[連載]高橋敦のオーディオ絶対領域
【第164回】本当に乗り換える価値アリ?「AK70」とAK歴代エントリーDAPを比べてみた
■改めて確認!AK70はエントリー機として実に妥当!
「AK70」の基本情報については、発表時の記事を参照してほしい。
●Astell & Kern、エントリーDAP「AK70」。AK Jrの後継機、599ドル前後
→記事はこちら
そちらを踏まえてもらった上でいくつか補足しておくならば…
本体サイズは、約60.3W×96.8H×13Dmm。皆様のお手元にありそうなアイテムとの比較で表現するならば、ハイエンドのAK380やAK320がおおよそ相対性理論「天声ジングル」カセットテープ版のパッケージサイズであるのに対して、AK70はおおよそ田村ゆかりさんグッズのトランプのケースといったところだ。
本体質量は132g。数字としては特別に軽量ではないが、大きさや形状とのバランスからか、手にすると軽めに感じられる。
対応フォーマットは以下の通り。
・PCM系|ネイティブ最大192kHz/24bit(384kHz/32bitまでのダウンコンバート再生にも対応)
・DSD系|DSD128(5.6MHz)までをPCM変換再生
これはエントリー機としては妥当なところだ。大半のハイレゾ音源をネイティブ再生でき、ネイティブ再生できないファイルの大半もダウンコンバート再生はできる。
そして前述の記事では「発売価格は未定。米国での販売価格は599ドル程度」だったところだが、この夏現在の実売は6万円弱。
ここまでに紹介した部分だけで、AK70の「ポータビリティ上々、スペック妥当、お買い得感あり」といった感じは伝わったことだろう。