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[連載]高橋敦のオーディオ絶対領域

【第131回】残暑のS/N向上プラン!風鈴からクーラーまで、静かさと快適さのベストバランスを探る

公開日 2015/08/14 12:08 高橋 敦
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■見せてもらおうか!最新扇風機の力を!

ではここからは電気に頼る!


扇風機を使えば当然だが、風によって快適度は上がり、代わりのその動作音でS/Nが下がる。当然だ。で、総合的に見ると「開放&無策」状態と比べて「同等の快適度でありつつ騒音は減らせている」わけで、これはバランスの良い向上を得られていると考えてよいだろう。

実は今回は最初からこれを主役にするつもりの企画だったのだが、いまどきの最新扇風機は実に有能だ。DCモーター採用機は従来のACモーター採用機と比べて低消費電力な上に回転数の制御がしやすいらしく、超微風も実現。また羽の形状や枚数を工夫することでいわゆる「風当たり」の柔らかさを向上させ、当たり続けても疲れにくく体の負担になりにくい「風質」を生み出している。

僕が好んで使っていてなので今回も登場してもらった「GreenFan」シリーズは高級扇風機の先駆けで、特に「風当たりの柔らかさ」においてはいまなおトップクラスだと僕は感じている。立体首振りとかリズム風とかは装備しないのだが、後者のリズム風についてはそもそもの風が柔らかくて自然なので不要!という考えからだろう。立体首振りはあってくれるとサーキュレーター的に使うときにより効果的だろうから、今後には期待したいのだが。

現在の我が家のメイン扇風機「GreenFan Japan」は部屋の隅に設置し、首振りで部屋全体の空気を動かす役割で微風運転。僕には背後から風を送る形に

旧メイン扇風機「GreenFan mini」はその小ささを生かしてデスクに向かう自分をピンポイントで狙える位置に押し込んで超微風運転。こちらは僕にサイドから風を送る

なお「GreenFan Japan」の稼動音だが、本体真上30cm程度の位置での計測で、4段階の風量設定で下から37dB、38dB、45dB、59dBだった。部屋自体のうるささの36dBがベースになっているのでこういう数値になるが、GreenFan Japan自体は最小の超微風だと体感的には「ほぼ無音」に近い。首振り運転にすると首振りの作動音の方が大きいほどだ。

実際にはデスクから3mほど離して設置してあるのでその場での体感だと音はさらに小さくなる。もちろん強めに運転させればさらに涼しいのだが、すると扇風機の利点である「エアコンよりも静か」「エアコンと同時に使っても静か」というところがなくなってしまう。なので今回はというか僕はおおよそいつも扇風機は超微風か微風を基本に運用している。

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