACはソフトが変わってもアルバムアートを含めてきちんとタグが機能しましたが、WAVはAsset UPnP以外では散々な結果となりました。
なお、今回の検証に使用した音源はdBpoweramp Music Converter、およびdBpoweramp Tag Editorを用いて変換とタグの編集を行いました。別のソフトを使い、別の運用をすれば、違う結果になる場合もあります。いずれにせよ、きちんとタグが付加されていたとしても、コーデックによって、ソフトによって、扱いが変わるというのが分かってもらえたはずです。
せっかくなので、音源フォルダに画像ファイルを仕込んだうえで、WAVに関して「フォルダベースで見ていく方法」もTwonky ServerとAsset UPnPで試してみましょう。
・Twonky Server
下記の画像のように、まさに音源フォルダの通りにアルバムが並びます。アルバム内の曲も、「01〜10」という数字をファイル名の頭に付加しているおかげで、トラック番号がなくとも曲順通りに並びます。画像ファイルを仕込んでいるため、アルバムアートも表示されています。しかし、それだけです。音源に辿り着く方法は実際のフォルダ構造の通りに固定され、せっかく付加したアルバムタイトルも、アーティストも、ジャンルも、何も活きません。
・Asset UPnP
フォルダ/ファイル名に加えてタグの情報も表示されています。もっとも、Asset UPnPではWAVであってもタグが機能するため、タグがしっかりしているならそもそもフォルダベースで音源を見ていく必要があまりありません。逆に、フォルダ/ファイル名だけでタグが空っぽの場合、結局Twonky Serverのように不明が並ぶことになります。
繰り返しになりますが、「タグが使える」ことと「タグが付加されている」ことは別問題です。それに加えて、「タグが機能するか否か」はコーデックやソフトの組み合わせ次第ということも理解する必要があります。
コーデックに何を選択したところで、タグの重要性は変わりません。音源をデジタルファイルとして扱うことのメリットである「音楽への自由なアクセス性」を実現するうえで、大切なのはタグなのです。
・サーバーソフト<1>Twonky Server(PC版、Version 7.0.9)
Twonky Serverは5つのコーデックすべてに対応しています。AIFF・ALAC・FLAC・MP3は問題ありませんが、WAVは正体不明と化しています。
AIFFのアルバムを覗いてみました。問題ありません。
不明のアルバム(WAV)を覗いてみました。曲名はファイル名が参照され、それ以外は何もかも不明です。
・サーバーソフト<2>Asset UPnP(PC版、Version: Release 5 BETA)
[All Tracks]はAsset UPnPが用意してくれた項目なのでさておき、少々アルバムアートが荒れているのが気になりますが、ついにWAVもきちんと表示されました。
AIFF・WAVともに曲名その他も問題ありません。
念のために補足しておくと、音源のフォルダに「folder.jpg」のファイル名でJPEGの画像を置くことで、WAVの音源でもMediaMonkey(ライブラリへ取り込んだ場合に限る)とTwonky Serverでアルバムアートの表示は可能になります。それ以外のタグは相変わらずですが。
いかがでしょうか。音質劣化を生じるMP3は考えないこととして、AIFF・FLAC・ALACはソフトが変わってもアルバムアートを含めてきちんとタグが機能しましたが、WAVはAsset UPnP以外では散々な結果となりました。
なお、今回の検証に使用した音源はdBpoweramp Music Converter、およびdBpoweramp Tag Editorを用いて変換とタグの編集を行いました。別のソフトを使い、別の運用をすれば、違う結果になる場合もあります。いずれにせよ、きちんとタグが付加されていたとしても、コーデックによって、ソフトによって、扱いが変わるというのが分かってもらえたはずです。
せっかくなので、音源フォルダに画像ファイルを仕込んだうえで、WAVに関して「フォルダベースで見ていく方法」もTwonky ServerとAsset UPnPで試してみましょう。
・Twonky Server
下記の画像のように、まさに音源フォルダの通りにアルバムが並びます。アルバム内の曲も、「01〜10」という数字をファイル名の頭に付加しているおかげで、トラック番号がなくとも曲順通りに並びます。画像ファイルを仕込んでいるため、アルバムアートも表示されています。しかし、それだけです。音源に辿り着く方法は実際のフォルダ構造の通りに固定され、せっかく付加したアルバムタイトルも、アーティストも、ジャンルも、何も活きません。
・Asset UPnP
フォルダ/ファイル名に加えてタグの情報も表示されています。もっとも、Asset UPnPではWAVであってもタグが機能するため、タグがしっかりしているならそもそもフォルダベースで音源を見ていく必要があまりありません。逆に、フォルダ/ファイル名だけでタグが空っぽの場合、結局Twonky Serverのように不明が並ぶことになります。
繰り返しになりますが、「タグが使える」ことと「タグが付加されている」ことは別問題です。それに加えて、「タグが機能するか否か」はコーデックやソフトの組み合わせ次第ということも理解する必要があります。
コーデックに何を選択したところで、タグの重要性は変わりません。音源をデジタルファイルとして扱うことのメリットである「音楽への自由なアクセス性」を実現するうえで、大切なのはタグなのです。