[連載]高橋敦のオーディオ絶対領域
【第142回】迷えるあなたへ! オンキヨー「DP-X1」とパイオニア「XDP-100R」徹底比較
■DP-X1とXDP-100Rのその他ポイント
クロックは44.1kHz系は搭載せず48kHz系のみのようだ。前者の音源を再生すると、音源情報としては44.1kHz、再生状態としては48kHzと表示される。これも両モデル共通。
ここは残念に感じる方が多いかもしれないが、担当の方に聞いてみたところOnkyo「HF Player」アプリ由来の優秀なアップサンプリング機能を活用することで、そのコンバートでの損失は最小限に抑えられているとのこと。逆に言えばそのアップサンプリング技術があったからこそクロックをひとつで済ませる選択をできたということだろう。
Androidベースという選択もHF Playerの技術を生かすためということが大きかったのではないかと思うが結果、両モデルはスマホ用のアプリも利用できるという特長も得ている。定額制音楽配信や動画配信、ネットラジオにニコ生など、アプリさえインストールすればそういったものも楽しめるわけだ。その際にはスピーカー内蔵のパイオニア機の方が気軽で便利かもしれない。加えてハイレゾ音源配信の「e-onkyo music」については関連機能があらかじめ組み込まれていて、アプリ追加の必要もなく購入やダウンロードが可能だ。
PCからの転送アプリは独自の「X-DAP Link」を用意。内蔵メモリと2基あるスロットをまとめて管理できる。ただしこちらはWindows版しか用意されておらず、他のOSのユーザーは利用できない(なので今回も試せていない)。しかしその場合ももちろん、汎用のファイル転送アプリ「Android File Transfer」等で代用はできる。