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<山本敦のAV進化論 第97回>

「HTC Vive」でVRの未来はどう変わる? 玉野社長が語る展望&実機レビュー!

公開日 2016/06/29 14:14 山本 敦
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HTCではVRのゲーム映像にプレーヤーの姿をクロマキー合成して、ヘッドセットを身につけていない家族や友人もVR体験をシェアできるような技術も開発を進めているという。


これはHTC Viveの発表以来、「VRコンテンツを楽しんでいるプレーヤーの状況を外からでもわかるようにして欲しい」という要望がメディアやユーザーから多く寄せられたためだという。反響を受けて、即座に対応したHTCが今後この技術をどんなソリューションに発展させていくのか楽しみだ。近く日本国内のイベントでこの展示のプロトタイプが披露される機会もありそうだ。

HTC Viveを装着した友人と、同じルームスケールの中で一緒に連係プレイが楽しめたら最高だ。一方で、VRコンテンツを楽しんでいる最中は周りの環境に注意が及ばなくなるし、ふとハマり込むと時間も忘れてしまう。

HTC Viveには本体に装着したカメラで撮影した外部のモニター映像をVR映像の中に表示できる機能が付いている。PCベースのコンソールなので、着信したメールも読めるようになっているという。あとは映像の画面内にすばやく時計を表示できる機能があればありがたい。

VRは体験すると色んな期待や要望が膨らんでくる。未開の地が広がる領域だけに、今後はユーザーの期待に対して正確に、素速く対応できるメーカーやコンテンツプロバイダーが競争を勝ち抜いていくに違いない。

玉野氏は、HTCにはスマートフォンやモバイル機器の開発で培ってきたノウハウを活かして、市場のニーズに対して素速く応え、品質の高いハード機器を提供できることの優位性を強調している。またコンテンツまわりでも、制作から配信までHTCが一貫したリーダーシップを発揮していくことで、ライバルを一気に引き離してトップブランドに立ちたいと意気込みを語った。

VRの世界は様々なアトラクション施設やイベントでも体験できる機会が広がりつつある。都内では6月末からアーティストのビョークが自身の楽曲をVR映像とともにライブストリーミングするイベント「Bjork Digitalー音楽のVR・18日間の実験」が開催される。どうやらここでもHTC Viveが上映ツールのひとつとして使われるようだ。

玉野氏は「今後HTCも様々なパートナーと一緒に、多くの方にVRを体験していただける機会をつくっていきたい」と語っている。ぜひ色んな機会を利用してVRの世界を自ら体験してみてほしい。

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