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[連載]高橋敦のオーディオ絶対領域

【第131回】残暑のS/N向上プラン!風鈴からクーラーまで、静かさと快適さのベストバランスを探る

公開日 2015/08/14 12:08 高橋 敦
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■絶対領域的・残暑お見舞い申し上げます〜空調でS/Nを改善する〜

オーディオの良し悪しの大半は実際には好みの問題だが、中には絶対的な指標となる数値や要素と言えるものもある。

お盆休み、いかがお過ごしでしょうか?

例えば「S/N=信号対ノイズ比」はそのひとつ。これは再生されるべき音声信号と電気回路等で不可避に発生するものなどによるノイズの比率を表す数値。もちろんノイズが小さい方が高性能とされる。ノイズが大きければ微小な音声信号はそれに埋もれてしまって意味が薄れ、有効な音声信号のダイナミックレンジが狭まってしまうのだ。

その「信号対ノイズ比」の「ノイズ」は多くの場合において、前述のようにアンプ等の電気回路自体から発生したりそこに外部から混入してくる電気的ノイズを指す場合が多い。

しかしことスピーカー再生についていえば、そんなものよりずっと巨大なのはもっとアコースティックなというかずばり「騒音!」的なノイズ。つまりその部屋の環境騒音だ。すぐ近くに電車が走ってるとかそういう環境騒音はどうしようもないが、工夫次第で低減できそうな騒音もある。「空調騒音」だ。代表的なものとしてエアコンの稼動音を思い浮かべてみてほしい。

そして空調が特に活躍する=空調騒音が特に大きくなりがちな季節といえばやはり夏。じゃあ空調を諦めればいいのかというとそしたら暑くて音楽に集中できない。そこで今回は様々な空調手段や空調機器を試してみて、空調騒音の小ささと快適さのベストバランスとなる落とし所を探ってみようという企画だ。

…ということで今回のテスト対象となる、我が家に存在した&新たに手配した空調手段&機器は以下の5種類。

●風鈴
●うちわ
●アイスノン首もと用
●扇風機(GreenFan Japan&mini)
●エアコン(冷房モード)


そしてもったいぶらずに、まずはそれらの効果をざっくりと表にまとめたものを見てもらおう。計測&評価の方法やそれぞれの詳細は以降で述べていく。

こちらの数値は厳密ではなくざっくりと「小数点以下四捨五入」な感じのものを受け取っておいてほしい

結果、冷房と扇風機を両方使うのがいちばん快適! …まあそこは当たり前すぎる結果なのだが、注目してほしいのは、

●エアコン冷房のみでも、それに扇風機を足しても数値的にも体感的にも騒音は変わらない

というところだ。快適さと低騒音、冷房の効率と、様々な面でこの組み合わせがベストバランスと言える。では次頁から、計測&評価の方法を説明後にそれぞれの詳細を述べていこう。

次ページdB計測アプリと温度湿度計、そして体感でチェック!

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